He is not alone.

連休は、山口のおじいちゃんおばあちゃんの家へ。中国自動車道は、中国山地の新緑が眩しかった。
春にも帰省したのに、また山口へ行くという息子の狙いはSLやまぐち号である。切符はとれなかったので、撮影をがんばるんだって。
4日の夕方、湯田温泉駅近くで、D51がやってくるのを、ずいぶん前からパパと一緒に待っている。たぶん待っているのがしあわせなのだろう。私とおばあちゃんはその近くで、おしゃべりして時間をつぶす。おじいちゃんは、離れたところで車の中で待っている。
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5日はD51とC56の重連で走るんだという。重連なんて言葉はじめて聞いたけど、機関車が二つ繋がって走る。つまり煙がふたつあがるらしい。
昼に長門峡駅。これもずいぶん待つのだ。私は退屈なので、ひとりで長門峡の峡谷をすこし散歩した。水音を聞いたら、満足したので、駅に戻る。
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駅は、撮影にきた人たちや家族連れでいつになくにぎわっている。やまぐち号がやってくる。毎年ここでこうして見ていると思う。出発のときの汽笛が大きくて、息子はビデオを持ったまま逃げ出したので、出発場面、撮れず、だったらしい。
日頃学校でも我慢しているので、我慢できる、と思って油断していたんだろう。耳栓用意したほうがいいと思う。自分で工夫しなさいね。    

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そのあと、津和野までおじいちゃんの車でやまぐち号を追って、途中で待ち伏せして、また撮って、のはずが、道が渋滞で追いつけず、撮れなかった。いたるところ、写真を撮る人たちがいて、津和野もまた観光客がたくさんだった。
いい天気で、お散歩日和。
息子は鯉に餌やり。私は教会の見学。
津和野の教会のステンドグラスが好きだ。シンプルな幾何学模様の。畳に色付きの影がゆれているのが、とても愛らしい。

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それから山口にもどって、また湯田温泉駅近くで、戻ってくるやまぐち号を待つというので、私だけ別れて、近くの中也記念館に行く。入館料無料の日だったので。企画展示は散歩の詩。
記念館を出て、駅のほうへゆくと、息子は、すこし年上のカメラを抱えた男の子と、親しそうに話していた。列車がやってくるまでずっと話していた。He is not alone.どこにでも仲間はいるみたいだ。終わりなき鉄道の話。大阪から来た専門学校生、だそうだ。やまぐち号を撮るためにやって来た。

夜、息子はずっと鼻をかんでいて、もしかしたら風邪ひいたかもなあ、翌朝もしんどそうだなあ、という感じだったのに、雨のなか、おじいちゃんの車で、またやまぐち号を撮りに行った。6日は、C56のラストラン、なのだそうである。つまり、3日間すべて編成が違うから、違うすべてを撮りたかったらしい。
荷物をまとめて迎えに行って、夕方広島まで帰る。

雨の中、私は畑にいちご摘み。83個。
息子は微熱あり。遊び過ぎだと思う。