星ヶ丘ゆき

kazumiの日常雑記

ヴラマンクの雪

日曜日、息子は先輩と遊ぶとかで、早朝から雪景色のなかを出かけていった。
電車オタクの2人がすることは、電車に乗るか、電車を撮るか、模型屋に行くか、のいずれかである。
市内電車の1日乗車券を買って、9時半から4時まで、全部の路線を端から端まで乗ったらしい。3か所の車庫も訪れて、2か所は見学もさせてもらったらしい。

4時に美術館で私と待ち合わせ。4時ちょうどに、私と同じ背たけの黒ずくめの服の少年が、ぬっと傍らにあらわれたのに驚く。
いまだに、もうすこし小さい、もうすこしかわいい子が、あらわれるような気がしているんだろうなあ。
5時閉館まで1時間しかないが、まあ、見てまわる。ヴラマンク展。
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息子はさくさく見て、私を置いて次へ行くが。

とてもよかった。ヴラマンクの雪は清冽で、胸のなかのいろんなことが、すっきりとする。ヴラマンクは好きなので、行きたいと思っていたら、思いがけず招待券もらって、しあわせでした。

絵に添えられた文もとてもいいので、ひとつひとつ読みたかったが、時間がないので、本買って帰る。

「内的様相をそれ自体の深みから表現し、人々に理解してもらうことがいかに難しいことか!
 あらゆるものが乱雑に混ざり合うなかから、本当の感情を見分けて選びだし、筆やペンで表現することがいかに難しいことか!」 (ヴラマンク 私の遺言)                       

 

帰り、電車の駅の階段上りながら、「ああ、どこか遠くに行きたいなあ」と息子が言う。待っている間、券売機のところに置いてある時刻表を読む。読むのである。

帰り、息子と私は降りる駅が違う。電車を降りてさらにバスに乗るのだが、息子は定期があるが私はないので、一つ先の駅まで乗って、不便だがすこし歩いて、バス停5つ分くらいのバス代倹約するのである。降りるのも、もよりのバス停の一つ手前でおりる。すると缶ジュース1本分くらい、たぶん安くなるのだった。時間差で帰り着く。

夜、宿題をしているふりで、ノートの下に隠したノートには、架空の街の架空の路線図(込み入っている)とたくさんの駅の名前がしるされ、しかもそれら架空の、電車の時刻表なるものが、ほんものの時刻表さながらに、ノートの隅から隅に、ぎっしり書き込まれているのだった。
たぶん小学校の頃から、こういうものはつくっているが、だんだん精緻になる。

どこか遠くへ行きたいって、冬休み、列車の旅の予定を、彼はすでに3つ入れているのだ。1回は母と、2回は先輩と。中学生の身分としては、贅沢過ぎるだろう。
冬休みの宿題とか、冬休み明けのテストの心配なんか、全然してないだろ。


兄から、みかんが届いている。そういえば送ってくれると言っていた。
紅まどんな~。愛媛産高級みかんが二箱。なんでこんな贅沢なみかんを食べていいんだろう、と言いながら食べている。おいしいです、ほんと。
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