2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

シンプルな場所

河津聖恵さんが、ブログで詩論を展開している。 面白い。コトバは大いなる他者である。 http://reliance.blog.eonet.jp/default/ ☆ 柳美里さんの朝鮮大学校訪問記、読む。 「孤独─、孤独は不安と一体になっているものです。 不安が社会を覆い、孤独がひとの…

サリンジャー

サリンジャーが死んだこと。 まだ生きていたことを知らなかったが。 「ライ麦畑でつかまえて」は高校生のときに読んだ。読み終えたあとに、本を抱きしめて泣いたかどうかはわかんないけど、まあ、そのような気持ちになった。「ナインストーリーズ」「フラニ…

「洪水」5号 その他

詩と音楽のための「洪水」5号に、松村由利子さんが『天秤 わたしたちの空』の書評を書いてくれています。ヴェイユの思想も踏まえて書いてくださって、意図するところも汲んでもらって、たいへん嬉しい。 「今回の大きなテーマは、ヴェイユが決して異端で孤…

続・就学相談

火曜日、教育委員会の相談室へ。私が東京で羽を伸ばしている間に、担当のT先生が、幼稚園に子どもの様子の観察に行ってくれていて、まずその報告から。 楽しく過ごせていること。集団行動に問題がなく、発表も落ち着いてできていること。ちょうど十進法の勉…

生活スキルチェック

自閉症講座、「生活スキルチェック」表ももらった。 だいたい就学までに、これくらいのことができるように、ということかな。うーん、難しいな。 ○ひとりでできる △手伝って(声をかけて)もらってできる ×まだむずかしい ☆生活リズム 朝決まった時間に起き…

自閉症の子どもの生活づくり その2

(つづき) ☆☆大人が意識する生活づくり 基本的生活習慣の自立。食事、排泄、着脱、などなど。 社会的マナーを知ること。(自閉の子は、まわりからどう見られているか、わかりにくく気づきにくい) *「大きくなったらできる」が通用しない!(大きくなって…

自閉症の子どもの生活づくり その1

昨日は、自閉症講座第5回。 自閉症の子どもの生活づくり。幼児期に大切にしたいこと。 担当は療育の保育士さん。 行きます。レジメの書き写し。 ☆子どもの生活 生活リズム 食事・排泄・着脱などの基本的生活習慣。お風呂、歯磨き、片付け…。 次の活動や明日…

ルムペルシュティルツヒェン

ギュンター・グラス『玉ねぎの皮をむきながら』読了。 面白かった。グラスが少年時代にナチスの親衛隊員だったことを告白して、話題になった自伝。ダンツィヒの子ども時代から、「ブリキの太鼓」を書き始めるまでの半生。 読みやすい。でも単純ではない。記…

黒い雨

気になる記事。 原爆投下直後の広島で放射性物質を含む「黒い雨」が降った地域は、国が認めた範囲の2倍以上だった可能性がある。被爆区域外の大雨地域(援護対象)ではない少雨地域でも、2時間以上、北西20キロ地点では4時間以上の降雨が推定できる地域…

お手紙

幼稚園で、お手紙のやりとりがはやっているらしい。クラスにはポストもできていて、お当番さんが配達してまわるらしい。 ちびさん、保健室の先生にお手紙書いたらしく、保健室の先生からお返事もらっていた。隣のクラスのMちゃんにも書いたらしい。なんて書…

理解

町内会長のところに出かけて、飲んで帰ったパパが言うには、日曜の会合のときに、ちびさんがお手伝いしたのを、おじいさんたちがまた、立派だ立派だと、ほめてくれたらしい。 思うに、ここは居心地がいい。会長の息子さんも発達障害があり、福祉作業所に通所…

尹東柱を語る、詩(うた)う、奏でる 

☆お知らせです。 先日京都でたちあがった「東柱を生きる会」の初の催しです。 尹東柱を語る、詩(うた)う、奏でる 東柱を生きる会 立春を過ぎ、春の予感も感じられる夜、尹東柱が学んだ同志社大学のそばにある会場で、小さな「しのぶ会」を東柱ファン有志でひ…

東京(おるすばん篇)

駅まで、ちびさん迎えに来てくれたが、おかえりも言わなければ、目もあわせない。顔をそむけてくすくす笑うのは、照れているのらしい。ハイチュウをわけてくれる。3日ぶりに会う子どもの微妙な距離感。 パパが「いつでも離婚して、父子家庭できるぞ」という…

東京 (ホテルアジア篇)

もしも、東京で最初に暮らし始めた土地が、ここだったら、そのあと、精神を病むようなことは、なくてすんだかもしれない。 と、新大久保あたり歩きながら思った。 こういう道なら、歩いてもつらくない。上手に日本語つかえなくても、世間とのやりとりがうま…

東京 (短歌篇)

玉川上水の散歩道は気持ちがよかった。天気もよかったし。 それから都内にもどって、飯田橋まで。坂道つらい。 「未来」の新年会。 もともとは、これが口実で、上京したのだ。短歌のことだけで上京するというのは、無理っぽい気もしたので、その前後にあれこ…

東京 (在日篇)

17日昼。河津さんと小平市の朝鮮大学校へ行く。入口でピョン先生が迎えてくれる。朝鮮韓国の詩を検索すると、朝鮮新報のピョン先生の文芸欄に行きついたりする。私はひそかにファンでしたが、お会いしていっそうファンになった。あたたかい人。 日曜日なの…

東京(コラボ篇)

16日のお昼は立川。昔、一緒の職場で仕事した女の人に会う。児童館によく遊びに来ていた中学生たちが、次々に結婚したり子ども産んだりしているというような気楽な噂話。もっとはやく連絡くれたら、みんなに声かけるよ、と言ってくれる。大人になった彼ら…

東京(パアララン篇)

16日朝、八王子の喫茶店に学生さんたち集まってくれる。持って行った12個入りのもみじまんじゅうが消えていたから、たぶんそれくらいの人数(ノートを見ればわかるんだけど)集まってくれた。 パアラランの支援をずっと続けてくれている大学の研究会の人…

東京(集金篇)

まず、15日。最初にあった人が、パアラランに寄付をくれた。そのあとに会った人は、私に小遣いくれた。また別の日に会った人も小遣いくれた。年の離れた兄に甘やかされて育った私は、兄の世代の人たちにお金をもらうのは全く抵抗がない。 翌16日は、自分…

東京 (地理と気候篇) 

15日の朝は雪。生クリームみたいな雪の道。 ちびさんを幼稚園に送っていって、それから駅へ。 パパがスイカを持たせてくれたが、なんだろうこのカード。 もみじ饅頭適当に買って、ひとりで新幹線に乗る。 東京にゆくのだ。2年ぶり。 新幹線では、ギュンタ…

雪にも負けず

雪。雨どいがこわれてしまった。 朝、幼稚園バスは遅れるに決まっているし、坂道凍結してのぼってきてくれないだろうし、下まで降りて、雪のなかで待つのもおそろしいので、近所のYくんも一緒に、車で幼稚園まで連れていく。途中、パパは、ふつうのタイヤと…

マイナス

もう何年も前に、パパがひとりで開発した計算システムは、自宅のパソコンで、何百桁でも何千桁でも、数万桁まで、一瞬で計算できちゃうという「世紀の発明」らしいが、人にも知られず、一銭にもならず、ときどき子どもの遊び道具になっている。「わしの発明…

雪。

雪。 起きたらいきなり腰痛。ついでに心臓がきゅううとすぼまる感じ。寒いせいだなあ。 幼稚園バス、時間通りに行けないから自宅待機しててください、というので、自宅待機していたが、出かける用事のついでに、幼稚園まで連れてった。バスは結局一時間以上…

中止の中止

ちびさんが、ママに叱られた腹いせに、「中止」と書いてテレビ画面に貼り付けていた紙、幼稚園から帰ったら、そそくさと剥がして、別のところに貼っていた。それでもって、まるで何もなかったように「トムとジェリー」見ていた。「中止」は「中止」らしい。

リモコン

ここは電波がよく入らないのでケープルテレビにしている。ケーブルがデジタル対応をしたので、うちのテレビもデジタル対応になった。半年くらい前かな。するとリモコンが、たくさんボタンがあって、私はもう何が何やら。おっかないので触らない。 恐れ知らず…

「ぼくんち」

西原理恵子「ぼくんち」読む。 子どもの頃に見てきたものの、あれこれを思いだしてうなされる。 貧困、暴力、喧嘩、失業、博打、酒浸り、病気や心身の障害をかかえた隣人たち。 世界中のスラムでこんな光景はあるだろうなあ。 と思えば、世界標準である。「…

リクシのリクツ

小学生の頃、カタカナの「シ」と「ツ」の書き分けができなかったことなど思い出すけど。 私の子どもは「リクシ」という名前だが、ときどき「リクツ」と呼びたくなる。なんか理屈屋である。その上に「へ」をつけてもよい。 昨日おじいちゃんが来て、いちごの…

草雑炊

そうだ、七草粥を食べよう、と思いついた。 8日になっていたが。 空き地の畑で、はつかだいこんとか水菜とか適当にとってくる。台所の野菜くず、蕪の茎とか、適当に刻んで、ごはん入れて塩入れて。 七草粥と呼ぶのは正しくない気がする。草雑炊だな。 ああ…

葬儀の値段

近所の老夫婦のお爺さんのほうが入院した。半身不随で、癌も抱えている。もう無理かも、家には帰れないだろう、と言われていた。 昨日の朝、お婆さんから電話。安く葬式を出せるところがないだろうか。ああ、お金の心配は切実だろう。 で、調べた。そういう…

詩論

正月、金起林を読んでいた。 「朝鮮文学の知性 金起林」青柳優子編訳。新幹社。 最初の、「海と蝶」の詩は、どこかで読んだ記憶がある。 「誰も彼に水深を教えたことがないので 白い蝶は海がすこしも怖くない 青い大根畑とおもって飛んでいったが いたいけな…