帰省の話➄ 花火

新幹線(ホビートレイン)のなかには飾り棚があって、いろんな電車のミニチュアが飾ってある。昔、予讃線を走っていたようなのがあって、なつかしいなあ。それに乗って私は松山に行き、それから四国を出て行ったんだよ。青い座席のシートも電車の模様でおしゃれだ。

平成の大合併ののちも、宇和島の人口は減りつづけているそうである。そりゃそうだ。大学がないので、出て行くよりしょうがないもん。宇和島に大学つくればいいのに、と思う。医学部とか誘致すればいいんだ。高速もとおって、松山から1時間半で来れるんだし(昔は3時間も5時間もかかったけど)。

Cimg7152



都会で、さんざん不健康な暮らしをしたあとだと、田舎の信じられない豊かさに泣きそうになる。なんでここを出ていかなければならなかったかが、理不尽な気がしてくる。帰れもしないんだけど。

松野町でお祭りなので、途中下車。ホームに降りると、父は左へゆき、パパはビデオもって右へゆき、息子はまっすぐ駅の構内に向かう。
・・・っとに、私にどうしろと。さしあたり、息子をつかまえにゆく。...

かき氷食べて唐揚げ食べてチョコバナナ食べて、花火見る。すぐ横の川から上がるから、迫力が半端ない。音がとんでもない。去年まで息子は耳を押さえて逃げていたのだが、今年は、耳は押さえているが、必死で見ている。「音が大きくなったときは心が折れそうだった」って言う。それは私も。こわかったよね。

Cimg7292