2017-01-01から1年間の記事一覧

♡復活

夢を見た。夢のなかで、いろんなところを息子と歩いていた。どこか大きなお屋敷のお庭とか。ある日、息子が家出した。ふむ、家出したのか、どこへ行ったのかな、と私はぼんやりしているが、まわりは、大丈夫なの? と心配している。これは心配しなきゃいけな…

冬休み

火曜日。冬休み前の(といっても、実際は冬休みに入ってから)三者懇談~。「ふつうは、先生が親に何を言うだろうか、と思ってびくびくするんだろうけど、ぼくは、親が先生に何を言うだろうかと思ってびくびくする」と息子は言った。夏休み前はそういえば、…

〇〇の話

以前は、仙崎生まれの詩人「金子みすず」にちなんで、「みすず号」と呼ばれていた。観光列車の話だ。それが、いまはリニューアルして、新下関と東萩の間を「〇〇のはなし」号が走っている。冬休み最初の鉄道の旅は、「〇〇のはなし」号に乗ること。息子が決…

信じる

水曜日、かな、電話があって、人権の作文の小冊子の配布は中止、冊子の作成そのものを中止しますということだった。当然だと思う。木曜日。冬休みを前に、合唱祭。息子は伴奏担当なのだったが、合唱の練習の様子を、音程が狂ってるし、アルトは(日頃うるさい…

幸福な子どもたちの

息子が、夏休みの宿題で書いた人権の作文で、なんか賞に入ったらしい。それはいいのだが、息子が不安そうに持って帰ったのは、一冊の冊子で、息子の作文他、12名ほどの作文が載っている。担任が「これをみんなに配っていいか、明日までに考えてきて」と言っ…

ヴラマンクの雪

日曜日、息子は先輩と遊ぶとかで、早朝から雪景色のなかを出かけていった。電車オタクの2人がすることは、電車に乗るか、電車を撮るか、模型屋に行くか、のいずれかである。市内電車の1日乗車券を買って、9時半から4時まで、全部の路線を端から端まで乗った…

光のほうへ

火曜の朝、おもてにでたらこんなふう。 5年ぶりの人間ドックに行く。婦人科は毎年行くから、それ以外。胃カメラが、病院に行く前からこわい。それで病院行って、あっちの科こっちの科と行きながら、医師も技師も看護師も若い人たちがたくさんいて、若い人た…

サラマンドラ

カレル・チャペックの「サンショウウオ戦争」という本を読みはじめたんだけど、そういえば、サンショウウオって英語でなんていうんだろう、と聞いたら、息子が調べてくれた。サラマンダー、というらしい。すると耳のなかで鳴り出した曲があって、「サラマン…

教室の話

物語なしに、人間が生きていけるとは思えない。ひとつひとつは断片の出来事も、知らず知らず、物語のように聞いたり話したりしている、と思う。快いものもあり、不愉快なものもあり、楽しいものもあり、聞き飽きたものもたくさんあり。いまはやっぱり、息子…

朝の雪

水曜の朝、外に出たら、雪景色。 あれは日曜日のことだったけど、電車に乗って街に降りた。一緒にどこかでごはんを食べようと思ったのに、息子は、じゃぼくはここで、と途中の駅で降りた。しょうがないので、私はひとりで駅のうどん屋さんでうどん食べた。た…

忽然と消える

5日の朝、初雪。ちらほら降ったが、やがてやんだ。夕方になってまた降りはじめて、いま外を見たら、うっすら積もっている。寒いわけだなあ。 数日前、財布のなかを見たら、1万円札が消えていて、心が冷えたが、昨日は鞄がひとつ消えていることに気づいて、家…

きっとみんなそうよ

クラスに無駄にうるさい男子がいる。Nくんはしなくていい返事を元気にしたりしていて、参観日のときに私も名前を覚えてしまったが、美術や音楽の時間にクラスが騒がしくなる中心にいるから、耳の過敏のある息子は、かんべんしてほしいと思っている。たまに静…

もうすぐ宿だよ

今年の秋もまた、通っていた。油絵教室。それでまたへんな絵ができたが、これでも描いてるときは、相当に気分よく、楽しいのだった。後ろの山は私の田舎の、鬼が城連山。山が見たかったので。それで家にもって帰ったあとになって、下手だなあ、雑だなあと思…

少年の嘘は

朝、外に出ると胸にせまる紅葉。 さて。他愛ない嘘をついて、その嘘を守ろうとして、嘘を重ねついて、ということをしない子どもがいるとも思えないが、子どもの嘘がなんでこんなによくわかるかって、自分が嘘つきの子どもだったからで、パパなんか甘いわ、わ…

小さい白いにわとり

昔、私が小学校1年のころの国語の教科書に、小さい白いにわとりのお話があった。 「小さい白いにわとり」 ウクライナ民話 小さい白いにわとりが、こむぎのたねをもってきて、みんなにむかって言いました。「だれがたねをまきますか」。ぶたは「いやだ」と言…

国際フェスタ

日曜日の国際フェスタ。フィリピンの、ゴミ山周辺の人たちがつくったジュースパックのリサイクルグッズなど、売りにゆく。寒い日だったのに、遠くから、忙しいなか、来てくださったみなさま、ありがとうございました。気にかけてくれる人に会えると、ほっと…

2018カレンダー

寒くなったので、時節柄。今年も、パアラランの子どもたちの絵で、2018年のカレンダーつくりました。A4、3枚。ホチキス止め。今年から3歳児たちも増えたので、主に小さい子たちの絵を飾ってみました。かわいくて楽しくなります。年末までに、パアラランに寄…

影のない時間

秋は、お隣からやってきた。まず、柿と栗がやってきて、それから、さつまいもがやってきて、それから白菜と大根がやってきて、また柿がやってきた。それで、ああ秋になったなと、思ったわけだった。ありがたいことでした。外に出ると、向かいの森の紅葉が、…

A列車で行こう

日曜日。息子はエレクトーンアンサンブルの発表会。曲は「A列車で行こう」。もう、今年で8年目のアンサンブルで、小学校1年から続いている。メンバーは女子2人男子2人の4人。地味で目立たないけど、いい雰囲気のグループになったなあと思う。学校もばらばら…

今日のケーキ

一週間ほど前のゆうぐれの写真。晴れたので畑にいた。しばらく晴れてくれるといいなあと思うんだけど、じみに雨が降る。読書メモ。「望みをもつことの苦しみは知ってる? 絶望のあとには安らぎがくるけど、望みをもつと気が狂うって」「自分の古い詩はどれも…

デトックス

それも面白い話ではあるし、いや、本当は全然楽しくない、こういうことには飽き飽きしてるし、やれやれまたかと、噛み捨てるだけだけど。自分より弱い立場のもの、それでいながら自分より楽しそうにしているものに対して、ふいにあらわれる怒り、の卑怯さ、…

happy birthday my boy.14歳

11月1日は息子の誕生日。14歳。たまたま学校が午前中で終わってはやく帰ってきたので、自分の誕生日のケーキを自分で作ることになった。生地はホットケーキミックスで。いちごとブルーベリーは、この日のために、畑で採れたのを冷凍しておいたのだ。「晩ごは…

音の快楽

先月、国際会議場に行ったときに、置いてあったチラシを一枚、持って帰ったのだった。フジコ・ヘミングとロシア国立交響楽団のコンサートのお知らせ。ショパンのピアノ協奏曲大好きだし、行きたいなと思ったけど、こういう贅沢は、あきらめる癖がついている…

電子辞書の快楽

前期の成績表がやってきて、これまで5段階評価だったのが10段階評価になった。単純に5段階に置き換えると、去年と比べてずいぶん下がっているんだけど、これは10段階になって評価が厳しくなったのか、きみが怠けたのか、どっちでしょうか、と息子に訊いた…

台風一過

日曜の夜は、選挙速報と台風情報があったんだった。外は雨と風。深夜、わりと雨降ってるなあ、風吹いてるなあ、とは思ったけど、ガタガタ、バリバリ、と何か音もしたんだけど、そんなにたいしたこととも思われず、明日は雨もあがるかなと思いながら寝たんだ…

『レクイエム』 アンナ・アフマートヴァ詩集

ロシアの詩人、アンナ・アフマートヴァの詩集『レクイエム』(木下晴世編訳 群像社)が刊行された。手にすることができて、本当にうれしい。手にしたら、指先から涙に変わってしまいそうな、可憐な詩集。最初にアンナ・アフマートヴァ(1889-1966)のことを…

雨の午後

東野圭吾の「白夜行」のドラマは、以前に見た。映画まで見る気はなかったんだけど、たまたまネットで、無料動画やっているのが目にとまって、見てしまった。雨の午後。雪穂という名前は、たちまちこの作品を思い出させるけれど。この作品は、妙に好きかも。…

靴下のアップリケ

息子の学校は、靴下も学校指定である。イニシャルの刺繍が2箇所、一足なら4箇所に入っている。近所のデパートで安売りしてないし、だいたい、どこで買えるかも、知らないのだった。学校に購買部はないし、事務室に問い合わせるべきかなと思いつつ、問い合…

正しいことなら

「正しいことなら、チャウシェスクだって言える」ルーマニアでチャウシェスク政権が崩壊した頃だから、もう四半世紀以上も前になるのかな、友だちが、何かのエッセイに書いていた言葉だけど、選挙の季節になると思い出す。日常的に顔をあわせる地元の人たち…

信じる

12月の合唱祭に向けて、歌う曲を何にするか、指揮、伴奏、パートリーダーたちの間で、話し合いがあり、いくつかあがった曲のなかから、多数決で、「信じる」という曲に決まった、らしい。息子としては、その曲は、一番避けたかった曲だった。一番伴奏が難…