2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

どん底で笑え

どん底でこそ笑え、だったかな。 何日か前、たまたま夜中にテレビをのぞいたら、漫画家の西原理恵子が出ていた。NHKの番組。彼女の高知の子ども時代の話は、自分の郷里の景色につながってきて、えらく親しみを感じる。貧困もギャンブルも骨身にしみるほど…

キャベツのゆくえ

朝、郵便局でお金おろして、街へ降りて、銀行へ行った。 パアララン・パンタオへ送金。 助けてくださるみなさま、本当にありがとうございます。 これで、6月からの新学期を迎える準備ができるはず。 真心の寄付は、渡り鳥のように、南の国へばさばさと飛び…

「ひろしましんぶん」

日曜の午後、ちびさん机に向かってひたすら記事を書いていた。 「ひろしましんぶん」というのらしい。B4のコピー用紙3枚貼りあわせ。 1面トップニュースは、これ。 「かいけつゾロリつかまる!! ゾロリは5がつ11にちにだせれるが、 あすはべんきょう…

症候群

妖精みたいな顔をした女の子だなあと、生まれたときと、それから1年後の写真を見て、思っていたんだけれど、東京に行ったら会いたいと思っていたのに、電話番号のメモの数字の書き間違いで、会えないまま帰ってきたら、向こうから電話がかかってきた。 赤ち…

秘密

「ママがいなくても平気だよ」と子どもはたのもしいことを言う。 ママがいない間、パパとふたりで大変楽しく過ごしたらしい。 パパと玩具屋に行って、電車走らせて、電車買って、外食して、お子様ランチには車の玩具がついていて、しかも、ママがいないとき…

文学の力

東京で、日曜月曜と、朝鮮大学校のピョン先生の懇談の場に同席させてもらっていたんだけど、話題が何であっても、先生の、同胞を守りたいという思いの強さには、いつも心打たれる。 学校について組織について祖国について日本について歴史について、日本のな…

東京

土曜から東京に行っていて、昨日の夕方帰ってきた。 浅草、立川、国分寺、国立、新宿、新大久保、深川、霞ヶ関、あたりを、うろうろ。 民族も国籍も思想信条も職業も年齢も、あれこれと異なる人たちと、はじめて会ったり再会したり。いろんな出会いの場を転…

朝鮮学校無償化除外に反対するリーフレットが出来ました

朝鮮学校無償化除外に反対するリーフレットが出来ましたhttp://reliance.blog.eonet.jp/default/2010/04/post-b42d.html

春が

すごい勢いで過ぎてゆく。 桜、雨が降ったり風が吹いたりしているうちに散ってしまった。 気づいたんだけど、温度が急にさがると、私の気管支は調子が狂うらしい。とまっていた咳がまたすこし出てきた。 でも春はたのしい。ここしばらく食卓は、ふきのとうか…

「海と蝶」

「海と蝶」 金起林誰も彼に水深を教えたことがないので 白い蝶は海がすこしも怖くない 青い大根畑とおもって飛んでいったが いたいけな羽は波に濡れ 姫君のように疲れ果ててもどってくる 三月の海は花が咲かずやるせない 蝶の腰に真っ青な三日月が凍みる (…

いのるぼく

子ども、小さなころから犬が吠えるのをこわがって、子犬にきゃんきゃんなかれても、「ぼく、いぬにおこられた」と泣いていた。 このあたり、2、3軒に1軒は犬を飼っている。さすがに両隣の犬はなかなくなったが、ちびさん今も、犬に吠えられるのがこわい。…

かんがえるぼく

青い傘をさして行った子が、プーさんの黄色い傘をさして帰ってくる。 雨の朝のバスは混んでいて、すわることもできなかったが、その混雑のなかで、傘の骨が折れちゃったらしい。 バスを降りてから教室までは、傘をささずに走ったらしい。 骨の折れた傘はあぶ…

空飛ぶ目玉

雨。 桜、ゆっくり花見もしないうちに、散ってしまいそうだな。 ちびさん、今日から給食。 もっていく荷物もいっぱい。 通学班の集合場所まで送っていく。 大きな傘、大きなランドセル、大きな袋。 列に並んで歩き出したが。 大丈夫かな。ちゃんと歩けるのか…

風の共和国

「革命」という言葉には惹かれるものがあったのだろう。 中学生のときに世界の歴史シリーズのフランス革命の巻を図書館で借りて、暗記するほど読んだ。今はすべて忘れたけど、誰がいつギロチンにかかったかまで覚えていた。それからロシア革命の巻を読んで、…

「やんちゃなマルキーニョ」

すてきな絵本の紹介です。 ブラジルからきた絵本。 世界子ども通信「プラッサ」で紹介されていて知ったのですが、これはほんとうにすてきだ。 「フリッチス ふしぎな色の旅」(作・絵 ジラルド 訳・松本乃里子 桜風舎)と、 「やんちゃなマルキーニョ」(作…

つくしなのはな1年生

午後、山のほうへ、つくし摘みにゆく。いやになるほど密生しているところがあるのだ。で、袋いっぱい摘む。菜の花も摘む。川べりでカンゾウナ摘んで、近所の川ではクレソンを摘む。 さてそのあとが。 つくしの袴とり、半端でなくしんどい。1時間半かかって…

ランドセル

ほんとにランドセルが歩いていた。 息子だけ見ていると、大きくなった、大きくなった、と思うのだが、そして実際、大変な存在感なんだが、10人あまりの通学班の列に並ぶと、3人いる1年生のなかでも一番低くて、こんな小さい子が小学生なんて、何かの間違…

アイヌ・ネノ・アン・アイヌ

チカップ美恵子さんの『カムイの言霊』を読んでいた。 チカップ(鳥)の名には語り部という意味が込められているという。伯父や母から受け継いできたというアイヌ民族のカムイ(神)たちの物語の数々は、生命のめぐりの輪のなかで、アイヌ・ネノ・アン・アイ…

リハーサル

いい天気。 向かいの森の桜が満開。 早起きして、朝、市民病院に行く。年に一度のエコー検診。「大きくなったねえ」と迎えてもらって、嬉しそうなちびさん、モニターに映る腹のなかを、「いまモニターにうつっているのはなに」といちいち訊ねて、また医者さ…

外からの視線 その3

逝かれてしまうと、遺言のように思えてくる。 「外からの視線」菱川善夫 (1993年短歌四季夏号) 文中で、野樹の短歌と卒論のことに触れられているからだけれど。それはともかく。 なぜ自分がそこにいるのかうまく理解できないまま、かなり緊張して、相…

外からの視線 その2

「薬の副作用で」と、話しづらそうななか、振り絞るように言われた「日本ほどひどい国はない」という声が、耳に残っている。 そしてそのような声を、聞くことで、何か晴れてゆく霧がある。 30日朝、朝鮮学校で呂サンホさんにお話を聞いた。 最初に聞いたの…

外からの視線 その1

29日の夜、とある小さな駅の近くの、崔真碩さんが親しくしているというお店に行った。その日はお店休みなのに、オーナーが、コーヒーだしてくれてお酒出してくれて、ソンセンニム(先生さま)のお客さんだからといって、お金はとってくれなかった。 芝居も…

見慣れた殺戮

21日に、「ガザ 希望のメッセージ」の朗読劇の会場にいて、すごく奇妙な気分になった。劇の背景に映し出されるガザの映像は、2008年末から2009年にかけての空爆の様子で、私はたぶん、その映像を見るのははじめてなんだが、すでに知っている、とい…

修学旅行な4日間

とりあえず記録。 28日のお昼に、京都から詩人の河津さんやってくる。 午後、被爆の語り部の沼田先生が、会合で被爆体験を語られるというので出席する。おそらく1時間ほどの予定だったと思うのだが、86歳の沼田先生、2時間半しゃべりつづける。倒れる…

弾いたり、歌うふりしたり

28日朝、平和公園へ。 ちびさん、音楽教室の発表会。 去年と一昨年は、歌とカスタネット、ちびさん絶対歌わなくてカスタネット叩くだけだったけど、今年からは弾くらしい。家で練習しているときは、自分のパートだけじゃもの足りないらしく、他人のパート…