2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

なめくじのレストラン

音楽教室のビルの入り口に、毎年ツバメの巣ができる。 いま5羽の雛がいるが、なんと巣が重さで落ちてしまったらしい。今日行ったら、階段のところに、小さな段ボールの箱に入れられていた。親ツバメが外を旋回しながら、人間が立ち去るのを待っていた。 寒…

たぬきのおやつ

ねむたい。 昨日、畑仕事したからかも。体だるい。 今朝見ると畑の苺が食われている。これで2度目。爪跡がのこっているが、だれが食ったんだ。まだ青いのも食っている。夜のあいだに来たんだ。たぬきかな。くやしいな。 グリンピースがたくさんとれたのに気…

ぬり絵

半日、絵カードのぬり絵つくって過ごす。 トムとジェリーと、スティッチと、ポケモンと、ミッフィーとシナモンと、おじゃるまる、のぬり絵。こんなもんだろ。 10年ぶりぐらいかな。楽しいわ。 で、私がこういうことしてると、「わー、お姉さん上手」って言…

「はたらきまる」

りくのしんぶん、第2号もできている。 第1号の4面つづきから。 「トムがこおる!」(冬のニューヨークの川にトムが浮かんでいる絵) 「アロハごうでハワイのたびへ!」(豪華客船アロハ号の絵) 「しんがたパトカーがとうじょう!」 (工事で働く車の絵)…

草刈りとか、PTAとか。

午後、義父さんが自動草刈り機をもってやってくる。空き地の畑、かわいい孫の畑が、草にのみこまれそうになっているのを、見かねたものらしい。 刈り取られる前に、私はふきを摘み取る。それから私はPTAの集まりがあるので、学校に行ったが。 草刈り機の音が…

パラダイス

2002年、拉致の事件があきらかになったとき、戦争の頃、予科練にいたおじいさんが言った。 「日本はもっとひどいことをしてきたぞ」 そのおじいさんは、戦後、神戸で警官をしていた。夜の巡回で見かけたいかがわしい場面とか、妻や娘にはむろん内緒のあ…

ものを考える姿勢

ものを考える姿勢がなってない、というブログ。 http://kscykscy.exblog.jp/ ☆ いったい、高校無償化の朝鮮学校除外が、なんのためなのか、さっぱりわからん。 たぶん、拉致担当大臣が、おれは拉致担当大臣だぞ、仕事しているぞ、とでも言いたくて、パフォー…

ひとつの大きな家族

今さらながら、だらだらと読んでいる。『大地の娘─アグネス・スメドレーの生涯─』高杉一郎著 岩波書店。 スメドレーが八路軍の解放区に入っていって、延安で、朱徳にその生涯について話を聞くくだり。 「朱徳とのインタビューは三月にはじまり、一週間に二晩…

罰あたり

罰あたり、という言葉を久しぶりに思い出したけど。 昔、おばあちゃんがよく言ってたかな。 朝鮮学校の取材、とてもおだやかに話してくださったので、とてもおだやかに聞いたけど、内容はかなり壮絶だ。 まず学校の移転について、それは新幹線の開通で騒音が…

泣いた短歌 笑った詩

短歌を読んで、泣いたことは、4回くらいはある気がする。 石川啄木と、中城ふみ子と、山中智恵子と、それから蝦名泰洋のこの一連。 http://hitsujikai.blog.eonet.jp/default/2010/04/post-5c3d.html 95年くらいに、同人誌に載せていた。 で、いま読み返…

ママと呼べなくて

ぼくはもう大きくなったから、パパママはやめて、とうちゃん、かあちゃんって呼ぶんだ。 と、りくは宣言したんだけど、それからあんまり私を呼ばなくなった。そばにいるときは、「ママ」と言いかけては「カーチャ」と言い直しては、結局「きみは」なんとかか…

助けられない

それは自分が悪いのだから、誰を恨む筋合いのものでもないと、住むところも食べるものもなくなっても、思っているだろうなあ。 家族である。家族であるが、互いに互いを助ける力がない。力がないんだ。全然。愛情も善意も、ここにいたっては役に立たない。近…

民族差別

昨夜見ていたNHKの番組で、水俣病の患者にずっと関わってきた医師の原田正純さんが取り上げられていた。 「中立というのはあり得ない。強い立場のものと弱い立場のものがあるときに、中立というのは、強い側に立つということになるんです。」ということを…

学校は、子どもたちが尊厳を与えられる場所

うん、まあそれは、留学生から聞いてはいたんだけど。 レティ先生の息子のジェイからのメールが届いて、こちらは給食費がないという。 By the way, support for feeding program from Singapore already stopped, so I am now looking for other sponsors. …

米送れ

どれくらいぶりかな、弟から電話。 しばらく前に電話番号が変わったという電話をもらったけど、こっちから電話をすることはないので、それ以来。あれがいつだったろう。 でも、4月に私が留守をしている間に、一度電話があったらしい。ふーん、と思って、思…

カーチャ

「カーチャ」と聞こえる。 一晩寝たら、「ママ」にもどっているかと思ったのに、どうやら「かあちゃん」で通す気構えらしい。 ところが、言い慣れないからか、なかなか言えない。 こないだまで「ママ、ママ」とうるさかったのが嘘のように、私を呼ばない。お…

かあちゃん

「かあちゃ」と私は聞いた。 「かあちゃ」とまた聞いた。 なんだろうなあと思っていると、子どもは私を呼んでいるのらしい。 「かあちゃん」である。 かあちゃん? どうしたの。どうしてかあちゃんなの、ときいたら、 「ぼく、大きくなったし、もう、パパ、…

食べられる草食べられない草

畑、と呼ぶのはためらわれる。 冬は寒いから、と怠けて、春になっても、まだ寒いから、雨だから、と怠けて、たまにいい天気だと今度は、暑いから、と怠けているうちに、空き地の畑は草ぼうぼうになってしまった。 畑のつもりのものは、おびただしい草に侵食…

どうしよう。

あー。どうしよう。 義父さんが電話かけてきたんだな。それは自分の家にかけたつもりが、まちがってうちにかかって、私が出たんだな。すると、ちょうどいい、あんたに話しておきたいことがある、というので、いきなり私は緊張したが。 わしも年をとったし、…

フィリピン塾 ハロハロ入門

イベントのお知らせです。 パアララン・パンタオもブース出します。 ゴミ山の子どもたちの絵の、あのかわいいクリアファイル売ります。 お時間のある方、ぜひ足を運んでもらえるとうれしいです。 ブリッジ・フォー・ピースさんの戦争被害者と加害者をつなぐ…

Rについて 6

最後まで書かないと抜け出せないので続けます。 死刑直前までの李珍宇の手紙から。 1961年5月14日 李珍宇より朴寿南へ 「私は二つの事件を起こしましたが、あのまま捕われなかったら、機会あるごとに更に人を殺したことはたしかです。私が捕われてか…

Rについて 5

引き続き。朴寿南の文章をつづける。 「少年は『それをした私』である主体と犯した行為──体験のあいだを隔てている『ヴェール』、『私に殺された彼女たち』の死と『それを思う私』のあいだの乖離を『人を殺しても無感動な』『私の本性』と名づけている。(略…

ころぶころぶ

子どもは元気で小学校に通っている。それでもって血だらけでかえってきたりする。こないだは先生が心配して電話をくれた。 転ぶのだ。 よく転ぶ。朝は、下りの坂道の急カーブを曲がりきれずに転び、帰りは、下校班ごとに運動場に集まる雑踏のなかで、押した…

Rについて 4

ひきつづき朴寿南さんの文章。 追いつめられてゆく少年の、自己疎外の果ての犯行。 「仮りの舞台でのお芝居がおわるときがくる。就職、高校進学、あるいは、初恋──それは思春期にやってくるのだ。戸籍簿が要求されるとき、わたしたちは、存在証明として登録…

Rについて 3

朴寿南姉さんの文章が、すばらしく、また圧倒的なので、書き写します。仮の自己を生きるむごたらしさについて。 「自分の自己を憎みはじめたとき、自己の死がはじまったのだ。生きながら打ち砕かれる死を──。それは、人が正気では生きるに堪えられない恐ろし…

Rについて 2

李珍宇について考えよう。朴寿南(李珍宇より4歳年上。書簡では゛姉さん゛と呼ばれている。当時、在日朝鮮人の青年向け月刊誌の編集部員。)は次のように解説する。半日本人(パンチョッパリ)、在日二世のアイデンティティの問題として。 「『チョーセンジ…

Rについて

「私がそれをしたのだった。それを思う私がそれをした私なのである。それなのに、彼女達は私に殺されたのだ、という思いが、どうしてこのようにヴェールを通してしか感じられないのだろうか」 「本当なのだ、生命とは尊いものなのだ。それなのに私の心はどう…

ころべころべ

松村由利子さんの歌集「大女伝説」 まだはじめのほうを読んだだけだけれど、秀吉のバテレン追放令の話など、出てきて、そのなかの千々石ミゲルの棄教のくだり、 棄教せしのちの暗みにローマ使節たりし記憶も深く蔵われ ころべころべという声聞こゆ絢爛なる南…

「石川啄木と安重根」

「石川啄木と安重根」というテーマで、 文芸評論家、卞宰洙(ピョン・ジェス)先生の講演会があります。 5月8日、午後2時から。場所は小平市の国平寺。 関心のある方はぜひ。 ゆけませんが、私。 行った人は、お話きかせてくれるとうれしいです。 誰そ我…

かんたん

そういえば9年前の今日は、市役所に婚姻届出しに行ったのだった。休みだから裏口から入って、守衛さんに紙を渡すだけ。簡単だった。婚姻届や離婚届けは休日が面倒くさくなくていいと思う。簡単でないのは生活だが(よく続いてる)せめて簡単にできることは…