2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ケロロの旗

フィリピンから帰って、ちびさんの相手に疲れて、テレビのリモコン渡したら、アニメ三昧になっている。とりわけ最近のお気に入りは「トムとジェリー」で、テレビ見ながら、とんだり跳ねたり奇声をあげたりしている。「トムとジェリー」見るより、ちびさん見…

頭上の旗

昔、1985年3月に、中国に行ったとき、蘇州あたりで、水上生活者の暮らしを見た。いまにも沈みそうなぼろぼろの小舟なのに、沈まないのだな。その船で生活する。食事もするし子どもも産んで育てる。早朝、あちこちの船から食事の支度の湯気があがってい…

貧窮問答の歌

びんぐもんどうのうた、と読みます。 いうまでもないけど、万葉集の山上憶良の歌。 小学校の社会の時間に習った記憶がぼんやり。 「「貧乏」などというテーマは憶良以外に万葉歌人のだれもとりあげないどころか、近代にいたるまで、のちの歌人もほとんどうた…

風のゆくえ

政権交代というと、かつて社会党が政権とったときのことを思い出すんだけど、あのあと社会党は消えてしまった。たぶん、政権とったとたんに、自衛隊は合憲、と主義を翻したからかもしれない、そこは裏切ってはいけない何かだったのではないか。 どの党もそれ…

宣伝文句

「真実への要求は、魂のいかなる要求にもまして神聖なものである」それゆえに「虚言の組織化と混同視されるようになるとき、ジャーナリズムは犯罪を構成する」 「宣伝は霊感を目覚めさせることを目的としていない。逆に、霊感が通りうるいっさいの穴を閉ざし…

現場

喧嘩したり和解したり、仲よかったり気まずかったり、なつかしかったりやっぱりつきあいきれんと思ったりする父との関係だが、父からは宝物のような言葉を教えてもらった、とは思う。 「現場」という言葉。 左官の父は、その日その日の仕事場を「現場」と言…

人の気持ちがわからない、ということ

アスペルガーの特質にあるらしいのだが、目に見えないものの把握が苦手。想像力に欠ける。 気持ち、というのは目に見えない。自分の気持ちもよくわからんが、他人の気持ちはもっとわからん。よってコミュニケーション障害を起こしやすい。ので生きづらい。と…

おかあさんスイッチ

金曜日パアラランへ送金。 助けてくださるみなさま、ありがとうございます。 ニュースレターにまだとりかかれていないのですが、来月上旬には発送したい予定。 土曜日ひさしぶりに布団を干す。「ママおふとんふかふかにしてくれてありがとう」とちびさんに言…

詩歌とローカリズム

お知らせ 塔55周年記念シンポジウム 「詩歌とローカリズム」 講演 鶴見俊輔 鼎談 辻原登×長谷川櫂×永田和宏 日時 平成21年8月23日(日) 12時半~受付 会場 新都ホテル「陽明殿」JR京都駅近鉄京都駅から徒歩2分 会費 2000円 受付 当日受付 …

パライソ

だから、政策の一貫性とかマニフェストの合理性とか、どうでもいいのよ。ピーヒョロロでもケロケロでもバケラッタでもなんでもいい。わしの人生はなんなんや、と、なんでこんなむちゃくちゃなんや、と、もうええわ、もう、わし、パライソ行くべ、投票用紙も…

髪を切る

小学校1年のころ、髪をさわられるのがものすごくいやだった記憶がある。クラスの女の子で、なぜか髪をさわりにくる子がいて、それがすごくいやなのに、いや、という自分の気持ちに気づかないうえに、自分の気持ちを人に言う、ということもできない子どもだ…

善きことはかたつむりの速度で動く

今度の選挙の争点が政権交代だというのは、ほんとうだろうか。 なんか4年前の自民党の大勝ちのときにも、へんな気持ちがしたけれど、似たようなへんな気持ち。ものごとが大きく変わろうとするとき、それはよく変わるのか? ということについて私は懐疑的か…

蝉のぬけがら

今日は晴れ。というほどでもないか、曇り。 フィリピンも雨、帰国してからも雨で、しかもここは山のほうで、そんなに暑くもないので、あんまり夏という気もしないでいたけど、雨上がりの庭に出たら、すごいわ、草がのびて。 それから虫が。 草ひきする。蜘蛛…

金網の向こう

いろいろしなければならないことはあるのに、でも取りかかれないのは、頭のなかに行ってきたばかりのパアラランの景色がつまっているからで、ではそれを吐き出したら、次のことにとりかかれるかと、がんばって書いてみたんだが、どっと疲れが出てきた。 旅の…

Paaralang Pantao 12

☆経理 さて、一番心配なお金のこと。 休日にグレースが、エクセルに向かって、書類仕上げてくれました。 先生の給料。電気・水道。備品・文具。奨学金。 年間(08年8月~09年7月)で約76万ペソ。 私たちが、去年(08年3月~09年2月)送金した…

へんなきもち

パアラランの写真を、フィリピンのお友だちだよ、と、ちびさんに見せていたら、「ぼく、みたくない」と言われた。「ぼく、へんなきもちがするから、みたくないんだ」 へんなきもち? 「ぼく、ひこうきのしゃしんだけ、みたいんだ」

Paaralang Pantao 11

☆ニカシオたち パアララン・パンタオには7月末から、マレーシアの女の子が滞在していて、一ヶ月くらいいるらしいんだけど、彼女、英語マレー語中国語のほかに日本語もすこしできて、助けられた。ジーチェンという名前だけれど、ソフィーと呼ばれていた。 で…

Paaralang Pantao 10

☆パアララン・パンタオの子どもたち 教室では、Aはアップルのア、というような勉強をしているが、席を離れてふらふらこちらに遊びにくる、ジュリウス(5歳)。4人きょうだいの末っ子。(上に14歳女、10歳男、8歳男)10歳兄は勉強ができるが、下の…

Paaralang Pantao 9

☆パアララン・パンタオの幼児教育(基礎教育) ☆まず、このような貧困地域で子どもが学校に行けない、あるいはドロップアウトしやすい理由。 ●親が教育に関心がない。自分も教育を受けていないので、教育が必要と思わない。 たとえば、マリアペレが欠席した…

Paaralang Pantao 8

水曜日、ダンプサイト(ゴミの山)にのぼる。 でも、前夜はげしい雨が降ってあぶないので、ゴミを捨てている場所までは行けない、という。(でももちろん、その場所で、トラックはゴミを捨てているし、人々はゴミを拾っているのだが)。 山は大きくて、歩い…

Paaralang Pantao 7

☆Paalam Cory(さようならコリー) 8月1日に、コラソン・アキノ元大統領(80年代ピープルパワーのときの大統領ですね)が亡くなって、それで5日の水曜日、葬儀の日は、国民の休日になった。学校も会社も休み。 テレビは、葬儀の模様をずっと…

Paaralang Pantao 6

☆ベイビー先生の娘たち、のつづき。 四女のエライジャンはもうすぐ15歳。小学校かな、高校生になったのかな。赤ちゃんのときから手足の長い子でしたが、ひょろひょろとよく伸びている。手づくりのブレスレットをたくさんつくっていて、プレゼントしてくれ…

Paaralang Pantao 5

☆ベイビー先生の娘たち エラプ校のベイビー先生は、レティ先生の長女。 私がはじめてパアララン・パンタオを訪れた94年に、ベイビー先生は3度目の結婚を終わらせて、4人の娘たちを連れて、パヤタスに帰ってきた。それからずっと、パアラランの先生をして…

Paaralang Pantao 4

パアララン・パンタオ エラプ校。 207名の生徒が登録しました。 先生は5人(ベイビー先生、シンディ先生、メイクル先生、マリクルス先生、リア先生)。 午前中は5歳児の5クラス(20~25人) 午後は5~7歳児の5クラス(20~23人)があります…

Paaralang Pantao 3

2009年度のパアララン・パンタオ パヤタス校(110名)エラプ校(207名)の計317名が登録しました。 ☆パヤタス校 110名が登録しました。 午前中(7時半~11時半)全員5歳 ジェーンのクラス 29名 マリアペレのクラス 25名 英語のタガ…

Paaralang pantao 2

レティ先生、去年よりは体調もよさそうで、ほんのすこしだけ、安心する。膝も痛くないわけではないのだろうが、去年よりはずっと楽そうに歩けている。 ときどき頭痛はあるみたい。夜中の咳き込みはつづいているみたい。 グレースはカレッジの1年生になった…

Paaralang Pantao 1

ノートや紙切れに書きつけたことの整理を、しておこう。 まず、親しい人たちの消息などについて。 ☆ ジュリアンは、パアラランが奨学金を出してカレッジに進学させた最初の生徒のひとり。仕事は06年に今の会社に就職してずっと続けている。 結婚したの?と…

フィリピンから

帰ってきました。 3日月曜の朝、家を出るときは日の出を見て、何度乗っても私は飛行機はこわいのだけれど、ルソン島上空では虹がかかっているのも見て、幸先がいい、と思った。 空港にジュリアンとディヴィドが迎えに来てくれていて、パヤタスへ。 滞在の間…

フィリピンへ

行ってきます。 明日から。 金曜日に帰国予定。 いつも福岡発だけど、今回は広島発。新型インフルのおかげかもしれないが、広島発の安いチケットがあったので。 広島空港、はじめて使う。台北経由。チャイナエアライン。 安いのはいいけど、乗継の時間がもの…

押入れの中

ちびさん、部屋に麻糸(電線のつもり)を張って、折り紙のつばめを貼りつけたりしている。自分も、つばめになっている。 ☆ いつかそういうことをするようになるとは思っていたんだが。 「ここ、ぼくの家、ぼくの部屋なの」 と、押入れにもぐりこむ。 あいに…