外は漂白

朝起きた息子が、玄関のすりガラスの気配を見て、

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「ママ、外は漂白されているようだよ」
と言った。
漂白。漂白ねえ。

雪です。積もってる。

朝、登校当番なので一緒に家を出たら、まだ薄暗い。バス停まで並んで歩くのが、だいたいこの時期になると、高学年女子は、わがまま不遜になって、列からはずれて、後ろのほう勝手に歩いていく。目が届かないし、放っておく。
でも、毎月、登校の様子を学校に提出することになってるので、言いつけようっと。
男子はまじめに列をまもる。雪玉投げるくらいはしてるけど。
バスが遅れるので、雪のなか立って待ってる時間が長い。子どもがじっとしてるはずない。こんな狭いところで、車道の傍らで雪合戦するなって。
それで家に帰るころには、もう明るい。
雪どんどん降る。

昨日、子どもは、クラスのお楽しみ会の出し物で、教室のオルガンを弾いたらしい。
給食の時間にも弾いて、アンコールでまた弾いた。
楽しかったそうで、よかったでした。

私が心配なのは足のしもやけだ。

明日から冬休み。今夜は、バスカードを回収して、子ども会の会費を徴収して、明日は子ども会のクリスマス会で、そのあと、山口に帰省すると。

冬休みに入ると、とりかかれないだろうと思って、パアラランの記録を、2003年から今年までのを、昨日ようやくまとめ終えて、文章だけでB5用紙70ページあまり、印字してみたら、これがもう、ひどい文章で。いろんなことがたくさんあって、どうやって整理すればいいか、悩み抜いているのでしたが、それにしても読みにくい。
ひとまず記録として正確を期したいので、一年ずつ順を追っているんだけれど、ほとんどすべての年に、新学期、という章があり、この見出しのつけ方もつまんないが、ほとんどすべての年に「ワランペラ」(金がない)とあるのは、いったい、いつがほんとうのワランペラなのか。
来る年も来る年も「新学期」があり、「ワランペラ」があり、給食があったりなかったりして、それからクリスマスがある。大きなできごととしては、分校の開校と学校の移転と、アジア人権賞の受賞があり、また「新学期」と「ワランペラ」がある。
毎年毎年、先生の給料をあげるといい、あげているはずなのに、翌年にはまたもとにもどっているからくりは何か。
帳簿見てると、吐きそうになってきたけど、つまり、給料が安いので、先生たちが次の昇給を待たずにいなくなるので、新しい先生を安い給料で雇う、ということを繰り返して、圧倒的に足りない人件費にもかかわらず、なんとかやっているのだった。
と今さら気づく。
原稿、どうせ冬休みは、手につかないと思うんだけど、春までにはなんとかしたいと思っております。

記憶が漂白されるまえに。