星ヶ丘ゆき

kazumiの日常雑記

パアララン・パンタオ 2014年10月 ④

10月29日水曜日。
朝、ラリーさんが来る。運転手でも大工仕事でも、なんでもしてくれる友人。
ジンジンも来て、私とグレースとジンジンで、ラリーさんの運転で、雨のなかお出かけ。
最初に、バザーで売るためのコーヒーを買いに行く。ジョイ(ベイビー先生の長女)が用意してくれるっていうが、思ったより高いので、予算もないから数量を減らしてお願いしておいたのをオフィスまで取りにゆく。
オフィスに着いて理解した。ジョイの職場は、ヒューマン・ネイチャーというブランドのお店で、石鹸や化粧品など自然志向のブランド品を扱っているのでした。だから出してくれたのはブランド品のコーヒー。高級品なんだよ。それで、フィリピンコーヒーはすごくおいしいと私は思う。

はじめて会ったとき、ジョイは8歳のやせっぽちの女の子だった。パアラランの奨学金で、ハイスクールとカレッジに通った。
オフィスに行くと、「いま会議中」とかでしばらく待って、何年ぶりに会ったのかな、出てきたジョイはきれいなお姉さんで、なんか立派なオフィスレディになっていた。
コーヒー、ジョイが従業員価格にしてくれて、1000ペソも安くなる。たいへんうれしい。

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それからSM(ショッピングセンター)に行く。ここでは、やはりバザーで売るためのドライマンゴーを買う。それから息子の誕生日プレゼントのジープニーのミニカーと靴を買う。

フードコートでお昼ご飯。緑色のごはんははじめて見た。野菜の色で染めるのらしい。

それからパヤタスに戻った。
雨なので、クラスに来る生徒は少ないみたい。

ひとやすみして、レティ先生とジンジンと一緒にエラプ校にゆく。ちょうどおやつの時間で、ロウェル君(17歳)が、行商に来ていた。3階で子どもたちにゼリーを売っていた。小さなカップに入った緑色のゼリーにコンデンスミルクのうすいやつをかけたのが、1個3ペソ。氷を入れた発泡スチロールの箱に入れたのを肩から下げて売り歩いてる。おいしかったです。

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レティ先生、階下に降りてきたロウェル君と、11月からの復学の話をする。
ロウェル君の上着の、胸元のピンクのハート(黄)の模様が異様にかわいいのだが、よく見ると、その上着、骸骨模様なんだね。骸骨の胸のあたりにハート(黄)がある。
ロウェル君、お母さんを呼んでくる、と言って、ものすごい勢いで、教室を飛び出して行った。

下校時間が来て、クラスの子どもたち、迎えに来たお母さんと一緒に帰っていく。

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それから30分くらい待ったのかな、ロウェル君が、お母さんと8歳くらいの弟とやってきた。弟は、ハロウィンの衣装らしく、黄色いインド風の服を着て、胸に「ミスター、パキスタン」のリボンを斜め掛けしている。

レティ先生が、お母さんに、半年分の授業料とさしあたり必要な交通費と文具代を渡す。明日お金をカレッジに払って、11月3日から復学する。専攻はコンピューター。

別れるとき、グッドラックって言ったら、ロウェル君「グッドハロウィン」って言った。うん、きみを大学に復学させるのは、ハロウィンのたくらみとしては、とても楽しいんじゃないかな。

それからレティ先生はたくらんでいた。
エラプ校の帰りに、ここに寄るから、と車を降りて、入ったところはヘアーサロンだった。
とても大きな体のお姉さんがひとりいて、ほんとはお兄さんなんだけど、ほら、ここにすわって、とすわらされて、どんなふうにする?って、ああ、どんなのでも。
手際よく切ってくれる。後ろでレティ先生とジンジンが、ああだこうだと私の髪の話をお姉さんにしている。彼女は、こうやって頭の上でたばねて、自分でパッツンパッツン切ってるんだよ。ブラッシングしてるのは見たことがないよ。……みたいな。
すばらしく短い時間ですばらしく頭が軽くなった。つづいてレティ先生とジンジンが髪切ってもらう。
私はたくさん髪きったから50ペソ(125円)、レティ先生とジンジンは40ペソ(100円)。これくらい安ければ、私だって美容院に行ってもいいと思うけど。
お姉さん、また来年、よろしくね。

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夜、テリーさんとジンジンと、ペレとグローリィと、レティ先生と、みんなでキッチンでご飯の用意しながら、おしゃべりしている。タガログ語はわかんないんだけど、この空間はとてもあたたかくていい。
近所の人が、娘の誕生日だから、とケーキとパンシットのおすそわけをもってくる。

トニ・モリスンの小説には、女たちのお喋りの場面が、ときどき、差別や暴力や、いろんな不条理に満ちた世の中にあって、救いのようにあらわれてくるんだけど、たぶん、そういう場面に私は居合わせているんだろうと思う。

やってくる誰彼が、ビールとかバロットとか(私に)、ビスケットとかグミとか(私の息子に)差し入れてくれる。レティ先生は、スパムの缶詰3つも出してくれる。重いからやだって言ったのに、大丈夫、重くないって。……重いよ。