星ヶ丘ゆき

kazumiの日常雑記

とんちんかん

昨日所用で街に降りて、片道1時間半もかかるので、それならついでに、遊んで来よう、というわけで、映画観てきた。
この国の空」。荒井晴彦監督。高井有一原作。昭和20年、戦争の終わりごろの東京。19歳の娘と、妻子を疎開させた隣家の男との話。二階堂ふみがよかった。
最後に、茨城のり子の詩「わたしが一番きれいだったとき」の朗読が流れて、よく知っている詩だけれど、

 わたしが一番きれいだったとき
 わたしの頭はからっぽで
 わたしの心はかたくなで


そうそう、そうよねと思い、

 わたしが一番きれいだったとき
 わたしはとてもふしあわせ
 わたしはとてもとんちんかん
 わたしはめっぽうさびしかった

のくだりの、「とんちんかん」は、おもわず笑ってしまった。それはたぶん、茨木のり子であってもなくても、時代が戦争であってもなくても、「とんちんかん」に生きていると思うし、「とんちんかん」以外のどんな生き方ができたか、私はわからないな。

とんちんかんとんちんかん。私が広島の街をきらいなのは、私が一番とんちんかんだった頃を、街が記憶している気がするからで、私もうあんなところに足踏み入れたくないからだけど、でも、もちろん、とんちんかんなのは、私だけじゃあなかったし、とんちんかんを笑えるくらいには年とったねえ。