「ロス暴動の真実―コリアタウンはなぜ襲われたか」 上映&学術討論会

お知らせ



「ロス暴動の真実―コリアタウンはなぜ襲われたか」
上映&学術討論会

主催:立命館大学大学院政策科学研究科 
リサーチユニット「グローバル時代における地域圏の伝統と開発」
http://katzmak.kir.jp/graduate/ps_ResearchUnit_B.pdf
立命館大学コリア研究センター


■日時  2012年6月25日(月) 16:30~19:30(予定)
■会場 立命館大学衣笠キャンパス洋洋館3階962教室
■主催  立命館大学コリア研究センター、立命館大学政策科学研究科
■参加費 無料
■講師 髙賛侑(ノンフィクション作家)
     南川文里(立命館大学国際関係学部准教授)

その時黒人は、コリアンは、ロス市警は、メディアは何をし、何をしなかったのか? 衝撃的な映像と多様な人々の証言により、いま事件の真実が明らかに!

(ロス暴動とは)

1991年3月、黒人のロドニー・キング青年が車のスピード違反を犯したとき、白人警官たちに警棒で激しく殴打された。その映像が全米で放映され、黒人の怒りが高まった。翌1992年4月29日、裁判で陪審員が白人警官に対し無罪評決を下した。その直後からサウスセントラルで暴動が発生し、全米各地にまで拡大した。4月30日、暴動は隣接地域のコリアタウンに襲いかかった。韓国人は自衛のために闘ったが、甚大な人的・経済的被害を被った。
ロス暴動は死者55人、財産被害7億500万ドル(約930億円)という史上最大の被害をもたらし、その内韓国人の被害は2200余件、3億4500万ドル(約430億円)に達した。

1992年4月、米国ロサンゼルスで「ロス暴動」が発生した。当時、「黒人がコリアタウンを襲撃した」という報道が世界中を駆け巡った。だがメディアが伝えた「事実」は事件の「真実」を歪曲していた……。



米国ロサンゼルスには世界最大のコリアタウンがある。1992年4月29日、黒人集住地
域のサウスセントラルでロス暴動が発生し、あろうことかコリアタウンにまで飛び火した。荒れ狂う暴徒、略奪、放火、銃撃戦、泣き叫ぶ女性……当時、刻々と伝えられた衝撃的映
像に世界が驚愕した。だが、前年に彼の地を訪問した私は、「黒人がコリアタウンを襲撃
した」という報道に強い違和感を覚え、同年9月に渡米した。そしてロサンゼルスとニューヨークで取材を行った結果、ロス暴動報道が極度に真相を歪曲していたことを確信し、「真実を伝えて欲しい」と訴えた被害者の想いを伝えるために『アメリカコリアタウン』(社会評論社)を上梓したのだった。私は昨年、19年振りにコリアタウンを訪れた。その際、思いがけないことに、在米韓国人がロス暴動の真相を克明に描いたドキュメンタリー映画を入手することができた。当時の生々しい映像と、事件に深く関わったコリアン、黒人、白人たちが語る秘話によって構成された必見の秀作である。同時に、人種、差別、多文化共生といった今日的なテーマをも考えさせる要素に満ちている。 
             2012年1月 髙賛侑(ノンフィクション作家)

問い合わせ先:
立命館大学コリア研究センター TEL:075-466-3264 FAX:075-466-3247
E-mail:korea@st.ritsumei.ac.jp
または
e-mail:katzmak@gmail.com  HP:090-2100-7489 (政策科学研究科・勝村)