星ヶ丘ゆき

kazumiの日常雑記

真っ赤な秋

朝、外に出ると風景が赤い。向かいの森が真っ赤だ。 森の奥にいる考える人。12月。私がどんなに怠けても、季節は怠けずに過ぎていく。過酷なことだ。11月の終わり。ひさしぶりに映画を見に行った。「ゴッホ、永遠の門」。よかった。ときどき視野がゆらぐのが…

恒例の

急に寒くなって。朝、外に出ると、庭のもみじと向かいの森の紅葉が、きれいだ。 日曜日は、この時期恒例の国際フェスタのバザー。息子が風邪をひいて、手伝ってもらえなかった。手伝ってもらっても荷物運びだけして、あとはどっか行っちゃうんだけど、ひとり…

小さいおうち

「小さいおうち」(中島京子)を読んでいた。昭和の、戦前の話のなかで、昭和15年にはオリンピックが開かれるはずで、その話題とか、紀元2600年の奉祝曲の話とか、読んでいて、ふと現実のニュースを見ると、こちらはこちらで令和の奉祝曲の話で、どちらもが…

こんなに急いでいいのだろうか

2日遅れで誕生日のケーキ。炊飯器がつくってくれたのに、息子が自分でかざりつける。春と夏、畑のイチゴとブルーベリーを冷凍しといたやつ。ろうそくは省略。 それから夜遅くになって、前日の模擬テストの解きなおしの宿題やら何やら、やっていたが、もうい…

11月1日

そういえば10月最後の日、上野動物園のモノレールが運行を終えた。老朽化のため、という。この3月、息子と東京に行ったときに乗った。ここには世界でたったひとつのタイプのモノレールが走っている、と息子が教えてくれるまで、モノレールがあることも知ら…

詩を書く少年

数日前の夕空。私が高校生の頃に使っていた現代文の参考書を、息子が読んでいて、問題文の三島由紀夫の「詩を書く少年」が面白かったという。そうでしょうそうでしょう。「仮面の告白」を面白いと読んでいた子なので、そのあたりははまるだろうと思った。短…

待つ

中国の女の子が、太宰治を朗読しているのを、テレビで見かけた。「省線のその小さい駅に、私は毎日、人をお迎えにまいります。誰とも、わからぬ人を迎えに」続きが気になって探す。 青空文庫にあった。ごく短い。 太宰治 待つ こういうのを書いてくれる太宰…

泥色の

このあたり、あの巨大台風の強風域の、ほんのはしっこがかすったぐらいだった。かすったぐらいだったが、風は台風の風だった。ちぎれた木の葉の匂いがした。 ニュースで見るあの泥水のなかのどこかに、12歳の私と弟がいるような気がした。泥水のなかを転びな…

コスモス

ほったらかしの畑のコスモスが花盛り。 ようやく涼しくなったので、草ひき。こないだなんとかニンニクだけは植えたのが、少し芽が出てきた。いちごは、雑草のすきまにかろうじて、生きのびたものは生きのびている。半分くらいは滅んだ。来週末の大掃除までに…

ニューロ・ダイバーシティ

朝、外に出たら、金木犀の香りがする。10月。雨が来る前に、花を摘んだ。半分砂糖漬け、半分焼酎+氷砂糖漬けにしてみる。息子の弁当にも飾ってみたが、花小さすぎて、気づかなかったらしい。 私の、中学のころの通学路の(ほんとは通ってはいけない近道)…

居場所

町会費の集金が来て、また1か月が過ぎたことを知らされる。いろいろ焦るけど。 先週、パアラランへの送金ができて、ちょっと一息。あるだけ送って、もうこちらには何にもないので、このあとは運を天にまかすしかなく、考えようによっては泣きそうな気持だが…

台風……

千葉の台風被害のニュースで、雨漏りの映像見たとき、体がざわざわざわっとふるえた。思い出したのだ。 私が中1の夏だった。台風の直撃で、被害にあった。あのときの台風の最大風速が50メートルだったのをおぼえてる。あの朝、「ねえちゃん、雨漏り」とい…

100万人のフーガ

ところで、体育祭の打ち上げで、クラスで焼き肉に行く話を、息子は誰からも知らされなかった。行かない人たちも数人はいた。でも、話そのものを知らされなかったのは、息子だけだったらしい。打ち上げの話はまず、クラスのグルーブラインではじまった。息子…

体育祭

運動会が嫌いだった。行進も集団演技も、応援合戦も、叱られながらする練習も、ほんとに嫌いだった。運動会の応援合戦に、3年生がへんに熱中する高校にいて、練習に来ないとか、来たときの態度が悪いとかで呼び出されていた1,2年の頃の秋のしんどさ。あ…

荒地

夏の間に、畑はすっかりもとの荒地にもどっている。夏休み中、留守ばかりしているからしょうがないのだが、背丈ほどの草がいちめんに茂って、とほうもない。毎日すこしずつ草引きすることにしたが、腰痛が不安で、すぐにやめる。暑いし。鹿子の来た気配もあ…

どくだみ酒

夏休みが終わって、息子が学校で模擬試験など受けている頃、私は東京。遊んでくださったみなさま、ありがとう。友だちがいてくれてうれしいです。数えてみたら18年ぶり、だったり。思い出は、たった昨日のことのようだったり、はるかな、いっそ他人の過去…

ユートピア

翌日は、早朝から息子とパパが、旅に出た。私は寝る。雨が降っていて、予土線新幹線は、線路がすべるので、砂を撒きながら走るのが、ガガガゴゴゴとすごい音がして、アミューズメントパークのようだった、そうである。バスは田舎の道をすごい勢いでがたがた…

かっぱうようよ号

3日間乗り放題の周遊券は2枚買った。息子は滞在の2日間とも乗る。同じルートを時間を変えて乗るという。2日間もつきあえるか、と思うので、1日目は私が、2日目はパパが同行することにした。駅前の商店がごっそり取り壊されている。シャッターが閉まったまま…

帰省 トーフ型住宅

17日。しまなみ海道を通って四国に渡る。来島海峡。 宇和島に帰省するのに、いまは高速道路があるのだが、都合で旧道を通る。昔はこの道しかなかった。くねくね曲がって、登ったり降りたり、森は深くて暗い、私の郷里はこんなに遠いのかと思い知る。吐きそう…

帰省 夏の長門峡

帰国の翌々日は、山口に帰省。おばあちゃんが尻もちをついて腰の骨が折れたとかで、そんな時期に帰省しても大丈夫なのかと思ったけど、コルセットして痛みはないそうなので、帰省する。夏休み、まだ高校1年だし、大学のオープンキャンパスに行くことなどは…

パアララン 5

8月5日月曜日。台風のため、クラスは休み。とはいえ、台風は遠くて、このあたりは普通に雨が降っているだけなのだが、政府が休みと決めたら休みなのだった。クラスがないなら、マットレスを片付ける必要もないので、息子、起きるつもりがない。こんこんと眠…

パアララン 4

深夜まで、表で男たちの話し声がうるさい。そういえば、私の叔父のひとりが、声の大きな人だよなあと、思い出したりする。この異国の路地にも、私の叔父のような男たちが、大きな声をあげながら、肉体労働しながら生きているわけだ。日曜早朝、また男たちの…

パアララン 3

8月3日。深夜まで通りは人の声でにぎやかだ。人の声の鎮まった未明から早朝に豪雨。夜、激しい雨の音を聞くのは、疲れる。私の右側では、息子が軽い寝息をたて、私の左側では、犬のウィスキーが、寝息をたてている。ぐーすー。やがて、雨にも負けず、鶏の鳴…

パアララン 2

8月2日。未明、豪雨。雨の音で目が覚める。横に、何か気配があるなと思ったら、グレースの犬のウィスキーが寝ていた。雨季なのだ。気候変動はグローバルに起きていて、フィリピンの気候も昔とは変わってきたとレティ先生は言ったが、雨季は雨季なのだ。とき…

パアララン 1

7月31日、息子とふたり福岡空港からフライト。午後6時半頃、マニラ着。日本よりずっと涼しく、でも空気は湿気を含んで重い。空港の外で風に吹かれて待っていたら、グレースが迎えに来てくれた。グラブタクシーで、帰るという。スマホで登録しとくと使えるら…

夏休み!

夏休みになって、はや1週間。午前4時50分になると、向かいの森のセミがいっせいに鳴きだし、鳥が鳴き、夕暮れになると蛙も鳴く。にぎやかだ。ムカデを2匹、ゴキブリを5匹ほど見つけて殺した。畑のブルーベリーが食べきれないほど採れる。 三者懇に行くと、…

数字化け

高校生になって、すでに2度目の模擬テストがあった。 自己採点を終えて、帰ってきた息子が言った。「ぼくは確信した。ぼくは数学がわからないんじゃない。数字が苦手なんだ」つまり。1度目の模試では、数字の6が途中で9に変わってしまった(9が6に、だ…

あはれ花びらながれ

雑誌「みらいらん」4号(洪水企画)が届いた。 http://www.kozui.net/frame-top.htm 特集は田村隆一。 「空から小鳥が墜ちてくる誰もいない所で射殺された一羽の小鳥のために野はある」 詩「四千の日と夜」は高校生のときに読んだのだった。とてもかっこい…

人間模様

女の子たちはなんとかした。金曜日の夕方のうちに、隣人は、畑の網を張りなおしたらしい。360度、緑色のネットで二重に覆って要塞化していた。この3日間、鹿子は来ていない模様。上段の隣の畑に入らなければ、うちの畑にもまず入ってこない。1.6メートル…

鹿子、跳べ

うちの畑で遊ぶだけにしておけばいいものを。鹿子、上の段の隣の畑のいもの葉を食ったから、隣のおばさんが、鹿よけのネット張りに乗り出した。 鹿子はしかし、私が1メートル50センチの高さに張ったネットを助走なしで飛び越えている。糞と足跡を残している…