学校はジャングルのようでした。

最近の息子の愛読書は、
「あたし研究」自閉症スペクトラム~小道モコの場合  発行 クリエイツかもがわ http://www.amazon.co.jp/%E3%81%82%E3%81%9F%E3%81%97%E7%A0%94%E7%A9%B6-%E5%B0%8F%E9%81%93%E3%83%A2%E3%82%B3/dp/4863420331
私はずっと前に読んで、そのまま本棚につっこんで忘れていたのだが、嗅ぎ当てるものだね、いつまにか引っ張り出して、自分の机にもっていってる。

たくさんイラストのある楽しい本です。 それを見ながら、息子は言った。
「ぼくは家ではASD(自閉症スペクトラム)だけど、学校ではちがうとおもうよ」
たぶん、家ではだらだらして本性が出るが、学校ではちゃんと猫かぶってるって、思ってるのだろう。
ASDでも何でも、自分にとっては、自分があたりまえだからね。それは個性の名前なんだよ。

ところで、その本の「学校はジャングルのようでした」というところが気に入った。
「学校という場所は、私にとって、決して落ち着けるところではありませんでした。イラストのように毎日ジャングルを歩いているような感じでした。
●空間感覚●聴覚●視覚●時間感覚
すべてが予測不可で、大げさではなく、恐怖の場所でした。イラストをよく見てみると、右上にヘビがいます。いつヘビが飛びかかってくるかわかりません。左上にはゴクラクチョウがいます。いつ、耳障りな甲高い声をあげて鳴くかわかりません。」
「毎日行かなくてはいけない場所ですから、その苦痛は、計り知れないものがあります。でもその時は苦痛だなどと、思っていませんでした。他の世界を知りませんから、比べようがないし、みんな似たような感覚で、この怖さと向き合っているのだと、ずっと思っていました」

うんうん、ジャングルだからいろんなことが起こるんだ、と共感していた。
それで、そのジャングルの様子を思い出したのだろう、席替えして好きな女の子の隣になってしあわせなんだが、

17番男子が、なにか脅すような乱暴な言い方をいつもしてくる。なにか言ってるんだけど、何を言ってるかわからない。「ガイジ」って聞こえるけど。
その17番男子が、体育の着替えのときに、パンツの色何色ってきいて、白ってわかったら「キモイ、キタナイ」って言ったらしい。

でたよ。またパンツだよ。 「キモイ、キタナイ」は、意味わかるね。17番は言ってはいけないことを言っている。
「でも、とっさに反応できないんだ。なんていっていいかわかんないから、黙ってた」 それはそうだ。そうなる。 なので、また連絡帳に書き書き。

なぜ、と考えたってわかんないので、私もシンプルに対応する。してはいけないことしたり、言ってはいけないことを言ったら、言いつける。全然楽しくない。

ここんとこ、また連日だけど、ここんとこ、に限ったことではないんだろう、たぶん。