星ヶ丘ゆき

kazumiの日常雑記

自由

ときどき、町内会関連の電話がかかる。たいていは集会所の使用の予約だったり、簡単なことだけど、面倒なのも、たまにはある。

町内会の規約によると、出産、成人にはお祝が出るし、死亡には香典、入院にはお見舞いが出ることになってはいる。
ところが、出産成人死亡は、名簿で確かめられるけれど、入院については、難しいところで、団地の高齢化がすすむと、入院する人はしょっちゅう入院しているし、入院したことを知られたくない人もなかにはいるし、言わないし、区長さんが、それぞれの家庭の事情をつねに把握するというのも難しくて、つまり、公平に扱うことが難しい。懸念のことではあったのだ。

そこへ、最近越してきた人から、夫が入院したのに、町内会から見舞金が来ないというクレームの電話がきた。いったいここの町内会はどうなっているの、というのだったが、地域に人間関係がなければ、入院のことなんて伝わらないし、では入院の事実を確認できるものを、という話をするものの、人の話を聞く感じじゃない。

クレーマーおばさんの話はそれだけでなく、秋祭りの子ども神輿にたくさん寄付を出したのに、お礼に来ない、という不満を言う。祭りの寄付は自由で、出さなくったっていいのだ。
うちは赤い羽根募金は出すけど、祭りは出さないし、子ども神輿も参加しないので、もしお礼を言わなきゃいけないとしたら、だれが言うの? ってわかんないんですけど、お礼を言ってもらえないのが不満なら、出さなくてもいいと思いますよ、って話をしたら、やっぱり怒っていた。

さらに、まわりの人たちが、いろんな噂や悪口を言っている、というのだが、そういう問題にまで町内会は関わらないので、深刻なら、警察でもどこでもしかるべき機関に連絡してくださいというと、役に立たない町内会ね、やめるわよ、と言うので、入会脱会は自由ですから、と返事した。

さて。
見舞い金のことについて。パパは決意した。わずか数千円のことですが、その数千円で、無心の電話がかかってくるようになったら、おしまいだ。公平を担保することはできないから、この制度はやめよう。役員たちのところに話に行って、その方向でさばさばとまとめてきた。もうじきある自治会総会の議題になって了承されると思う。

翌日。区長さんから電話で、クレーマーさんの名前をノートから外していいかという確認。区長さんにも、「やめるのは自由だからって言われたから、やめるわよ」と言ったものらしかった。もちろん自由ですから、本人がそういうなら、と言うと、「じゃあ、そうします」と片付いた。

誰も、引き止めなかった。
近所の人たちも、最初は挨拶したり声かけしたりしていたらしいんだけれどもね。
「結局、誰が、猫の鈴をはずすかって話だったんだなあ。」
ま、自由だし。