４月２日。早朝、人吉を出て熊本市へ。熊本は前日の1日にようやく桜の開花宣言。市電に乗って熊本城へ。ちょっとだけ見るつもりが、桜の道の通り抜けが一方通行で、結局、城のまわりをぐるりと一周することになった。眠いしお腹すいたし、荷物ももったままの息子が、なんだかどんどん不機嫌になる。
熊本城は、中学校の修学旅行で来た。来たはず。写真も残っているし。でもほとんど何も覚えていない。地震であちらこちら崩れたまま。こんなに大きく壊れたのかと驚いたけど、それでも見上げれば、天守閣の威容は、さすがな感じがした。
クスノキの巨木。昔来たときも見たかしら。
市電で熊本駅に戻ろうとしたとき、電停に来たのは上熊本行きで、すると突然息子が、それに乗れ、と言った。不機嫌でだるそうだった子が、いきなり生き生きと動き出す。
上熊本駅から、何かの電車が走っているらしく、その電車に乗れるかもしれないと思ったんだな。あいにく乗ってる時間がないが、写真は撮れた。くまモン模様の電車。熊本ではいろんなところで、くまモンが働いている。
熊本を出て、由布院に向かう。由布院行きの列車、2両編成の1両は貸し切り状態、後ろの窓にはりついていた息子が、通路を走りはじめた。風景を追いこせるかと思って、って？
美しく晴れた日だったが、次第に曇っていくなあと思っていたら、由布院に近づくにつれて雨、駅についたときには、雪。
なんと、雪。
駅は中国からの団体客でごったかえしていた。雪のなか、歩き出してすこしすると、やがて雪はやんだ。由布岳も白い。
町をはずれて川沿いに歩く。カモたちがよたよた歩いていくのがかわいい。宿は田んぼの中の民家で、2階の窓から由布岳がきれいに見えた。
町歩こうと外に出たら、雨が降り出した。それもざあざあぶり。傘は１本しかない。近くのスーパーに雨宿りに入って、そのままそこで買い物して、雨が小降りになったところで、結局、宿に帰った。途中で菜の花摘んで、宿のキッチンで茹でておひたしにした。晩ごはんは久留米駅で買ったお弁当とスーパーで買った刺身とカップヌードルと摘んだ菜の花。
