星ヶ丘ゆき

kazumiの日常雑記

どうして季節は変わってしまったのか。

どうして季節は変わってしまったのか。
一番困っているのはムーミンだろうなあ。



夕方、私はムーミンママに電話した。バス停でのことはわざとじゃないと学校でムーミンは言ったらしいんだけど、そういう場所でもつれあったらあぶないということに意識が働かないのが不安だ。一度や二度ではないので、わざとじゃないとは思えない。悪意があるとは思わないけれども、何かあったら取返しつかない。
なかなか言いにくいけど、遠慮していてもしょうがないので、ムーミンは、あぶなくて、つきあっていいと私は息子に言えない、と言う。
「いったいどうすればいいんですか」とムーミンママの叫び声に胸をつかれる。
ムーミンは、そのほかのことでもいろいろ叱られているらしい。学校でカッターナイフを隠し持っていて、だれかを刺してやるとか言っていたのを息子が耳にしていたが、その件のようだ。ムーミンママは苦しそう。
ムーミンは今まで宿題もひとのを写してきたし、依存しながら、ごまかしながらやってきたのが通用しなくなって、身の置き所がなくなっていると思うし、このままだとこれから大変だと思うのだけれど、
「宿題も毎晩、やったのってきくと、やったって言うのに」「嘘ばかりついて」「叱っても叱っても嘘ばかりついて」と嘆くばかりなので、
子どもは嘘をつくよ。うちの子もつく。嘘をつきとおす。嘘をついていると親がわかっているなら、それでいいと思うんですけど、宿題は、やったかやらないかいちいち見てやらないと。できなかったら、低学年の教科書にもどってひとつひとつ、自分で取り組むということをさせないと。ささやかでも自分自身の実力を自分でつくっていくということをさせないと。まわりの子らは成長していくし、相手にされなくなってしまう。もっとつらくなるよ。
と思わず言ってしまったけど。
とにかく、どんな理由があろうと、わざとでもそうでなくても、今度バス停であぶないことをしたら、警察に連絡すると、私が怒っていたってムーミンに伝えてくださいね、と私は言う。

夜、先生から電話。ふたりから話を聞いてくれたらしい。
バス停で私の子の体を押した、のがなぜかというと、互いに肩をつかんで、それから別れる、という「儀式」をムーミンは気に入っていたらしい。(それはムーミンが、私の息子に縁を切られるのが耐えられなくて、縁をつないだり切ったりするというやり方を提案したときの名残りらしいんだが)最初それにつきあっていた息子が、そのうち、つきあってくれなくなったのが不満で、肩をつかまえようとしては、もつれあっていたらしい。混雑したバス停で毎日やるようなことじゃないだろう、と息子は思ったのだが、それをきちんと伝えてはいなかった、というか、ムーミンがそんなに「儀式」にこだわっているとは思わなかった。

ムーミンママに電話したことを伝える。学校のほうでも、いろいろ心配な点もあるので、話はしている、ということだった。

ムーミンママと話していて、気になったのは、ムーミンは、叱られるときムーミンパパに殴られるということだ。私が電話したら、ムーミンは殴られる、と思ったら、電話できないよなあ。
いままで何にもしなくても、なんとかなっていたのに、どうしてこんなに世界がぼくに冷たくなったのか、困っているのはムーミンだろうなあ。