天井裏のアシナガバチ

そういえば、去年の夏も、通気口にアシナガバチの巣ができていた。その通気口をふさごうとして、私はハチに刺されたのだ。それから通気口はどうしたのだったか。やがて冬になり忘れていたが、その通気口に、また巣ができているようなのだ。
もう刺されるのはいやだし、屋根にのぼって穴をふさぎにゆく勇気はない。2階のベランダからは、通気口に届かず、通気口を出入りするハチたちに向けて、殺虫剤を散布するのがせいぜいだが、これもなかなかこわいのだ。
殺虫剤を撒いたあとは、通気口のなかで、ハチたちは大パニックなのに違いない。1階の天井裏でブンブンブンブン大騒ぎ。パニックついでに、電気の配線の穴から、1匹2匹、部屋のなかに出てくる。弱っているのもいるが、元気なのもいて、それをまた殺虫剤で追いつめる。

ゴキブリがぱたぱた飛ぶのは、まあしょうがないかなと思うんだけど、ネズミが走っていくのは、ゆるしてほしいと思う。ねこいらず仕掛けて、ここ数日しずかだけど、どこかで干からびているんだろうか。家具も何もかも動かして、掃除もしたいけど、咳がとまらないから無理だ。
たぶん咳ぜんそく。理由は8月の終わり、炎天下の畑にいたかと思うと、家のなかはエアコンの風が吹いていて(うちの男の子たちは暑がりだ)、温度差に耐えられなかったからだと思う。でも少しはましになってきた。
雨が来て、いちご畑がやや生きかえったようで、ほっとしている。からっからの8月末、せっせと水をやりつづけたかいは、あったのだ。

そういえばPTAの打ち合わせがあったのであり、さらに、町内会の敬老会の打ち合わせもあったのであり、つまり、しなければならない宿題がそれぞれ一抱えあるのであり、パアラランのニュースレターがまだ作成途中で、それなのに、ハチの羽音や、自分の咳や、あれやこれやで、いま何をするつもりだったんだっけ、
と、まことに集中力がないのだった。