星ヶ丘ゆき

kazumiの日常雑記

夏の旅 フィリピン4 国鉄とMRTとタガイタイ

 

7月28日。土曜なので学校は休み。
フィリピンの国鉄に乗りたい、と息子は言った。フィリピンに国鉄なんてあるの?と私は思った。あるのだった。日本の古い車両が走っているらしく、それを見に行きたい。
国鉄の駅あたり、遠いし土地勘もないし、私は行けない、と言ったが。
マニラに住んでいる友人の直ちゃんが、連れていってくれるって言う。彼女の息子の6歳の秀君と一緒に、昼にジョリビーで待ち合わせて、そこから、配車アプリで車を呼んで、国鉄トゥトゥバン駅に向かった。

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行けてしまった。それで乗れてしまった。一時間に1本、マニラのすこし北からすこし南を結んで走っている、みたいだ。
駅はこざっぱりとしてきれいだった。切符もすんなり買えた。線路に雨上がりの水が残っていた。

私たちが乗ったのは203系。かつて1980年代から2000年代、日本で常磐線を走っていた電車らしい。そのころは電車、だったが、マニラではディーゼル車がひっぱっている。
駅には遠くに、キハ52(国鉄一般色)も見えた。

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日本の列車なのでなつかしい感じだが、ドアに鉄板が入れられ、窓には金網が入れられているのが、マニラ風。土曜の午後、客もそんなに多くなくて、車窓からの金網越しの眺めが色とりどりに変わっていくのが楽しい。貧困地域のごみごみしたところも通れば、ビル街も抜ける。

 

1時間ほど乗ったかな、エドサ駅で降りて、MRTに乗りかえる。数駅先で降りて、そこから配車アプリで車を拾ってジェイコーベンのコンドミニアムに行く予定(レティ先生とグレースは先に行って待っている)だったが、

 

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渋滞で、場所と時間があわないらしく、車を捕まえられずに1時間がたって、ようやく普通のタクシーに乗った。マニラの移動は先が見えない。
そしてみんな、とても忍耐強い。

レティ先生の末息子のジェイコーベンと、奥さんのカティは、2年半前日本に来たときに、広島まで来てくれて、そのとき、息子は学校を休んで一緒に宮島まで遊びに行った。
そのときは屈託なかったが、この年頃の2年半の変化は微妙である。
息子、ジェイコーベンに、「ほら、ちゃんと目を見て挨拶してよ」と言われている。
「おっきくなったね、ママより背が高くなった?」
ジュリアンが、空港に迎えに行ったら、同じ大きさで、同じ格好のふたりが立っていたって言っていたらしい。

秀くんの落書き帳に、息子、電車の絵を描き始めた。絵を見て、それがどの新幹線か何系の電車か、秀君が当てていくのが見事で、ふたり楽しそうに過ごしていたわ。
たしかに電車の絵は上手だし、秀君ほんとにうれしそうだし、心通うひとときでしたかね。

「学習の間をぬって、電車の絵の練習をしたかいがあったよ」
って、ぬかせ。

☆☆

7月29日。日曜日。

 

日曜日は、奨学生たちと日本のインターン生が、エラプ校で日本語を勉強したり、ミーティングをする。ジェイコーベンは、奨学生たちが日本語がすこしでもできれば、それは就職に有利になるから、応援していきたい、と言っていた。
フィリピン経済の変化もあるのだろうが、パアラランの奨学生たちがよい就職ができたのは、やはり快挙だと思う。

 

それで日曜は奨学生たちと過ごすつもりでいたら、私たちがいない間に、ジェイコーベンが、息子を連れてきているのに、どこかに連れていってあげなければ、と言ったらしく、急遽、ボーンが来てくれて、私たちはタガイタイに行くことになった。
マニラの南、タール湖のある景勝地
レティ先生とグレースとボーンと私たち5人、朝早く出発する、という話だったけど、前夜、登山仲間のミーティングとかで出て行ったグレースが、なかなか帰ってこなかったので、実際は朝ゆっくりめに、出発。

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タガイタイは2度目だけど、湖を見るのは初めてだと思う。涼しくて気持ちのよいところだった。食事、牛肉のスープとマンゴージュースがおいしかった。
山の斜面がちょっとしたプレイランドになっていて、家族連れで、にぎわっていた。レティ先生とボーンは車で待っていて、私たちは散策した。谷をロープで渡るやつがあって、息子、こわがりなので絶対無理だが(ポニーにさえ乗らなかった)、他人が空を渡っていくのを見ているのは楽しいらしかった。
ゴミ箱の近くにいた7歳くらいの女の子の気配がすこし変で、見ていると、彼女、ゴミを拾っているのだった。客が捨てていったペットボトルをゴミ箱のなかから道端から、拾い集めていた。ひとりで、毅然と。

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渋滞になる前に早めにタガイタイを出たが、それでもそこそこ渋滞で、晩ごはんをジョリビーで買って帰るのに、買いに行ったグレースがなかなか戻ってこないのは、やはり並んでいるからで、たぶんみんなをとても疲れさせた小旅行だったんだけど、そういったことも全部含めて、旅の思い出になるという、しあわせのなかに私たちはいるのだった。