ママと呼べなくて

ぼくはもう大きくなったから、パパママはやめて、とうちゃん、かあちゃんって呼ぶんだ。
と、りくは宣言したんだけど、それからあんまり私を呼ばなくなった。そばにいるときは、「ママ」と言いかけては「カーチャ」と言い直しては、結局「きみは」なんとかかんとか、というふうでいたのだが、遠くにいるときに、ママともカーチャともなんとも呼べなくて、ためらっているうちに、トイレが間に合わないとか(▲はいまもつきそいがいる)いうふうなことがあったりして、まあいろいろ葛藤していたみたいだ。
「ママと呼ばないでかあちゃんと呼ぶことにしたらしいんだけど、なかなか言いにくいみたいよ」という話を、義父さんが来たときにしていたら、りくが言った。
「だって、ぼく、はずかしいんだよ」

大きくなってもパパママと呼んでかまわないんだから、無理するな、と言ったら、それからまた、パパママに戻っちゃった。
ああ「カーチャ」という女の子もいなくなった。

昨日参観日。申し分なく。音読も上手にできていたが、つくづく不思議なのは、なんでそんなに楽しそうなんだろうなあ。終わったあと、後ろの席の女の子に話かけたりしている。すごくしあわせそうに「ランパス隊長」(何者だろう)の話をしているんだが、なんのことだか、わからんだろうなあ。わからんままに、にこにこ聞いている女の子も不思議だが。

鍵盤ハーモニカの申し込みとか、予定外の出費に目まい。5000円超えてもってゆかれると、あーもう、なにも残らんじゃん。
ひきこもって暮らすことにする。

参観日のあとのPTAの会合が、はじまるのも遅かったけど、終わるのも遅かった。役員の連絡網をケータイのメールでやるのね。私ケータイもってないんだけど、もらったプリント、意味不明なんだけど。学年代表とかのくじにはあたらなかったし、Yくんのママが電話をくれるというから、いいか。
でもケータイもってないのは私だけっていうことは、もうそんなに普及しているんだ。
そういえば、学校からの安全連絡もケータイのメールを記入するようになっていたなあ。ない人は電話、なので、担任がいちいち不審者情報を電話してくれるのが申し訳ないような気もするんだけど。
それでも、ケータイは持たされたくないなあ。

今朝は、登校班の引率当番。雨のなか、傘さしててくてく歩く。田んぼに水が張られて田植えがはじまっている。狭い道で、バキュームカーとすれちがう。右によけてねー。でも田んぼに落ちないようにねー。

そろそろ梅雨かな。