トイレ掃除

そういえば、と思い出した子どもがまた言った。
「おまえ、脳外科に行ったほうがいいんじゃないの」
って、6年生は言ったらしい。
おお。そうとう、苛ついてるな。
それで、私の坊やは、口のきけない、よっぽどばかな3年生と思われたんだな。あいにくだが、こいつは脳外科ではなおんないのだっ。

なんでそんなこと言われるのか、子どもはさっぱりわかんないというので、
担任は、子どもを連れて6年生のクラスに行き、相手の男の子とその担任とに話を聞いたらしい。
6年生は、ちゃんと掃除をさせようと思ったんだけど、きついことを言ってごめんなさい、と謝ってくれたらしい。
掃除は無言、のルールでも、返事はしていいのだと、担任は子どもに諭してくれたらしい。
で、6年の担任が掃除場所の担当なので、注意して見ておいてくれるらしい。
で、子どもは、今日から怒られずにすむようだ。

経験を積み重ねていくよりしょうがないんだが、つづくんだな、これが。
大人になってもつづくんだ。わかんないことばっかり。


なんで人を怒らせてるかわかんない、とか、
何を言われてるかわかんない、とか、
謎だらけのなかに出ていかなくちゃいけないわけだ。

5メートル先に出て行くのも、世界の果てに行くのも一緒。
冒険家の勇気なしに、とても生きていけません。

とりあえず、まじめにトイレ掃除しような。
あんたもわたしも。