2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

路地

取材の電話で、タイトルのことを、そういえば訊かれたのだった。 「わたしたちの路地、とは?」だったか、「タイトルの路地とは?」だったか。つまり何を訊かれたか、わかっていないのだ。 テーマが路地であることは、自分ではあまりに自明のことで、考えて…

キューピーを売る

あらためて。 奥付によると、今日が発行日のようなので。 本が、できました。 「christmas mountain わたしたちの路地」 詩・河津聖恵×短歌・野樹かずみ 定価(本体1200円+税) 発行所 澪標(みおつくし) 去年9月から11月にかけて、詩人の河津さん…

数えてゆけば

笹井宏之さんの短歌を読むと、私はなぜか宮沢賢治を思い出した。 たとえば、「わたくしといふ現象は」ではじまる「春と修羅」の序、因果交流電燈や、銀河や海胆の話など。 それからいくつもの童話たち。笠井さんの短歌の一行ずつから、一篇の童話が生まれて…

怪物

『アラブ、祈りとしての文学』(岡真理) 幽霊の物語の次には、怪物が出てくる。 ポストコロニアル・モンスターという章。 エジプトの作家イドリースの『黒い警官』という話について。 植民地下で、権力の手先となった警官に、反体制の活動家の青年が、拷問…

幽霊

「物語を書くということはその本質において、幽霊とともに生きるということ。私たちが召喚したり、作り出したりした、あるいは私たちがよく知っている幽霊とともに。私が思うに、物語を書くということと幽霊を召喚するということのあいだに、さして大きな違…

笹井宏之さん逝去

笹井宏之さん逝去。24日の朝という。 最初に思い出したのは、なぜか、くらやみの力士のことだった。胸をどんとつかれたような気がしたからかもしれない。 歌集をひっぱりだした。 くらやみでつっぱりをする力士からふっとばされて出会いましたね 加速する…

小さい家

昨日の上映会。 寒かったせいか、スタッフも入れて10数人という集まりだった。 これでは経費が出せないだろう、スタッフが身銭を切ったのではないかと思っていたら、見銭を切ったのは、東京からはるばる夜行バスでやってきた監督だったらしいとあとで聞い…

上映会、明日です。

=フィリピン日系人の物語「アボン・小さい家」広島上映会のお知らせ== 主演:ジョエル・トレ、監督;今泉光司 フィリピン・ルソン島北部に100年前から暮らしていた日系人出稼ぎ家族の物語。途上 国の片田舎から発信する現代おとぎ話。広島初の「アボン…

「christmas mountain わたしたちの路地」

本が、できました。 「christmas mountain わたしたちの路地」 詩・河津聖恵×短歌・野樹かずみ 定価(本体1200円+税) 発行所 澪標(みおつくし) 去年9月から11月にかけて、詩人の河津さんと、路地をテーマに、詩と短歌のコラボをした作品集です。 …

生存の権利、などについて

パレスチナ難民の存在は、イスラエルにとって目障りこの上ないだろう。それは、1948年イスラエル建国の際に、民族浄化のために、80万人のパレスチナ人を追い払ったという不正義の証拠であるし、建国の倫理そのものを疑わせるものだから。 でもそのこと…

▲騒動

椅子の上に、パンツの隙間から落ちたらしい。小さい▲。 ちびさんそれを黙っている。 私が晩ごはんつくっているときに、パパが気づいた。 拭いても拭いても臭いがとれない。 ふしぎなことにズボンもパンツも靴下も汚れていないが、着替えさせる。 まったくも…

朝、幼稚園バスに間に合うかどうかぎりぎりな感じだし、焦るのもあぶないし、そっち方面に出かける用事もあるし、電話して、あとから送っていくことにする。 で、幼稚園に連れていったら、入口でしがみついて離れない。「ママ、いっちゃいやだ」と泣く泣く泣…

おやすみ

私が幼稚園のころに買ってもらった絵本3冊が、まだ手もとにある。 世界の名作絵本1 フランダースの犬 母をたずねて 2 マッチ売りの少女 雪の女王 3 クリスマス・キャロル しあわせな王子 そろそろちびさんに読んでやろうかと思って、読んでやっていたの…

泣・叫・▲・など

昨日の午後、あれこれの用事のため、車で出かける。 出かけると、ちびさんなかなか帰りたがらない。 マクドナルドへ行く、と言い出した。 ときどきは連れていってやってもよい。 でもこないだ行ったばっかり、外出の度に連れていく金なんかない。 行きません…

『日時計の影』

「画を通じて私は痛感した。医師が研究の眼差しであるか治療の眼差しであるかに患者は敏感である。また、患者の症状を診るだけならよいが、患者への眼差しの焦点はその人柄と生活に置かれねばならない。でなければ、患者の自己規定は「精神科患者(入院患者…

手の跡

消え残っている雪。 ぽつぽつ黒いのは犬の足跡だろうかと、ふと見れば、5本指。 昨日の午後、ちびさんが雪つぶてつくったときの手のあとだ。 どうということもないが、面白いものを見た気がして、写真に撮る。 赤ん坊のころから寝つきの悪い子どもではあっ…

魔法の柱

今朝も雪。 幼稚園バスが坂道のぼってきてくれないというので、15分かけていちばん下まで降りていく(いつもは途中まで10分だけ降りる)。渋滞だったらしく、さらに15分遅れのバスを待つ。 雪の上を車が通ったあとが、線路に見えるとちびさんがいい、…

反重力

「重力と恩寵」という言葉は(ヴェイユの死後、彼女の雑記帳を託されたティボンが、そのなかから抜粋した断片集につけたタイトルだが)ヴェイユの思想の本質にあるものを、よくイメージさせてくれると思う。 重力とは何か。たとえば次のような言葉。 「魂の…

イスラエルは「神話返り」している

友人からのメールの転載です。 イスラエルは「神話返り」している。 ☆ 停戦拒否、世論が後押し=9割超がガザ軍事作戦支持-「壊滅」に恐怖・イスラエル 1月10日14時9分配信 時事通信 【エルサレム10日時事】パレスチナ自治区ガザで大規模な軍事作戦を展開す…

雪/むしゃくしゃくん

雪。朝すこし積もっている。 とはいえ、雪かきする必要もなく、雪だるまもつくれない。 午後またひとしきり降る。 ちびさんだけ、興奮して、ケーブルテレビのお天気専門チャンネル(生意気に、ウェザーニュース、などと言う)を夢中で見ている。雪だるまのマ…

フィリピン日系人の物語「アボン・小さい家」広島上映会のお知らせ

お知らせです! =フィリピン日系人の物語「アボン・小さい家」広島上映会のお知らせ== 主演:ジョエル・トレ、監督;今泉光司 フィリピン・ルソン島北部に100年前から暮らしていた日系人出稼ぎ家族の物語。途上 国の片田舎から発信する現代おとぎ話。…

開校20年

お正月も終わり、昨日からは幼稚園もはじまっている。 昨日は耳鼻科にちびさんの薬ももらいに行った。 冬休みの間、滞っていたことを、ぼちぼちはじめよう。 パアララン・パンタオのブログのつづき。2005年度です。 http://paaralang.cocolog-nifty.com/…

力の詩篇/劣化ウラン弾

ガザ侵攻に関して、ナナさんが、ヴェイユの『イーリアス』力の詩篇、を論じてくれていた。私が最初に読んだのが、この論考だったから、原点に戻りたくなって、引っ張り出してみた。すこし引用します。 シモーヌ・ヴェイユ 『イーリアス』力の詩篇 から 「『…

ガザ侵攻

ガザからの写真 kayoちゃんの日記から転載。 岡真理さんのメールを転送・転載歓迎 ~~~~~~~~~~~~ 以下転送 ~~~~~~~~~~~~ Subject:[AML 22964] ガザの写真 From:"OKA Mari" Date:Wed, 31 Dec 2008 21:57 京都の岡です。 ガザのアブデ…

せいぎのみかた

お正月は、もちも食べて、誕生日のケーキも食べて、つつがなく終わる。 すごろくは、私とちびさんと一勝一敗ずつのひきわけ。 3人でやった坊主めくりは、2度とも私の大勝。 花札は、パパとママのどちらの味方をするかときいたら、ちびさん、 「ぼくは、せ…

お正月の遊び/誕生日

子どものころのお正月といえば、3日間寝ずに、というか、寝る間を惜しんで遊んだのである。 1日朝に、母と百人一首をすることからはじまって、叔父が一升瓶と一緒にやってくると、凧揚げぐらいは酔う前にして、あとはトランプ、花札、カブ。それから別の親…

ソウルフード

お正月、おもちはあるし、食べるものも適当にあるし、 とくに何もする気はなかったのだが、 昨日の昼間、お雑煮つくるのをパパが手伝ってくれたはいいが、 それでまあ、食べたんだが、 「こんなの、ちがう」 と思ってしまった。 時間がたつにつれ、その気持…

あけましておめでとうございます。

あけましておめでとうございます。 起きたら外はきれいな雪景色。 朝は、ご近所の足の不自由なおじいさんとおばあさんと一緒にお出かけして、帰ってお雑煮食べて、庭でこまをまわして遊びました。 ちびさん、おもち食べないので、いつものようにピーナッツバ…