ランドセル

ほんとにランドセルが歩いていた。
息子だけ見ていると、大きくなった、大きくなった、と思うのだが、そして実際、大変な存在感なんだが、10人あまりの通学班の列に並ぶと、3人いる1年生のなかでも一番低くて、こんな小さい子が小学生なんて、何かの間違いみたいだ。
ランドセルが肩にひっかからなくて、ずるっとずれ落ちかかったまま、でもそれでも歩いていく。朝6時55分に家を出て、花ふぶきの道を30分間ひたすら歩いて、バス停まで。
帰りは、近くの6年生の男の子と一緒に、老人会のパトロール隊に見守られて、帰ってきた。

明日からは「ママはこなくていい」そうだ。やっほ。早朝のバス停までの散歩はきつい。あの心臓破りの坂が。(でも月に一度、登校班の付き添いの当番がある)

隣の団地の6年生のさやちゃんが、入学祝いにとお花をもってきてくれる。5年生の理科でつくった電池で動く車ももってきてくれる。つまり、その車をいらないから捨てようと思ったときに、そうだ、りくくんにあげよう、と思いついて、ついでにお花も添えてくれた。
作り方の紙なんかもついていて、ちびさん、それ読んでる。ここを電流が流れるんだ、とか言っている。

自宅周辺の地図、というやつを私はかけなくて、苦労しているのに、ちびさん、紙をどんどん貼りあわせて、家から町までの地図、かいている。しんじらんない。その上をミニカー走らせて遊んでいる。

自分で電車の展開図かいて、切って貼りあわせて、ペーパークラフトしている。

子どもの成長って、すごいかも。