2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

識字学校の記憶

現場を歩いた分だけ、価値のある本。 「ホームレス歌人のいた冬」(三山喬)読み終えた。公田耕一さんを探して、寿町を歩き回る。寿生活館が出てきて、読み続けてみたら、寿識字学校と大沢敏郎先生の話も出てきて、なつかしかった。 そうか、4階の部屋だった…

前世紀の

病院で問診票書くのに、子どもの生年月日、西暦と平成の変換を、迷う。昭和からの切り替えが、いまだにできてない感じなのだが、ここんとこまた急速に頭悪くなってる気がするわ。 さて、平成も15年を過ぎて生まれた子どもは、21世紀に生まれた子どもなの…

春。春休み。

うぐいす鳴いて、椿も咲いて、沈丁花もほころんで、春だ。 寒いあいだ、冬ごもりしつづけていたから、自業自得なんだが、 ごめんなさい、パアラランのニュースレターまだできてない。 遅れついでに、30日の終了式(地域の人たちへの啓蒙もかねて、子どもた…

短歌 ベルリンと寿生活館

ベルリン短歌会の方たちが、ベルリンで、3・11の追悼の催しを、3月24日にもったらしいです。写真見せてもらいましたが、落ち着いたいい雰囲気の建物と人々の様子でした。お琴の演奏や歌、短歌、俳句など。 そいで、野樹の短歌3首もドイツ語訳されて読…

歌集「もうひとりの(略)」が電子本に。

野樹の歌集「もうひとりのわたしがどこかとおくにいていまこの月をみているとおもう」が、電子本になりました。 http://kozui.sblo.jp/article/54602375.html ということです。 こちらから注文できます。 http://www.kozui.net/bksinkiro.htm 紙媒体のほうが…

綾ケ谷黒い雨の会

近所なので、ものすごく近所のおじいさんの話なので、貼っとく。ぺったん。 ☆ 綾ケ谷黒い雨の会の会長さんの話──降下物での被ばく認めよ http://mainichi.jp/area/hiroshima/news/20120324ddlk34070717000c.html 「黒い雨を浴び、放射性物質を含む水や食べ物…

自分ものがたり

終業式。荷物たくさんあるし、雨だし、坂道たいへんだし、迎えに行ってやる。2年生も無事に終わった。ここんとこまたSくんと遊んでいて(「今度こそSくんは本当に反省したんだ」と言ってる。何度目かわかんないけど。)人間関係も落ち着いているようで、…

弾圧

「問われているのは北朝鮮の振る舞いではない。日本の中で生きる子どもたちを等しく処遇できない、私たち日本人自身の姿勢である」――。 http://blog.goo.ne.jp/gekkan-io/e/758a39b7aa3e881803a61c3ad7537cf1 人の前に灯りをともせば、自分の前が明るくなる…

地図の話

子どもの作文。 毎週末の作文、何書くのか困りはてていたが、好きな地図の話を書くことにしたら困らなくなった。2年生の最後の作文はこんなの。 「地方自ち体について 今回は、地方自ち体のざいせいと、その新しいうごきについて説明します。 金があるとこ…

民衆立の学校

貼ります。ぺったん。 大阪府による大阪朝鮮学園に対する補助金停止について http://reliance.blog.eonet.jp/default/2012/03/post-0d83.html 大阪府の補助金支給停止と朝鮮学校の卒業式 http://blog.goo.ne.jp/gekkan-io/e/20f8fd4eaf373f802b35879d4e707d7…

根こぎの病

まがりなりにも、大学のときの卒論は在日朝鮮人文学であったので(在日朝鮮人の日本語文学ね)、そこに書かれている内容はすでに知っていることとは思いつつ、いろいろと胸がつまって読みすすめられない。 『在日朝鮮人ってどんなひと?』徐京植 平凡社。 中…

蝦名泰洋歌集『イーハトーブ喪失』電子本

蝦名泰洋歌集『イーハトーブ喪失』電子本が出ました。 http://kozui.sblo.jp/article/54419232.html 最初に収録されている「モスクワの羊飼い」を、読ませてもらったのは1990年頃かな。ゴルバチョフがソ連の大統領で、グラスノスチ、ペレストロイカとい…

安永蕗子さん逝去

17日。安永蕗子さん逝去。92歳。 現代歌人文庫めくってみた。20年ぶりくらいかな。ああ、なつかしく。 何ものの声到るとも思はぬに星に向き北に向き耳冴ゆる 踏まるべき生きも予知して冬草が平たく朱く拡げゆく掌を 花の名を読めば異国の声となる吾ら…

「ちいさな群への挨拶」

「ちいさな群への挨拶」 吉本隆明 あたたかい風とあたたかい家とはたいせつだ 冬の背中からぼくをこごえさせるから 冬の真むかうへでてゆくために ぼくはちいさな微温をたちきる おわりのない鎖 そのなかのひとつひとつの貌をわすれる ぼくが街路へほうりだ…

kiss me

アレルギー性鼻炎+アトピー性皮膚炎+舌なめずり皮膚炎。 つまりそういうことらしい。 11月から耳鼻科に通いつづけで、鼻炎は薬でおさまる。しばらくするとまたはじまるから、また薬をもらいに行く、の繰り返し。目の下のアトピーは、軟膏を塗るとおさま…

スカイツリーとアイデンティティ

東京でスカイツリー見にいったら、雪でみれなかったんだけど、昨日、療育に行ったら、紙製のりっぱなスカイツリーがあった。 ここは、身体障害、知的障害、発達障害のいろんなデイケアのクラスがあって、入り口に、つくった作品を展示してあったりする。紙工…

「久しぶりだと思ってね」

朝、雪。 午後も、はらはら降るなか、放課後の子どもを学校の門でつかまえて、療育に診察に行く。名前を呼ばれるまでの待ち時間で宿題はすんだ。 さて、診察室にはいった子ども、担当の女医さんに、言った。 「しばらく来てなかったし、久しぶりだと思ってね…

しょうわ四年の地図

子どもの作文。地図の話。 ☆ 二月十九日 日曜日 地図をくらべて その二 今回は、せいれいしていと市についてです。 せいれいしていと市は、げんざい、さっぽろ、せん台、千ば、さいたま、川さき、よこはま、さがみ原、しずおか、はままつ、名古や、京と、大…

「ママはぼくの親友だからね」って子どもが言う。 ああそうだね、って答える。 「だから、今度生まれるときは、どこかすごくしあわせな国に生まれて、ものすごく楽しい理想の小学校で、ぼくたちは同級生になって、それで親友になるんだよ。だからママ、先に…

BBCドキュメンタリー「津波の子供たち」3月1日放送

BBCドキュメンタリー「津波の子供たち」3月1日放送 http://www.youtube.com/watch?v=D_AxnoNrr_8 どういえばいいか、 画面の中に、子どもを存在させるさせ方が、いい。 子どもという枠、まなざしのなかに押し込められていない子どもがいる。 子どもたちの…

花を奉る

花を奉る 石牟礼道子の世界 http://www.veoh.com/watch/v28655760S5x9b5Xg 花を奉る 石牟礼道子 春風萌(きざ)すといえども われら人類の劫塵(ごう)いまや累(かさ)なりて 三界いわん方なく昏(くら)し まなこを沈めてわずかに日々を忍ぶに なにに誘(いざ)な…

ゆきずりの家族

南京に行ったときの写真など探してきたら、何かあれこれと断片的に蘇ってきて、ああ、哥哥(グーグ)に会いたい、と思った。 哥哥。お兄さん。 だが、その哥哥が誰だか、わかんないんだ。記憶も面影も、歳月の霧のはるかな向こう。 お兄さん、と呼んだ。お兄…

神札

昨日の夜、スナフキンが言っていた。 「生きるっていうことは平和な事じゃないんですよ」 子どもが思わず顔をあげてこっちを見た。 寝る前に一緒にムーミン読んでいる。いや、面白い。スナフキンたちと遊べてしあわせだ。 ☆ 地域コミュニティについて。 「神…

差別

朝鮮学校への「高校無償化」即時適用を! 二〇一一年八月末に朝鮮高校への「無償化」適用手続きが再開されたにもかかわらず、なぜいまだに審査結果が出ないのでしょうか。 二〇一〇年には文科省でも民主党でも、教育に政治をもちこんではならないという審議…

南京三月

名古屋の市長が、南京事件はなかったと言ったらしい。 阿呆が。こういう阿呆は、軽蔑されて唾棄されて終わりだと思うんだけど、そうでもなさそうなところが、この国はどうしてこうも無惨なんだろう。 見つけたので貼っておきます。 「暴を以て暴に報ゆる勿れ…

東京の雪

この数年、東京に行ったらいつも泊まっているカプセルなんだけど、そこに、40代か50代くらいの太り気味の白人のおばさんが、いつ行ってもいるのが、なんだかとても不思議だったんだけど、一年ぶりに行ったら、またいた。目をあわせたことも言葉を交わし…

喜びのあるところ

おひなさま、だったんだね、そういえば。 夕方になって、思い出して、おひなさまだよ、ってパパに言ったら、「わし、金ないで」って、いや何も金くれって、言ってないですが。別に期待もしてないですが。 いいんだ、子どもが「ママあいしてるよ」って言って…

永き日の記憶のために  ミドリツキノワ

さて何から書こうか。旅の話。 5泊のうち、3泊まで夜行バスの車中泊だった。ああもう若くない。体痛いや。 オルハン・パムクの『新しい人生』は、夜行バスの旅をする若者の話で、旅をして、でもどこに行き着くわけでもないのだ。強いられた近代の、見失っ…

3・1 語りと詩と音楽の夕べ

いい集会でした。詩と歌声と笛と太鼓とピアノの響きと。 何かとても、あたたかく美しいものがある。 先生方の詩。朝鮮語のすごく美しい朗読でした。意味はわからなくても(日本語訳は資料にありましたが)心揺さぶられる。一世や二世たちの姿が、私にもふと…