星ヶ丘ゆき

kazumiの日常雑記

妄想花畑

今月になって、パパの体の具合が悪かった。
基本的に体調不良かかえた人なんだが、持病もあるので、もうずっと前から、そろそろ病院に行けと言っているのに、行かない。
同じ生活をしているんだから、数値は変わっていないはずだって言う。金もないし、って言う。あったって行かないだろう。酒飲まなかったら、それくらいの金は出てきます。
でも、ほんとに調子悪かったんだろう。 悪いと、だんだんすさんでくる。
自分みたいな人間は、最後に、おにぎり食べたいようと思いながら、誰にも知られず餓死するぐらいでちょうどいいんだ、みたいなことを口走る。

その気持ちはわかりますけどね。
世の中には、そんなふうに死んでいく誰かもいるのだから、それがあなたであっても、私であっても、全然不思議じゃないと思いますけどね。
それが夢だというならそれでもいいですけど。でもそういう夢は、息子が大人になって、ここを出ていったあと、私が死んだあと、自分ひとりになってから、存分にかなえてください。
私たちがいなくなったあとなら、誰にも知られず死んでいて、しばーらくしてから、骨になっているのが発見されて、誰かに、箒とちりとりでビニール袋にがさっと入れられて、ゴミの日にぽいと捨てられる、というような最期でもいいよ。
でも家族がいる間は、あきらめて病院に行くんだよ。私は心配するのがめんどくさい。

なかなか行きたがらなかったが、さすがに痛いのはがまんできなかったみたいで、やっと病院に行った。
ネットで症状を検索すると、なんでもないから、もうじき死ぬまで、あらゆる可能性が考えられて、検査の結果がわかるまで、その気になればほとんど地獄めぐりのような、あらゆる妄想の旅ができるなあと、思った。

血液検査は持病の糖尿以外は問題なかった。糖尿の数値はずっと安定していたのが、またあがっているとかで、薬もらってきた。だからっ。定期的に行かなくちゃってずっと言ってたのに。
腹痛腰痛はさしあたり、痛み止めもらってきて、今日また病院。なんにしても、たいしたことではなさそうで、無駄に疲れた妄想時間もおしまい。

寝込んでいるパパを見ても息子は冷静で、私は息子に、
「パパは病人なんだから、要求が多いのは仕方ないよ。パパは病人なんだから、気づかってあげなきゃいけないんだ。ママは気づかいが足りないんだよ」
と諭されました。

ところで、その息子は、好きな子の隣の席で、妄想花畑驀進中。
ママ内緒だよと言いながら、あれこれうわずったことを口走る。
これはこれで、不安だ。
はずかしいので、内容は書かずにおきます。

妄想地獄篇や妄想花畑や。うちの男の子たち、へんだが、
考えてみれば、人間は妄想に突き動かされて、良くも悪くもいろんなことをする。
外は雨。私はすこし頭をしずめたい。