世界の建築物 ②

ああでもない、こうでもない、あれはいる、これはいらない、の数日間のやりとりのあげく、ようやく全体の構成がまとまる。

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絵をかくのはそれなりに楽しいが、地図も好きだが、字を書くのはめんどくさいという息子に、コピーペーストをしないで、自分の手を動かしてペンで字を書くことが、今どきどんなに大事な経験であるかを語る。
でも親ももう、まともに字を書かないのに何言ってんだって、われながら思うけど。かつては私もペンダコできるほど自分で字を書いていたよなあ、とすでにはるかな昔話だ。

パルテノン神殿が弾薬庫に使われたなんてはじめて知りました。この戦争で、ヨーロッパにトルコブームが起きて、それでいま、きみはトルコ行進曲を弾いたりしているわけだよ。

息子、ナーランダが滅ぼされたことに、いたく心を動かされたらしい。炎上する場面を思い浮かべているふうで、遺跡も炎の色をとどめた赤である。日干し煉瓦と焼き煉瓦の違いとか、煉瓦の積み方のいろいろとか、調べると面白い。地図は初の拡大図登場。しばーらく、古代インドをさまよっていた。

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興がのると過集中ぎみにやってるが、集中力が切れると、「こんなことして何になるんだろう。どうせ誰も読んでくれないのに」と、嘘みたいにぐうたらになる。

去年の夏休みは飛行機の歴史をまとめたのが、クラスの子らに、難しい漢字があって読めん、とか、何書いてるかわからん、とか言われて、だれも関心をもってくれなかったのが、がっくりだったらしいのだ。今度もきっとそうなるしって言う。

あのさ。読んでもらいたいのか。読んでもらいたいなら、すこしは字をきれいに書こうとか、思えよ。