夏休み明け

昨日は夏休み最後の日。息子と映画見に行く。「バケモノの子」。面白かった。卵かけごはんを食べられない少年の、生意気そうなものの言い方が、うちの息子そっくりで笑ったけど、本人はそうも思っていないらしい。別に卵かけごはん食べさせようとか思わないから心配しないでいいよ。私は泣いたけど、なんで泣いたか、もう思い出せない。楽しい映画だった。 
楽しかったけど、と息子。音が大きすぎる。 
たしかに大きかった。私は途中からは気にならなかったが、息子は、障害特性で大きい音が苦手である。耳栓なしに過ごせてはいるが。 

帰りに映画館の近くのスーパーで買い物したら、レジの一部がセルフで、自分で会計して払う仕組みだった。息子とふたりでもたもたしながら、バーコードの読み取り、というものをはじめて体験する。簡単そうな、難しそうな。 

バスで行ったんだけど、カードをもたないで現金で払う場合、バス代がいくらかかるか、大人料金とその半分の子ども料金を足した額を、いちいち計算するのが、難しい。停留所2つ前くらいから一生懸命暗算してお金も用意したあたりで、直前に料金が変わると、一瞬頭が真っ白になるね。帰り、最寄りのバス停で料金が一段階あがるのがいまいましいので、ひとつ手前で降りた。 

今日から学校だが、息子、友だちに会うのが、憂鬱らしい。あれこれつきまとって、しつこいし、って。 
運動会の練習がはじまるのもいやだ、っていう。学校行事で、運動会が一番嫌いだって言う。 
まあ、その気持ちはわかる。6年生は組み体操と騎馬戦というから、気の毒だ。他人と体を密着するっていうのは、それだけでもいやだろうな。 
毎年のように、だれか腕の骨折ってて、運動会当日には三角巾で腕を吊るした子を見るんだけど、なのに毎年、組み体操と騎馬戦をつづける理由がわからない。 
倒立もブリッジも、息子が部屋で練習しているのを見ているだけでも、私はこわかった。腕で体を支えられないし、バランスがすごく悪い。このままだと怪我すると思う。でもどうすればできるようになるのか、わからない。 
無理と思ったら無理しない、できないことはできなくていいから、絶対に怪我するな、と息子に言う。 

運動会、私もいやだったからなあ。小学校から高校まで12年間、ほんとにいやだった。息子もいやだというのが、とても悲しいが。 
どうすればいいだろうなあ。 
どうすれば運動会が楽しくなるのか、私はわからないんだ。 
でも、とにかく怪我するな。