忘れ物をしない工夫

『あたし研究 自閉症スペクトラム 小道モコの場合』という、素敵なイラスト付の本があって、そのなかに、忘れ物大王だった小学生のモコちゃんが、忘れ物をしない、すばらしい方法を思いつくエピソードがある。
すべて持って行って、すべて持って帰る。

息子が小学生のころ、Yくんがそんなふうで、お母さんがあきれていたんだけど、それはYくんの、モコちゃん風の工夫だったわけだ。うちの息子がそれができないのは、体が小さすぎたからで、そうなると、時間割は毎晩一緒にしてやらないといけないわけだった。

さすがに今は、自分でやっているが、本もノートもワークブックも多すぎて、一度に運べない。学校も、鍵つきロッカーを与えて、要るものだけを持って帰り、持って帰る必要のないものは置いて帰ってもよい方針だが、
家でそんなに勉強するはずもないのに、いつもたくさんの荷物を背負っている。ロッカーに入らないからとか言っているが、ロッカーの整理整頓と要るもの要らないものの仕分けができないからだと私は思う。
それでも普段は、英語と数学だけ毎日持ち運びして、あとの教科は週末課題が出たときだけ持って帰るということで、あまり忘れ物なくやれているが、試験期間になると、しかも期末9教科となると、一度はすべて持って帰らないといけない。そして、すべて持って行く。試験の日程とか、勉強の予定とか、提出物の提出日との兼ね合いとか考えて、うまくやってほしいとこだが、
要るものを忘れてきて休日に学校に取りに行くこと2回、提出物を持って行くのを忘れて、学校から電話をかけてきて親に届けさせること2回、試験前日になって、範囲の見落としに気づいて(気づいてあげたのは私だ)あわてること2教科。
「よけいなおせわ」とか、言っていいのか、おまえは。

もうすこし自分で考えて工夫してほしいと思う。きみが考えなかったぶん、私が疲れるのだ。

日頃、電車の本は別として、本読まない子が、試験期間中に読書に励む。
長いこと読みかけの「ゲド戦記」のシリーズを読み終え、「蜜蜂と遠雷恩田陸さんのぶあつい小説も読んでしまっていた。それはまあ、そんなもんだけど。

日の出。この時間に彼は登校する。Cimg6674_2




先週、パアラランに今年度最後の送金。助けて下さるみなさまありがとうございます。
おかげさまで、子どもたち元気に勉強できました。ここで勉強した子どもたちは、自信をもって小学校に通えるようになります。
全部送ったので新学期からの予算が何にもない。いつものことながら、でも例年と比べても少し厳しいので、これから頑張って、ニュースレターつくります。
20年ほど前、学校に行けないのがあたりまえだったゴミ山のスラムの子らが、小学校に行けるようになり、高校に進学できるようになり、さらにカレッジに進む子たちも出てきて、奇跡のようです。この奇跡をずっと見ていたい、ずっと守っていきたいと思います。

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