星ヶ丘ゆき

kazumiの日常雑記

帰省の話③ 台風のあと

予土線に乗るのは半世紀ぶり以上かもしれん、という父。ホビートレインに乗り込むと、「天ぷら(じゃこ天)の匂いがせん」と言う。昔は、海から内陸のほうへ、じゃこ天を売りに行く人たちがたくさん乗っていたのらしい。
駅名と外の風景を眺めながら、父の昔話がつづく。「昭和30年代に台所の革命があったとき、よくここらに左官の仕事で来た」。それまで土間だった台所を部屋のなかに据えるようになった。

眼下には四万十川の支流。台風はずいぶんひどかったのだろう。沈下橋が流されている。江川崎のホームで降りて、四万十川に降りていく。水は、高い橋のあたりまで来たらしく、川べりの畑は砂に埋まっている。木々が折れている。

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町は消毒の匂いがする。この匂いはなつかしい。子どもの頃に台風で床上浸水したときも、台風のあと、あたり一帯、この消毒の匂いがした。ということはこのあたりも浸かったのだ。土地の人にきくと、10年に一度くらいは浸かるらしい。まだ断水はつづいていて、キャンプ場に給水車が来ていた。キャンプ場の鉄柵があちこち折れ曲がっていた。

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