2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

トイレで▲、あたまに△

朝だから起きてよ、と言うと、ねぼけた声で、 「ぼく、いま、かんがえてるんだ」と言う。 「かんがえが、まとまったら、おきるよ」 と、もぞもぞふとんにもぐりこむ。 5歳の子がねながら、何をかんがえるんだよう。 いいから、起きてよ、とふとんをはぐと、…

26日27日、京都

26日の日曜は京都。中国自動車道は、山桜がまだ残っていて、藤の花がきれいで、雨にあらわれた緑が気持ちがよかった。 午後、私は歌会へ。パパとちびさんは、蒸気機関車を見にどこかへ行った。 「christmas mountain わたしたちの路地」の批評会。少人数だっ…

3番線快速電車が…

中澤系さんが亡くなった、という。まだ若い。 名前といくつかの歌だけは以前から記憶していて、でも、歌集は、しばらく前に貸してもらって読んだばかりだった。 3番線快速電車が通過します理解できない人は下がって 90年代のはじめ東京で暮らし始めたとき、…

春の庭(で採れるもの)

春の庭は、さつきやつつじ、こでまり、すずらんも咲いて、なかなかきれい。向かいの森は桜が散って椿が落ちて、いまは藤のむらさきがきれい。 冬の間ほったらかしの庭の手入れをする。すこしだけ。伸びすぎて近隣に迷惑をかけそうな枝を切らなくちゃいけない…

鑑賞と観察

「問う力 長田弘連続対談 始まりのコミュニケーション」(みすず書房)を読んでいる。 以前、旭山動物園の飼育係だった絵本作家、あべ弘士との対談で、あべが、「干渉」も「鑑賞」もしない、環境を整えて「観察」する飼育を目指した、と言うのを受けて、長田…

きゃべつのなかから

幼稚園の参観日。 目を疑った。ちびさん、みんなのなかにすわっていて、ちゃんと先生の指示を聞いて、立ったりすわったりできて、チューリップの歌は歌わないけど、右手の指は、ドレミドレミと動いている。 紙芝居も前のほうの列にすわって聞いているし、笑…

鳥海昭子の短歌

短歌往来5月号。 もらった。さとうさんありがとう。 鳥海昭子(1929-2005)の特集が読めてよかったです。 読みながら山崎方代を思い出したけど、交流があったんですね。 盗癖の子の手をとれば小さくてあつたかいのでございます (「花いちもんめ」) うしろ…

ジャングルジムの上

町内会の道路委員会の会合だと出かけたまま、帰ってこない。500円もっていったかどうか知らないが、一ぷく亭(近所におじさんたちが自前で用意した酒飲む小屋がいくつもあるのだ)あたりで飲んでいるのだろう、きっと。と思っていたらやっぱりそうだった。 …

花と鳥と天下太平

水族館のあと、午後は松江のフォーゲルパーク(花鳥園)へ。松江泊。翌日はハーン記念館に寄って、大根島で牡丹見て、足立美術館へ行って、帰りました。 「島根の旅行たのしかったねえ」と、ちびさんがしきりに言う。たしかに楽しそうだったし、きげんもよか…

イルカ妊娠中につき/王様の宝物

土曜の早朝に広島を出て島根へ。 5か月前にできたという水族館に行く。 おもしろかったあ。 子どもが薄暗い通路とか、大きな魚とかを怖がらなくなったし、走り回らないので、追いかけまわさなくていいし、ゆっくり眺めていられた。 白イルカさん妊娠中で芸…

親の目を盗んで

何がそのとき目覚めさせたのか 幼な子は 父親の住まいの戸口から さまよい出て あやしい月光の 照らすとき 人影もない荒野に ただひとり身を横たえた エミリ・ブロンテ詩集 より 親の目を盗んで、何をしてきたか、してこなかったか。 とりあえず思い出すのは…

高校1年のときに読んで、それがどういうことなのか、わからないのに、泣くような気持ちで読んでしまって、いまだに覚えている。 新潮文庫の(定価220円だったころの)坂口安吾「白痴」の、福田恆存の解説。 「おもりがあるから飛べぬ、と私小説作家たちはい…

アララギ

現代短歌4月号に、池田康さんが「わたしたちの路地」取り上げてくれていました。ありがとうございます。 短歌のほうで取り上げられるとは、まったく思ってなかったので、すこし驚き、「詩壇」のコラム、と気づいて落ち着いた。 たしかに。河津さんが、あん…

掃除するぞ。

昨日は街に降りて、郵便局銀行その他へ行く。 パアララン・パンタオへ送金。 これで新学期の準備はできるはず。 助けてくれるみなさま、ありがとうございます。 創立記念日とかで、今日は幼稚園休み。 掃除、2日前からやっととりかかって、半分くらい、なん…

短い言葉、長い物語

雨。向かいの森の桜もすっかり散った。 2月から、詩人の河津さんと、懲りずにまたコラボしていたのが、昨日、最後の短歌を書いて、一応終わった。で、放心状態。 数えたら220首を超えている。短歌、だと思うけど、ちがうかもしれないから、220行、と…

こいのぼりと燕

こいのぼりを飾った。2年ぶり。 お父さんこいのぼりが破れてしまったので、去年は出さなかったのだ。するとお隣からもらったのである。 ちびさん、しゃぼん玉で遊ぶ。 ちびさんの髪を切る。 ほんの1年前まで、泣き狂っておおごとだったが、いまはあきらめ…

新しい家

近所に新しい家が建っている。家のかたちもできてきて、もうそろそろ完成じゃないだろうか。柱が立ったね、屋根ができたよ、壁ができたよ、窓が入ったね、などと言いながら、毎日子どもと眺めていたのである。 幼稚園の帰り「ぼくもあたらしい家がほしいなあ…

質問攻め

質問攻めである。「ママ、今日の天気は?」とか、「新幹線はなんとかかんとかなの?」とか、あれこれあれこれ。いちいち覚えていられない。 しかもそれが、たちが悪いのだ。小さい子のなぜなぜどうして、とはわけが違って、ちびさん、自分が知っていることを、…

桜ふぶき

裏山の登山道口あたりは、この時期、いろんな種類の桜、モクレン、れんぎょう、山吹と、花の園。うっとりするほどきれいだ。 30分くらいあれば行けるので、行ってきた。少し山をのぼらなければならないのがしんどいが、このあたりの知る人は知るお花見スポッ…

夕焼けをつくる

ちびさん、いろんなことができるようになった。(つもりでいる)。 「ぼく、1500キロメートルも、はしれるようになったんだ!」 500メートルも歩いたら、つかれたの、と泣くひとが! 主語は、ぼく、ではなくて、電車か何かだな。たぶんね。 「ママ、ぼく、かみ…

つくし畑 菜の花畑 クレソン畑

昨日の午後は、山のなかのつくし畑(広い斜面が、いちめんのいちろんのつくし)と菜の花畑に行って、つくしと菜の花摘んで、川のなかのクレソン畑に行って、クレソン摘んで(野生です、念のため)、どうせ食べきらないので、街まで降りて、昔のバイト先のお…

言葉

中学一年のときの教室で、女の子たちの喋っている言葉がわからなくなった。思えばそれは、他人の噂話で、そんな話をなぜするのか、そんな話の何が面白いのか、さっぱりわからなかったのである。それでその類の話に加わらないので、私は他人に関心のない、ど…

明日は

パパも私もパスポートの期限切れが迫っているので、午後、更新に行く。 受付に並んでいたら、後ろに来た70代の女の人が話しかけてきて、子どもさんがアメリカにいて、今度、お孫さんの結婚式があるらしいのだが、アメリカまで行くのは大変だ、この年になる…

お花見

町内会の運動会とお花見。 パパは役員なので朝から準備に行く。そのあと弁当つくって、私と子どもとのろのろ行く。ラジオ体操する。ボール抱えて走る。参加賞のゴミ袋もらう。ちびさん、かけっこでお菓子、パン食い競争でパン獲得。 あとは地道にすべり台の…

こんな家

「ママにおうちをあげるよ」といって、パソコンで絵をかいてくれた。おお、きれいだねえ、と言ったら、もう一軒くれた。車もくれた。 狭い家であるから「ぼくのへや」なんかない。線路を敷いて遊ぶ部屋は家族の寝室なのだが、最近その部屋を「ぼくのへや」と…

こんな曲

たいしたもんだなあ、と思う。 バッハのメヌエットト長調、ちびさん、16小節目まで(つまり半分)両手で弾けるようになってしまった。 どうしてこういうことは、こんなにものわかりがよくて、すらすらできてしまうんだろう。 自分で服を着るとか、箸でごは…

こんなうた

私の都合に関係なく、子どもは日々成長している。 最近は、歌を詠む。 去年、私が百人一首をしたがったら、パパが、じゃあおぼえるか、と言ってブックオフで買ってきた百人一首の本を読み始めた。一首ずつケータイに、作者名とか現代語訳とか打ちこんでいく…

脱線

春休みで、ちびさん退屈している。 ほかに遊び相手もいないので、私と遊びたがる。 つきあっていると、ほんとになんにもできない。 だから、今日は遊べないのだと、まとわりつく子を向こうの部屋へ追いやったら、しばらくして「ママ、きて」と呼びにきた。 …

「わたしたちの路地」の批評(現代詩手帖4月号)に対する反論③

もう書くつもりはなかったんだけれど、ああっ、と気づいた。 私はこの田中氏の批評に、悪意と汚らしさしか感じなかったんだけれど、もしかしたら評者は、善意なんだろうか。 (だとしたら、私は相当に口のきき方が悪かったかもしれない。ちょっと反省しよう…