雪のバレンタイン

朝、雪。
降ってるし。
登校班は班長がいない。ほかにも何人もいない。
インフルエンザらしい。子どもを、思わず連れて帰りたくなる。

郵便局行って、郵便出して、切手買って、お金おろして、いざ街中の銀行へ。
降りると、雪は、雪は降りながらべちゃべちゃ溶けて、ああ、靴に穴が開いてないのが、なんかものすごくしあわせだ。
パアラランに送金する。
海外送金、12月からまたすこし厳しくなったらしく、フリースクールへの寄付であることを証明する書類を、次回からもってくるように言われる。
書類って、ニュースレターのほかにない。ということは、ニュースレターに、パアラランの住所を書きこめばいいか。そうしよう。

寒い。べちゃべちゃの雪のなかを歩く。バレンタインデーだなあと、ちょっと思うが、家には、ふだんおやつに食べるチョコレートがたくさんあるし、いまはこれ以上いらないや、と思うから何にもしない。
子どもは、土曜日に、音楽教室で、ふたりの女の子が、配給品を配るように配っていたのをもらっていた。

子ども、
「3月には、仕返しするんだよね」という。「ぼく、仕返しするのが楽しみなんだ」

うーん。

仕返しじゃなくてさ、この場合は、お返し。たとえ毒入りチョコをもらっても、女の子に仕返しはいけません。

去年は、クッキーを焼いてお返ししたんだっけ。下働きさせられた、そういえば。

パアララン・パンタオのクリスマス・パーティの写真が届く。プレゼントのなかに米がある。米配ってる。米。ああ、うれしい。