春は春

それはそれとして、春。
向かいの森の桜が満開。2階の窓からお花見。

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町内会長がやってきたのは、書類に確認の印鑑が必要とかの件で。町内会総会は中止。近所の一人暮らしのおばあさんが入院したと言う話が気になっていたんだけど、おばあさん、最近、あまりものを食べなくなっていて、栄養失調と言われていたらしい。圧迫骨折で家のなかで動けなくなっていたのを、近所の人たちが、窓を破って、なかに入って、救急車で運んだらしいのだが。台所はもう使われてなかったって。病院は身内以外はお見舞いに行けないので、状態がわからない。一人息子は関西にいるらしいんだけど。犬の散歩をしているのをよく見かけていたんだけど、犬はどうしたんでしょう、福ちゃんという犬、と聞いたら、犬はもうとっくに死んだよということなので、私はたぶん少し浦島太郎である。おじいさんが死んだあと、おばあさんには、福ちゃんが生きる仲間だった。

近所で、高校3年の男の子がいるお母さんに会った。進路が気になってたんだけど、東京の私大を落ちて、予備校に通いはじめた。高校の頃は部活ばかりしていたから、ようやく勉強をはじめたらしい。落ちてよかったとお母さん。この時期に東京に進学ということになってたら、とても大変だった。で、お互い手作りマスクのみせあいっこ。ゴムが売ってないとか、近所のおばさんはお茶のパックがマスクになるというので探しに行ったらしいけど、それもないとか、そんな話聞きながら、「足りぬ足りぬは工夫が足りぬ」というフレーズが頭をよぎり、これ何、戦時中だよね、みたいな。

私も、いまあるマスクは、息子が使うので、自分の分のマスク、作り足す。ゴムは髪くくるやつ。ミシン糸がなくなったので、買いに行かなければ。

7日から、学校は再開するらしい。朝のバスは殺人的に混むので、息子は、休みを延長すべきだと主張している。授業開始時刻を学年ごとにずらしてほしいとか。始まるなら、定期を買わねばならない。学校あるのも不安だが、学校ないのも不安。とてもとてもだらだらした生活をしているので、明日死ぬとしたら今日何するかを考えて生きなさいねと言おうとして、やめたのは、そんなの、電車に乗るか撮るか、模型で遊ぶかするに決まっているからだ。明日死ぬとして、今日勉強はせん。

2月3月、いまも、あれこれと慌ただしくて、父が死んだのもあるけど、急ぐ仕事もあって、畑ほったらかしだったんだけど、行ってみたら、見事に鹿の食卓になっていた。食い尽くされて何にもない。ニンニクが残っているだけ。10年楽しんだいちご畑も終了。向かいの森にあらわれて、目があっても逃げもしない鹿たちに、勝てるとも思えないので。お隣はがんばって、いっそうがんじょうに網をはりめぐらしている。玉ねぎもらった。

チューリップも全滅。庭に植えていた1つだけ咲いた。

それでも、春は春。

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