星ヶ丘ゆき

kazumiの日常雑記

子どもの巣

忘れるのも惜しいので、書いておこう。

音楽の時間の話。
息子が言うには、音楽の授業時間の騒がしさには、むかむかして、イライラして、気分が悪くなる。耳をふさいで「いつまでしゃべってんだいいかげんにしろうるさいだまれ」と声を殺して悪態ついて耐えている。
音楽の先生にも、うるさいのを注意してくださいと直接言ったが、やさしすぎて駄目だとも思っている。

騒がしさは、たとえばこんなふう。
静かにして、と先生が手を叩いて言うと、タネちゃんたちは先生が手を叩く様子を真似して、猿の人形がシンバルを叩くみたいだ、とからかう。
毎回の忘れ物を注意されてもミッキーは「まあまあ、そんなにカリカリせんの」とへらへらしている。
リコーダーのテストをすると言うと、いっせいにいやでーす、と言う。そしてふざけてまともに吹かない。というか、タネちゃんたちは、先生の顔を見ると、吹き出してしまうモードになっちゃってるんだな。

音楽は今は教育実習生の授業なので、比較的まし、らしい。
洪水ちゃんだけは相変わらず、相手が誰でもしゃべりたいことをしゃべっているし、「黙れよ」とミッキーが言うと「今しかしゃべれないんだからいいじゃない」と言い返す。(今じゃなくてもしゃべってるだろう、とみんなは思う)。喧嘩はあとにして、と実習生が止める。そのミッキーも、実習生じゃなくて、音楽の先生のほうが教室を横切ったりすると、「熊みたい」と言って、まわりの人たちを笑わせる。
「先生はもちろん笑ってない。ぼくはとても笑う気になれない」と息子。
この同級生たちはめちゃくちゃ叱られてほしい、けど、自分が告げ口する役回りをするのはいやだ、と息子は思っている。

今日は音楽の前が家庭科の授業で、洪水ちゃんの列の後ろの人が、プリントが足りないと言ったら、「私はペーパー(後ろの席)に渡した」と洪水ちゃん。そのときペーパーの名前を言い間違えた、というか、すこし訛った。するとペーパーが、名前間違った、とからんで、「間違ってないわよ」と洪水ちゃんが言い返すもんだから、するとほかの男子も、名前間違うなんて失礼だろ、と言い出して、「みんなうるさーい!!」とついに叫んだ洪水ちゃん。家庭科の先生は呆然としていた、らしい。

それで次の時間、洪水ちゃんは、先生ならだれでもいいので、教育実習生に言った。「ペーパーが私に死ねって言ったんです」。そこでペーパーをかばおうとしたのかな、別の男子が「しねじゃなくて、ちね、だよ」と言い、すると「いいえ、私には、し、って聞こえたわよ」とむきになる洪水ちゃん。
ミッキーが「シャラップ !!」と叫び、すると洪水ちゃんは「be quiet !!」と叫び返す。そういうことは、あとで話しあって、と実習生が止める。

息子は場面場面の人のセリフを克明に記憶してくる。もう一度言わせて見ると、もう一度同じことを言う。話を聞いている分には、もうほんとにおもしろい、子どもの巣。

来週からは実習生がいない。だから次の時間はまた、うるさいのを注意してくださいと先生に言わなくちゃ、と息子は思っている。告げ口もしたくないし、耳栓もしたくない。でも耳栓の許可はもらっとかないといけない。

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軒下のツバメの巣。ひなが少し大きくなったみたいで、くちばしだけが、巣から見え隠れする。玄関前の糞掃除が私の仕事。