四国の山猿

昨日、学校から帰ってきた息子がしょんぼり。
視力検査、これまで両目ともA判定(1.0以上)だったのが、右目がB判定になったらしいのだった。
本人、自覚はないのだが、ぐすぐす泣くほど悲しいらしい。
ゲームやめなさいって言われてやめないし、夜中にこっそり起きて暗いなかで鉄道の本眺めたりしてるからだよ。
「自業自得かなあ」
わかってるなら反省しましょう。おかーさんのこと、四国の山猿なんて言うからだ。

そうなのだ、四国の山猿。こないだ、いつまでもゲームやめないから、iPad隠したら、「ママは四国の山猿だから、いまの子どもの気持ちがわからないんだ!」と言ってくれたよねえ。

今日、学校から帰ってきた息子、 「ママ、宿題あるんだけど助けて」って言う。
なんと、500字のエッセイ。テーマは「家族のきずな」だって。 そりゃまたむずかしいことを。

家族だから、パパ、ママ、おじいちゃん、おばあちゃん。その人たちについて書けばいいんだよ。
ぼくのお母さんは、四国の山猿ですって書けば? と言うと、
「それじゃあ、家族のきずなじゃなくて、家族の傷だよ」 というので、笑った。

ああ、きずなって、傷と似てる。ほんとはそうなんだろうなと、思ったりする。

きずな、ねえ。傷じゃないきずなねえ。愛、でいこうか。
じゃあまず、パパやママといて、愛を感じたこと、何か思い当たる?
「そんなの、わからないよ。ぼく、叱られてばっかりだよ。もし、あったとしても忘れてる」 なるほど。そうだと思う。

「ママはどうなの? ママはぼくの愛がわかるの?」
きみはいてくれるだけで愛だよ。
「それを言ったらおしまいだよ」

じゃあ、親は却下。おじいちゃんたちの愛について考えようか。帰省したときに、みんながどんなに、きみを喜ばせようとしてくれたか、を書けばいいんじゃないの。

ということで、書いておりました。
おじさんが焼肉御馳走してくれて、大叔父さんが釣りにつれてってくれて、刺し身つくってくれて、おじいちゃんと四国の新幹線に乗って、お城に登って、……という夏休みの話。最後に、
もうひとりの大叔父さんがお城山のガイドをしているけど、雨が降ったら体が溶けるからガイドは休みです、
と書いていた。「おもしろい宇和島一族です」だと。

そりゃあ、四国の山猿ですから。