めだかの学校の招待状

もうすぐ夏休み。
おおごとです。

義父母さんちにはいつ帰省するのか、義父さんと義母さんとパパと息子の思惑はかみあっているのかいないのか。

宇和島は盆あたりに帰省するとして、ホテル予約しなきゃ。
最初に兄に様子うかがいの電話をかけて、1年ぶりですね、それから父に電話したら、一瞬絶句してる。すみませんね、驚かせて。父には半年ぶりの電話。
常宿にしているホテルに電話。名乗る前から、「いつもの方ですか」ときかれる。
年に一度泊まるだけなのに、いつもの方ですか、って、ほかにお客はいないんでしょうか。助かりますけど。

パパは町内会の盆踊りの準備があって、私はラジオ体操の当番表つくんなくちゃいけなくて、あ、ラジオが、去年つかったのが、いまどこにあるかわからないから、関係者に連絡してさがさなきゃいけなくて、子ども会の会費の集金とか、なんかいろいろあって。

子どもは子どもで、ピアノの発表会があって、さらに、コンクールもある。
どんなに追いつめられても1日30分以上は練習しない子だが、だいじょうぶかな。

そのすきまをぬって、私はフィリピンに行くんだけども、この日からこの日までいいかなって、悩んだあげくに日程きめて、パパに打診したら、「反対したって行くんだろうが」って、それくらいものわかりよければ、私も気楽。

そこへやってきた、「めだかの学校」のお知らせ。
夏休み、耐震工事があるので、プール解放しませんが、泳げない子のために、3日間、めだかの学校をひらきます。

招待状届いたね。

しかし。もうすこし楽しい招待状になんないかな。ざら紙じゃなくて。泳げないと水の事故から身を守れません、という脅し文句とか言わないでさ。
プールいやだけど、こんなすてきな招待状もらったから、ちょっと行ってみてもいいかな、っていうような気になるようなさ。

「ぼく、行きたくないけど」

気持ちはわかるけど。

でも、みんなは今年の夏はプール使えないんだよ。なのに特別に使えるんだからすごいことだよ。ビップ待遇だよ。ビップ待遇。行こうよ。

「ママも一緒に来てくれるなら」

私、行きたくないけど。

息子、涙目。わかった。一緒に行ってあげるからっ。