天空農園

雨が降ったり、天気になったり、また降ったり、また晴れたりの雨上がりの畑に行ったら、2日ぶりぐらいなのに、雑草がうわうわうわっとしげっている。自生のフキももわもわもわっと大きくなっているので、せっせと摘む。この時期は毎日フキの煮物がおかずにある。チシャとセロリも収穫。

フキの葉の下には神様が住んでいるというアイヌのお話は、チカップさんの本にもあった。チカップさんの最後の本は、本当にすばらしかった。体のなかにあるアイヌの言葉や物語や文化を、自在に天空に解き放った感じだった。いま本がどこにいったか見あたらないんだけど、……片付けなきゃ。
では、フキの葉っぱはそのひとつひとつ、神様の住まいの屋根かなあ。しあわせな景色だ。

しあわせな景色だけど、こないだ草引きしたばっかりなのに、また草すごいので草ひきする。今更だが、草引きは繊細な手作業だ。もうじき赤くなるはずの小さなイチゴ、まちがって3つほどちぎってしまったい。朝顔の双葉があっちこっち生えているのはどうするか。オシロイバナとか、フウセンカズラとかも、畑のなかに芽吹いている。かぼちゃ、おくら、えだまめ、が発芽している。カメムシ退治しないとなあ。

で、草引きしていると、子どもがバインダーに紙をはさんでやってきた。畑の地図をかいて、畑の名前を考えて、必要な(?)立て札を考えて、つくるんだそうだ。だけど、この畑、どこに何が植わってるかなんて、私しかわかんないので、しょうがない、私が地図をかく。
それから子ども、紙に何ごとか、せっせと書き込んでいたが、ああでもないこうでもないと考えた末に、とりあえず、農園の名前だけは決まった。

「天空農園」という名前になった。うちの畑。

そいで子ども、「ここには、ありの村、の立て札がいるねえ」とか(いらんと思うけどっ)またあれこれしゃべると、「じゃあね」って帰ってった。

私はまたひとりで草引きした。

広島ブログ