星ヶ丘ゆき

kazumiの日常雑記

深夜2時に

おだやかな秋の日。

 ぶらんこの曲がった鎖ガチャガチャと直してすわる秋のまんなか  岸原さや

この「まんなか」はほんとにまんなかだなあ。
あらゆるぶらんこが。あらゆる子どもが。



さて。

「夜中の3時に刺し殺しに行く」と言ったTくんは、今度は、
「夜中の2時に窓からはいって、ハンマーでキンタマつぶしに行く」
と言ったそうである。
なかなか具体的な。一生懸命こわい話を考えたぞ、みたいな。

そんな時間にこのあたりうろうろしたら、鹿に食われるぞ、とか、
刺し殺すとかキンタマつぶすとかじゃなくて、お茶しに行くって、言えばいいものを、とか、私たちは話すのだが。
「深夜にやってきても、ミルク飲んで行くんだったらいいんだよね」と息子。
そうです。そういう話なら、平和なのだ。クッキーもつけてあげよう。

「先生に言ったら、また大変なことになるかもしれないから、言わなくていいけど、Tくんのお母さんには言ってほしい。」
って息子が言うので、そのとおりにすることにする。
「でもあんまり怒らないで、って言ってね」って言う。怒られると思うけど。

ま、刺し殺すもキンタマつぶすも、よろしくない。自分の子に、死ねとか殺すとかの発言をきつく禁じている以上、よその子のそれを、聞いて聞かないふりもできないし。
Tくんも、そういう片思いはしないほうがいいし。

電話の向こうで、Tくんママ絶句、ののち「あんた、何したんね」って息子を叱る声。重なるように「暴力かっ」とTくんパパの声。
いやいやいやいや、怒らないで。
悪意があるとかではなくて、気持ちがすれ違ってるだけだと思うんですけど、ただ、言葉の使い方はよくないので、注意したほうがいいと思って。

ひとしきりのごめんなさいのあと、「話しかけたのに、無視されたから、言った、って、うちの子は言ってますが…。」とTくんママ。
「ああ、そうだと思います。うちの子も友だちづきあいの難しい子だし、たぶん傷つけているんだろうと思うんです。ごめんねって言ってください。」
と私も言う。

「だって、ずっとついてくるから、ぼくはもう面倒で、無視してしまった」
って息子は言うんだけど、もう、いいとも悪いとも言えないなあと思う。遊びたくないのに一緒に遊べとも言えないし。無理だし。

きみに無視されて、Tくんは悲しいから、深夜の犯罪を妄想したんだということがわかっていればいいです。

人間関係は難しいものだね。お互いに成長してゆくしかないと思うよ。