エンテロウイルス

この2日間の熱は、先週の風邪とは、別のウイルスですよ。

医者さんはそう言った。のどの奥に口内疹ができるのが特徴らしい。
ああそれで、と何か納得したのは、土曜日にスーパーで買い物中に、迷子になったちびが、あろうことか、パンツに▲をして泣いていて、見つけてトイレに連れていって、ああもう後始末がたいへんだったんだが、その日と次の日と、▲の色とにおいがいつもと違ったんだよね。ちょっと気になっていたら高熱。

ということは、先月から1か月半の間に、4回風邪をひいて熱を出したのは、もしかしたら、違うウイルスにひとつずつ感染していたのかな。こんなに風邪をひくのは、幼稚園に通いはじめたからであるには違いない。
お休みが2日つづいたので、夕方、先生から電話がかかってくる。幼稚園でもエンテロウイルスがはやりらしい。 

でも、熱はもうさがったので、今日は幼稚園に行けるでしょう。

午後は髪を切った。散髪が大嫌いなので「切ろうよ」と言っても「こんど」と言うのである。でも切らなければならないのはわかっているらしく、「こんどって、何曜日のこと?」ときいたら、律儀に「かようび」と答えた、その火曜日がやってきた。
庭先で散髪している間じゅう、「うーうーうー」とうなって不満を表明していたが、なぜか、暴れることもせず、大泣きもせず、拍子ぬけするほどおとなしくいい子だった。
たぶん、自分で「かようび」と決めたときに、なにかが変わったのかもしれない。

「いいなあ。お庭の薔薇の花の下で、ママに髪を切ってもらって、いいなあ。ちょうちょが飛んでるし、鳥も鳴いてるし、いいなあ。」とパパが言うので、ちびさん、なんとなくいい気分になったらしい。切り終わったときには、「かみ、きったの」と嬉しそうにしていた。

難関突破でした。