算数の問題

「算数の文章題って、いろいろと忙しいよね。弟が忘れ物したり、お姉ちゃんが追いかけたり。行く道と帰る道が別だったり。無駄に遠回りしたり。最初の日だけ定価で、次の日は二割引きでその次の日は三割引きだったり。」と息子が言う。
そうですねえ。忙しいといえば忙しいけど、でも、おおむね平和な出来事しか起こらないよね。
すると息子とパパ、
爆弾をつくるのに必要な火薬の量を計算せよとか、前線に爆弾を運ぶまで何時間かかるか(ただし、途中で攻撃されたりしないものとする)とか、何か月の戦闘で、食糧補給はどれだけ必要か(ただし途中の戦死者はいないものとする)とか。
いろんな問題でっちあげて、息子いきなり楽しそうで、まったく。


そういえば、私が子どものころに、理不尽に思ったのは、ケーキやお菓子を買う問題を、ケーキやお菓子を買えない家の子も解かなくちゃいけないんだなあということだった。教科書は子どものためにあるはずなのに、子どもの気持ちを考えてくれているわけでもないんだなと、さびしく思ったことだった。

息子が解いていた問題、なんと、ショートケーキとシュークリームとワッフルの3種類を買って帰るっていうのだ。財布のなかにはいくらあって、どんな組み合わせで買えばいいかって話みたいなんだけど、答えはきまってる。
そんなぜいたくは、無理。

そんな問題、ママは無理ですから。割引してくれても無理ですから。