星ヶ丘ゆき

kazumiの日常雑記

白く咲くのは百合の花

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本棚の本は、きみのものだから(母たちが処分しそこねたら、きみが処分しなければならないガラクタだから)自由に見ていいよと言っているけど、あんまり見ない。でも、へんなものだけはさぐりあてて、どきどきさせる。
(これ、読まれてよかったかしら?)
しばらく前の「洪水」という詩と歌の雑誌。母の筆名を見つけたねえ。で、読んだ。
謡曲についてのエッセイ。

笑いながら読んで、「あなたというひとは、なんか、すごいな」と言ってくれたので(その言い方も面白かったので)書いておくが、(母さんの頭はやっぱりへん)とも聞こえた。
息子はもちろん藤圭子も知らなければ、この曲も知らない。先日亡くなった西城秀樹のことも知らない。広島の人だよ、と伝説を伝えるみたいに伝えたが。
「ぼくは70年代に生きてみたかった」と日頃言うのは、古い電車に乗りたかったかららしいけど。
なつかしいな。抱えきれないほどの百合の花。
去年の夏、植えてないのに、畑にぽつんと咲いていた。今年も咲くかしら。

長谷川櫂『俳句の誕生』読了。
面白かった。なるほど、こういう仕組みなのか、と腑に落ちることたくさん。門外漢にも読みやすい。人間は言葉によって世界を認識するが、言葉は「永遠の静寂」を失わせる。言葉によって失った永遠の静寂を、言葉で探る、詩歌の営み。最小の言葉でそれをなそうとする企てが、俳句。
古池に蛙が飛び込んだときに起きた革命が、何だったかも、ようやくわかった。

ぽっかり月がのぼるように、ぽっかり歌が生まれるといいんだけどなあ。