21日土曜日は、予土線を走る汽車を追いかけて遊ぶ。
松野あたりで、線路沿いで、汽車が来るのを待っていると、来た。
トロッコ列車と新幹線とかっぱうようよ号。
写真、息子はなんかもっとこだわって、花と汽車と撮ってたな。そんで、もう菜の花はいい、と旅を終えて言ったのだった。
この日は菜の花ばかり見て、ディーゼル車の音ばかり聞いた。
芝不器男記念館も行った。私はここに来たかったの。おひなさま飾ってありました。
道の駅でごはん食べて、江川崎まで行く。その近くの道の駅では、鉄道ジオラマがあって、息子がずっとそれを眺めていた。小さいころと何にも変わんないなと思う。飽きるまで眺めていた。アイスクリーム食べた。
私の悔いは、鹿肉のソーセージを買いそびれたことだ。あとで、と思って忘れた。
江川崎の駅でしばらく遊んだ。父と一緒に来たのは、5年前かな。両手をひろげて、やじろべえみたいにゆれながら、レールの上を歩いたりしていた、子どもじみた、かわいらしい後ろ姿を見たのを思い出すわ。
川に降りて、新幹線を待ってると、新幹線が来た。おもちゃみたいよね。しんかんせーん。
新幹線待ってる間に、クレソン見つけて摘んだ。菜の花とつくしも別の場所ですでに摘んでいて、つくしの袴も取っていたので、晩ごはんは、父の家(兄がしばらく借りている)で何かつくることにした。
帰って、兄に連絡して、一緒にスーパーに行った。カツオのたたき、のほかに、ふかの湯ざらし、丸ずし(おからのすし)も買った。なつかしいなつかしい。菜の花おひたし、つくしは卵とじ、クレソンはマヨネーズ炒め。
もうすぐに床がぬけてしまいそうな、古い家で、みんなで適当に晩ごはん。
ふるさとや石垣羊歯に春の月 芝不器男
春にこっちに帰るのははじめてだよと息子が言う。いや、はじめてじゃなくて、赤ちゃんのときに一度、春に帰っているんだけどね。そのあとはいつも夏の帰省だったけれど、春にも、もっと連れて帰ってあげられればよかった。
こんなに歳月がはやいなんて。
22日、日曜日。広島に帰る。春の旅の終わり。