2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧
だから不思議なのは、なんでオトちゃんみたいないい子と仲良くしないで、ミッキーなんかと仲良くしてるのかってことなんだが、わかんないでもないか。オトちゃんみたいないい子に素直に慕われたら、嬉しさとか照れくささとかのほかに、まるで自分が純真な子…
トワイライトエクスプレス瑞風、なるものの試運転が、あったらしい。鉄道好きの2年生の先輩に誘われて、雨の休日を、朝から出かけて行った。先輩は、何時にどの駅を瑞風が走るかを、あらかじめ調べて、自分たちは何時にどの駅で、瑞風を待ち伏せるか、その…
「ママ、きっとあなたが先に(天井を指さして)あっちへ行くことになると思うけど、すぐに生まれ変わったりしないで、ぼくが行くまで待ってるんですよ。それでぼくが先に生まれて、そのあと生まれてくる」と息子は言った。数日前だけど。つまり、来世の恋人…
中学生になって間もない頃、体の大きな女子たちが、誰が好きか、としつこく訊いてくるのにはうんざりだと、息子は言っていたが、そういう話に溺れていくのは女子だけでもなかったらしい。ミッキーが、とある女の子に、息子のことをどう思うかと、誰もたのん…
家庭科で裁縫をするらしい。「洪水ちゃんは、針と糸を空中遊泳させるから、危なくて、近寄れないんだ」と息子は言うが、きみだって負けないほどの空中遊泳ぶりだった。手もとの布でなく、虚空を縫い閉じていたんだろう。指2本入るほどの縫い目だった。ほん…
『アルバート、故郷へ帰る』という小説は、面白かった。アルバートはワニの名前。2年ほどでぐんぐん育って1メートル20センチほどにもなったので、故郷のフロリダに帰してやろうと、飼い主の若い夫婦が車にワニを乗せて旅をするという話。旅の途中にいろん…
思い出したので、白川静の本を引っぱり出してみる。古代の漢字について。字源辞典「字統」の、「媚」の項目。「眉は眉飾り。媚はその眉飾りを施したもので、巫女をいう」戦争のときは数千人の巫女を軍の先頭に並べて、呪術で攻撃した、という。そして「蔑」…
英検の試験、土曜日の朝、「大丈夫大丈夫」と余裕の表情で、出かけていったが、帰ってきた息子は、しょんぼり。リスニングが速くて聞き取れなかった、そうでした。辞書に入っている例文より、全然速い。あんなの、無茶だ。まあ、駄目なら、また受ければいい…
学校で、国語の先生に、そろそろ新聞に作文が載るよ、と言われて、放課後図書館で新聞を見たけど、今日は載っていなかった、と帰ってきて息子は話していた。 するとそこに電話がかかってきて、町内会のおじさんからだったけど、今日の新聞に載っとったのう、…
週に一度、ピアノ教室まで息子を迎えに行く。夜、6時半を過ぎて、教室を出ると、すっかり暗い。たいてい、Yくん(中1)と妹のHちゃん(小4)とそのお母さんと一緒で、雨が降ってるね、とか、見て満月だよ、とか、雪やまないね、とか言いながら、スーパ…
日曜日、朝、外に出たら、こんなふう。ゆうに40センチは積もっていた。庭の木々が、雪おばけ。こんなに積もるのはひさしぶり。きれいだけど。向かいの森がすごくきれい。 そういえば、ここで暮らしはじめた頃、雪がたくさん降ると、雪だるまをつくらずにい…
やっと雪景色。庭の雪。
雪。たぶんこの冬、2度めの雪。雪が少なくなった。たぶん去年もそう思った。ここに来た頃は、冬にたくさん雪が降ることにびっくりした。人生ではじめて、雪かきをした。安いプラスチックのスコップが雪の重みで割れたりした。雪がつもる度、雪だるまをつく…
何年前かな、息子と毎晩しりとりしていたことがあったけど、ここ3日ほどまた、しりとりが始まっている。ところが、しりとり→りく→くり→リア充→瓜→利害→怒り→理解→憤り→利用→ウミユリ→リス→推理→リカバリー→囲炉裏→リバウンド→ みたいなことで、もうひたすら…
最近、このあたり、ネズミがよく出るらしい。わたしんちにもやって来る。それで私は、ネズミを捕るのが上手になった。かさかさと、家具にかくれた壁のあたりで、気配がする。気のせいであってほしいなあと思い、気づかないふりしながらも、気にとめていると…
負けた。負けてしまった。ここで負けたからには、もう勝てる気がしない。すごく悲しい。勝ったのは、息子である。百人一首。 教えたのは私だけど。こないだやったとき、なかなかできるようになっていたので、これは面白いと思って、ちょっと特訓してみた。よ…
あれから10年たちましたね、という年賀状の文面に、ふるえたんですけれども。子どもたちが療育で一緒だったお母さん。ほんとにあれから10年だわ。いーや、信じられない。たった昨日のことみたい。いまはほんの数人と年賀のやりとりが続いているだけなん…
誕生日だったんだ、私の。家族は忘れてるけど、SNSは忘れないから、たくさんお祝いのメッセージもらいました。ありがとうございます!それで励まされて、ケーキでもつくろう、と思った。ケーキをつくる、ということがわかって、あわてて息子が言った。「…
お正月には、百人一首する。休み明けの国語のテストの範囲のなかにも百人一首はあって、71番目から85番目。息子はおおかたおぼえているけど、このあたりは、あやふやなのもありそうだ。試験前には復習しなさいね。読み札はCDが読んでくれるのだが、う…
大晦日。 畑に行って、さつまいもの掘り忘れていたのを採ってきた。玄関だけかろうじて掃除した。 それから息子と一緒におせちをつくった。 彼は、わりと役に立ったのであった。こんにゃくの飾り切りをしてくれたり、煮物の火加減を見ていてくれたり、卵まぜ…