ワニ

アルバート、故郷へ帰る』という小説は、面白かった。アルバートはワニの名前。2年ほどでぐんぐん育って1メートル20センチほどにもなったので、故郷のフロリダに帰してやろうと、飼い主の若い夫婦が車にワニを乗せて旅をするという話。旅の途中にいろんなことが起きて、面白い読み物だったんだけど、アルバートが、うれしいと「ヤーヤーヤー」と声をあげるのが、ほんとかわいい。

さてそれで、私もワニが欲しい、と思ったわけでもないが、押入れから、処分し忘れていた子どもの服が出てきた。赤ちゃんの頃のもふもふの着ぐるみ。これ、ワニになるかも。Cimg6428




というわけで、つくってみました。ワニのぬいぐるみ。その場の思いつきで、ああしてみたりこうしてみたりすること1週間、体長155センチのができたよ。
名前はアルバート

つくってる途中、それは、山椒魚か、とか、かものはしか、とか、龍かな、とか、ちっともワニに見えない、とか、言われましたけど。
ワニのアルバートです。
背中とお腹にファスナーがあって、なかには、息子の着れなくなったシャツを四角に切ったやつ(布巾が必要になったら取り出して縫うためにしまっておく)とか、義母さんが半世紀前に息子たちのために編み機で編んだセーター(孫はすこしだけ着てみたが、気に入らなかったり、小さくなったりして着れなくなったが、いまはまだ捨てられない)を、綿のかわりに詰めてみた。Cimg6528Cimg6529









「ママ、このアルバートどうするの?」と息子。
「抱いて寝るの」と私。
「え?僕じゃなくて?」
「え?」

つまり、アルバートがきたら、布団が狭くなるじゃないかと言いたいらしいのだった。わが家はいまだに川の字で寝てる。だから、きみがアルバートより大きくなったら、きみを追い出して、アルバートと寝るんだよ。もうすこしだね。