2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

しゃぶしゃぶ

国公立大学の2次試験がそろそろはじまっているようだ。しばらく前に市内に下りたときに、受験のときに泊まったホテルの近くを通ってなつかしかったけれど、受験の思い出は、生まれてはじめて「しゃぶしゃぶ」というものを食べたこと。 「しゃぶしゃぶ」を、…

吹き行く風のバラード

久しぶりにCDを聴いている。アマリア・ロドリゲス。この時間だから音量は小さく小さくして。ひとりで暮らしていた頃は、あれこれのCDを聴きながら眠りに落ちるのが、好きだったけれど、小さな子もいる今はそうもいかない。毎日は、せがまれてアンパンマ…

夜の雨

夜になって雨。子どもを寝かせるのに、電気を消して横になって雨音を聞いていると、なんだか船の底にでもいるような気がする。水のなかでゆられている気がする。屋根があること、自分がいま、この雨から守られていることが、なんだかとても不思議に思えてく…

クレソン

1日じゅういい天気。陽射しはもう春。庭の梅のつぼみもようやくふくらんできた。 午後、図書館に行ったあと、河川敷まで遊びに行った。枯草のなかから、新しい緑が萌えている。子どもは、木切れをひろってみたり、石をくわえようとしてみたり、犬の糞を踏み…

レンコン畑

子どもの頃は、あちこちにレンコン畑があったと思う。ハスの花が咲いているのも見たし、つぼみがいくつと数えたし、花が開くときのポンという音も聞いたと思う。 小学校に行く通学路沿いにもレンコン畑があった。3年生の冬、ぜんそくで夜に咳き込んで、朝は…

チャーリー

スーパーに買い物に行ったら、片隅で自由価格本を売っていた。半分は趣味の本で、半分が児童書。新しい本が半額ほどで買える。子どもはさっそく、なじみのキャラクターを見つけた。くまのプーさんのアルファベットの絵本と、チャーリーとローラの絵本。 どち…

ふきのとう

いい天気だった。陽射しも少しずつ春めいている。そろそろ出ているはずだと思って、近くの野道に探しに行ったら、出ていた出ていた。ふきのとう。まだほんのつぼみ。それでもほどよくふくらんだのを6つばかり摘んだ。 ふきみそをつくってみた。適当につくっ…

レイテ島の災害

子どもはテレビのことを「にゅーす」と言う。私たちが「ニュース、ニュース」と言いながらテレビをつけるからだろう。けれどもニュースに楽しい話はあんまりない。とりわけこの数日は、涙が出てくるようなニュースばかりだ。 フィリピンの言葉が耳にとびこん…

「第二の地球」

義母には夢があって、それは何かというと、宇宙には地球のような美しい星で、でも地球みたいに戦争や環境破壊などない楽園のような星がきっとあるから、その星を探すこと。見つけたら、こっちにおいで、と呼んであげる、と楽しそうに話した。死後の夢、とい…

おじいちゃんおばあちゃんち

17、18日、山口市の義父母のところに行っていた。行きは中国自動車道を通った。子どもは、トンネルやらあれこれの標識やら消え残った雪に興奮していた。山口に遊びに行くのは夏以来。義父母に会うのは1か月ぶりぐらい。この1か月、子どもは言葉が増え…

おむつまくら

午後、子どものおむつを換えたことまでは覚えている。それから私は眠りこんだらしい。目がさめると、おしっこをいっぱい吸ってふくらんだ紙おむつを丸めたものが鼻先にあり、ほのかにあまい匂いをさせている。そのおむつを枕にして、子どもは昼寝していた。…

名前

昨日の午前は、保健センターの親子教室へ行く。これで3度目。子どもは場所にも慣れて、エレベーターのほうにすたすた歩いていく。出席表にシールを貼るのも自分でやった。特訓のかいあって、なのか、特訓のかいもなく、なのか、自分の名前を呼ばれたとき、…

アンパンマントイレ

子どもが2歳になったときに、義母が用意してくれていたアンパンマンのおまるを出して、2週間ほど毎日すわらせてはみた。ボタンを押すと、アンパンマンの声や音楽が流れるのを楽しんでいたが、まだ1度も成功しないうちに、寒くなってきたので、あっさりや…

『デーミアン』

ヘルマン・ヘッセ全集(臨川書店)が新訳で刊行されているので、少しずつ読んでいる。 『デーミアン』(小澤幸夫訳)を読み終えた。高校の頃の愛読書だった。たぶん、訳もとても読みやすいのだが、もうすっかり忘れていた細部までが、ものすごく親しくなつかしい…

雪の女王

NHKでやっていたアニメの「雪の女王」が最終回だった。いつも見ていたわけではないが、昨日は見ていた。悪魔の鏡の破片が胸に入っているせいで苦しみ出したカイが「ぼく死ぬのかしら」と言ったとき、私の膝にすわって指しゃぶりしていた子どもがふいに、口…

ふるさとは

えひめ丸の事故から10日で5年がたった。とすると、あの事故の数日前に祖母は死んだのだから、祖母の死からも5年がたったのだ。あの頃私は東京にいて、祖母の死の知らせに夜行バスで帰郷し、斎場で何年ぶりか何十年ぶりかに家族や親類たちに会ったのだっ…

雪明り

伊藤整の小説は、高校1年の頃わりと集中して読んだ。ほとんどの内容をもう覚えていないが、『幽鬼の街』『生物祭』は15歳の私に強烈な印象だった。『幽鬼の街』は主人公が故郷の小樽で、小林多喜二や少年時代の自分や、いろんな幽鬼に出会う話。それ以来…

雪のピアス

昨日の朝の積雪15センチほど。庭だけすこし雪かきした。ついでに雪だるまひとつ。 夜、星がおそろしくきれい。向かいの森の大きなモミの木の上にオリオン。ピシピシ音がしてくるみたいな光りかた。道の雪がなかば氷りながら、月光に青白く光っていた。 昔…

2歳児様宛DM

ときどき子ども宛てにダイレクトメールが送られてくる。どうしてきみがここにいることがばれてしまっているんだろうね。最近どこでも見かける○○じろうの幼児教材。これで何度目かのラストチャンスのお知らせがまた届いていた。 最近はカラフルな絵や写真で、…

生まれてバンザイ

俵万智の歌集『プーさんの鼻』はまだ読んでいない。近くの図書館に探しに行ったけれどなかった。その歌集が気になっているのは、彼女の息子と私の息子の誕生日が2日違いのせい。たぶん、生まれた子について、私が見落としたこと、気づかなかったこと、言葉…

ブッブー、ゴー

10センチほどの積雪。でも陽がさしていて、いまは家々の屋根からも、向かいの森の木々からも、溶けた雪のぼたぼた落ちる音がしている。 子どもの「あいうえお、かきくけこ、がぎぐげご」の声で起こされる。おや、「え」の段もきれいに言えている。「ブッブ…

7月の雪

雪降っている。降りしきっている。 むかし、7月に雪の降る夢を見た。母が死ぬ4か月前だ。 突然の雪なので、病院の土台が崩れるおそれがあると、看護師が走ってきて言った。私は母を抱いて (どういうわけか母は、腕のなかにすっぽりとおさまってしまう) 病…

がぎぐーご

雪は朝、粉砂糖をまぶした程度に積もっていた。昼間すこし、夜もすこし雪。 子どもは起きるなり「あいうーお、なにぬーの、まみむーも、がぎぐーご」(え段は苦手らしい)と言いながら、もらった「あいうえおボード」で遊びはじめる。ボードと一緒にもらった「…

ゆっきー

昨日は節分だったらしい。小豆は食べてしまったし、豆まきはせず。 掃除に午後いっぱいかかる。毎日まじめにしていれば、こんなに大変ではないはずなのだ。 午後から雪。「ゆっきー」と子どもが叫ぶ。ゆき、という言葉も身についたらしい。積もるかしら。 子…

ぜんざい

ぜんざいを作った。小豆と餅があるので、ほとんどしかたなく。「どうしてそんなに水を入れるのか」と夫は言い、「量を増やそうと思って」と言うと、「けち」となじる。本当はどろどろしたのは、私はやや苦手なのである。「そんな水っぽいぜんざい、食わんぞ…

蒸しパン

昨日はさつまいも入りの蒸しパンをつくってみた。蒸し器はないので鍋にザルを重ねて使う。食べるのも作るのも、子どものとき以来だ。形は悪いし、あんまりふくらまなかったが、そのぶん腹もちした。子どももいやがらずに食べた。喜んで、というほどではなか…

いないいないばあ

2月。子どもは2歳3か月。 きみのいうことをきいていたら、おかーさんは、なんにも用事が片付かないし、トイレも行けないし、お風呂も入れないし、ごはんもつくれないし、泣いたって知りませんっ。というような一日。 そういうものではあるのだが、あれこ…