オオカナダモ

土曜だが、オープンスクールの公開授業があるので、登校日。
6年生と父兄がたくさん来たらしい。私たちも1年前に行ったが、ずっとずっと昔のことのようだ。
クラスに、なぜかサングラスをもってきて、タモリの真似をする男子がいて、そのサングラス君と、ミッキーと呼ばれている男子のふたりが、洪水ちゃんに次いで、授業中のリアクションが多い、らしい。
今日の公開授業、息子たちのクラスは理科で、顕微鏡でオオカナダモを観察していた。そこに6年生と父兄たちが見学に来た。サングラス君は言った。「6年生にも顕微鏡を見てもらいましょう」。すると「賛成賛成賛成」と洪水ちゃんが言って、洪水ちゃんはさっそく、6年生の呼び込みをはじめた。
洪水ちゃんの呼び込みは、とても積極的なので、6年生たち、かえってひるんでいるのだが、ひるんだ子たちを、こっちこっち、とほかの子たち、サングラス君やタネちゃんたちが誘導して、顕微鏡をのぞかせてあげる。ミッキー君は「この子たち、こちらでお預かりします」と子どもたちの振り分けを担当する。
「私がまだ何も言っていないのに、生徒たちがはじめてしまって」と言う理科の先生に、「すばらしいじゃないですか」と来客者たちとやってきた広報の係の先生は言ったらしい。
一番熱心に呼び込みしている洪水ちゃんの顕微鏡には、あんまり来てくれなかったらしいのだが。
きみは顕微鏡見せてあげたの? って息子に聞いたら、「いいや、ぼくは見せないよ」って言う。「ヨウ素液がうまくひろがらなくて、いい画像じゃなかったから、見せられない」って、なるほど。

どんなふうに存在していても、いいんだよ。
オオカナダモ。おぼえておこう。


今日のいちご、104個。