利他の惑星

──地球は「利他の惑星」である
と、
『貢献する心』(工作舎)という本の帯に、書いてあった。
ああ、いい言葉だな、と思った。

ここしばらくの畑のイチゴの大収穫は、感動もので、私は、イチゴの愛情をひしひしと感じた。丹精込めて育てたりはしてないのだ、ほったらかし。春先に草に埋もれているのに気づいて、あわてて草ひきだけしたっけが。なのに、こんなにたくさん、実をつけてくれる。それはもうイチゴにはイチゴの、利他の精神があるのだと思ったね。

田んぼに水が張られて、田植えがはじまっている。稲という植物があって、私たちに食べるものが与えられているというのも不思議なことで、植物に、利他の精神がなかったら、私たちは生きられないわけだなあと、なんでそのことに、今まで思いいたらずに生きていたかなあと、思った。

金曜は雨。雨上がりの畑でイチゴ摘む。もう少なくなったけど、それでもひと袋ある。土曜日もひと袋。8軒ぐらいかな、せっせと配ったけど、冷蔵庫にはまだたくさんあって、私たちは毎日ボール一杯のイチゴを食べている。
イチゴのホットケーキに、イチゴのクレープに、イチゴのアイスクリームに、イチゴジュース、を連日。のこりはジャムになるかな。
お隣からは、なんと手作りのイチゴケーキをもらった。あげたイチゴが、生クリームにつつまれたケーキになって帰ってきたのですが、すごくたくさんイチゴがのっていた。いや、おいしかった。

午後、畑で、子どもと私と、ペンキと油絵の具で、石に字をかく。
「天空農園」「アリの村」「花だん」「WELCOME」「HELLO」「BYE」
立て札がわり。

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立て札をつくると言い張っていたのを、それはあまりに面倒だから、石に字を書くというのはどうだと説得して、こういうことになったのでした。
子ども、習ってない漢字も、アルファベットも、調べて書いた。
なかなかよくできたんじゃないかな。