2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

パヤタス・レポート 6 ゴミの山

着いた翌日、24日の午後、ダンプサイトにのぼった。 リサイクルバッグのビジネスのために滞在していた女の子が、縫製工場の人たちとのぼるというので、便乗させてもらった。 許可証をとっているのかと思ったらそうではなくて、ひとりのスカベンジャーのID…

パヤタス・レポート 5 ビン・バギオロの死

ビン・バギオロが死んだ。3月31日。まだ49歳だった。血圧が高かったという。それにものすごく忙しかった。本も書いていた。貧しい子どもたちへの教育や、地域開発に関わる本を、何冊も書いていた。彼が死んで、ユニセフやユネスコのスタッフたちもみん…

パヤタス・レポート 4 奨学生たち

パアララン・パンタオの今年の奨学生は、去年と同じ。 3人のハイスクールの女の子たち、ひとつずつ学年があがりました。 ○ジョシエル・カニエタ(20歳)ハイスクール4年 ○ロレイン・バンズエラ(19歳)ハイスクール3年 ○ロザリン・ペレザ(16歳)ハ…

パヤタス・レポート 3 エラプ校

パアララン・パンタオ エラプ校 エラプ校は、今年は251名の生徒が登録しました。 パヤタス校とあわせて、380名。生徒数は、去年より50名以上も多いです。 先生はベイビー先生(レティ先生の長女、ほんとの名前はマリリン)、シンディ先生、メイクル…

パヤタス・レポート 2 パヤタス校

元気に帰ってきたのに、今朝いきなり発熱。38度6分ある。体じゅう、みしみしと痛い。寝て過ごす。 ☆ パアララン・パンタオ、パヤタス校。 今年は、129人の生徒が登録しました。 午前中(7時半~11時半)は、マリアペレ先生のクラスが27名(5歳)…

パヤタス・レポート 1 到着の夜

ほんというと、飛行機が苦手です。でも窓際にすわる。 客室乗務員のお姉さんたち見て、このきれいなお姉さんたちはまだ死なない、だからこの飛行機は大丈夫、と言い聞かせて乗ってます。 台北経由のトランジットがまた、だるいんですが、23日の朝に出て、…

誤解

善意だから善とは限らない。 とは、ボランティアの現場で学んだことだけど、善意にあふれているから、ボランティアができる、とも限らない。 善意にあふれていても、失敗するのがむしろ当然かもしれないし、だから、反省はしてもいいけど、いちいち落ち込ま…

暑くて貧しくて死ぬということ

「東京都内で先月、ようやく仕事を見つけた元ホームレスの男性(48)が、冷房のない部屋で熱中症とみられる症状で亡くなった。今月15日にも、電気代が払えないため、エアコンを使わずに暮らしていたさいたま市の無職男性(76)が熱中症で死亡したばか…

引き算

必死です。夏休みの宿題片づけるの。 というのも、来週、私はフィリピン行くので。 おおかたすんだ。 あと、一行日記とあさがおの観察と、本読みと計算カード。 毎日やるものが残ってるだけになった。 私もお手玉ぬったし、あと雑巾だけ。 子ども、計算カー…

宿

9年前の同窓会には行かなかったから、高校卒業以来かと思ったら、働きだした頃の話を聞いた記憶があるから、20代のころに一度会っているのかもしれない。意外に地元に残っていて驚いた。卒業したあとは、みんなひとたびはここを出て行ったのに。 「おまえ…

足摺岬

さて、たどりついた足摺岬。渡海僧のモニュメントがあり、ジョン万次郎の銅像がある。四国最南端。なかなか壮観。 りくははじめて太平洋を見た。 船が遠くに、とっても小さくしか見えないと、驚いていた。 夕方、宇和島に帰り着き、私は高校のクラス会へ行き…

海中公園

戦後40年目の8月15日は、私は韓国の釜山にいて、東亜大学校の学生だったイ・サンヒという女の子の家に泊めてもらっていて、朝、 「イルボン」「イルボン」と繰り返されるマイクの声で目が覚めた。 窓を開けたら、道のすぐ向こうが小学校で、運動場に整…

釣り

夕方は、釣り。 ふたりの叔父たちが、はりきった。 しゃべるほうの叔父が、釣りやすい釣り竿を用意してくれる。 しゃべらないほうの叔父が、その他の段取りととのえている。 というわけで、撒き餌をして擬餌針で、ゼンゴを釣る準備ができてゆく。 これ、かん…

予土線

お昼ごはんは隣の道の駅の「森の三角帽子」。 朝摘みの野菜なんかを売っている市場の横の食堂で、山菜うどん食う。なぜか、ショパンの「革命」が、かかっていた。 それにしても、緑。山の緑。田んぼの黄緑。木の緑。草の黄緑。川土手の芝の緑。緑は、炎のか…

芝不器男記念館

松野町には26歳で夭折した俳人の芝不器男の記念館がある。 ので行く。 庭の松の木で蝉が鳴いていた。 古い日本家屋を、子ども、「迷路みたいだ」とか行って、 座敷わらしみたいにあるきまわる。 急な階段もおもしろい。 そういう楽しみ方もあるか。 不器男…

おさかな館

道の駅、というのは、いつ頃できたんだろうな。 おとぎ話みたいな名前がついてる。 「虹の森公園」とか「森の三角帽子」とか。 12日。虹の森公園にある「おさかな館」に行く。 松野町。電車なら予土線松丸の駅。 小さい水族館なので、歩き疲れないのがいい…

段々畑

遊子。 ゆす、と読みます。 宇和島の海岸沿いをずっとたどっていくと、ゆきつく。 リアス式海岸の海に面した山の斜面を、山の上まで切り開いた、遊子の段々畑は、有名、かも。 大阪にいたはずの叔父が、退職して帰ってきている。かずみが帰ってきたら寄れ、…

橋は好き。 人工の建造物のなかでも、とりわけ美しいのが橋だと思う。 しまなみ街道わたってきた。11日から帰省。宇和島へ。

ダイ・イン

昨日、30分だけの約束を、3時間もパソコンでゲームをしていて、私に叱りとばされた子ども、 宿題やりかけたままで、電車で遊びはじめて、またしても私に叱りとばされた子ども、 横になって、死んだふりする。 最近、すぐに死んだふりするんだ。 疲れて寝…

『朝鮮学校無償化除外反対アンソロジー』が完成しました!

「あれほど 歌うことが できるなら のぞみはそれで満ちあふれる」 というフレーズを思い出した。記憶をたどる。高校生のとき、ノートに書きつけた。最近のことは、たった昨日のことも忘れているのに、妙なことを鮮明に覚えている。 当時読んだ岩波新書のT・…

うみのはなし 3

「もうすぐひがくれます」 「ひがくれました」「おわり」 最初に出てきたアロハ号がまたもどってきました。 岸ではロケットが発射準備をしています。 発射。 ということで、「うみのはなし」はおわりです。 やったー。 絵本完成。 あー、夏休みの工作終わっ…

解雇

されたらしい。造船で働いていたらしいんだが。 朝、弟から電話。「姉さん」という「ね」の声で、もう用件はわかってしまった。食えんのだな。 「姉さんには頼るまいと思って、我慢してたけど、にっちもさっちもいかん」 米は送ってあげる。 「いくらでもえ…

うみのはなし 2

じんこうせん、というのは、人工衛星と関係あるかもしれない。ないかもしれない。なんかアンテナをつけて、電波を受信するらしいのだ。 それでもって、右の島にあるのは、電波でもって、しずみそうな船を見つけるらしい。橋は「しゃちょう橋」という種類の橋…

うみのはなし 1

つづきます。

現在形

学校で聞いた原爆の話、というのは、記念式典の中継をスクリーンで見た、ということだったらしい。それで、誰がお話したの、ときいても、首かしげていたわけだ。 「おかあさん(となぜかあらたまって)サイレンはどんな音がするの」 なんのサイレン? 「げん…

登校日

広島の子どもは、今日が夏休みの登校日。 原爆はどんな爆弾か、水爆は、水が爆発するのか、水素か、水素って何か、と朝、公園まで歩きながら、子どもにきかれるが、おかーさんはキュリー夫人でないので、説明できませんんんん。 くわしいことはさ、もうちょ…

ひたすら

さて、「うみのはなし」の絵本です。 「アロハごうがはしっています」 「タンカーもはしってます」 「フェリーがみなとにきます」 「くるまがおります」 「ぎょせんがはしります」 ひたすら青い絵の具をぬります。せめて、見てくださった方の胸のなかも、青…

「うみのはなし」

さて、夏休みも中盤なんですが、疲れています。 昨日、今日と、パパが子どもを連れ出してくれて、その間、私はあれこれ片づけられずにいた用事を片づける、というはずだったのが、だるくて昼寝して終わってしまった。 昨日は宮島に行ったらしい。子ども、お…

大詰め

朝鮮学校も無償化へ調整 文科省方針、政権内になお異論http://www.asahi.com/edu/news/TKY201008030514.html 春に、除外反対のリーフレットに書いた文章、こちらに入れときました。http://kazuminogi.cocolog-nifty.com/blog/2010/08/post-1620.html

権力の悪魔性 ──「援護法」回避の策略

被爆者援護法の制定を回避する動きのあったことを報道した東京新聞の記事。 胎内被爆で原爆小頭症で生まれた女性の人生について聞いたあとに、「センチメンタルなものを長々と読み、時間を浪費した」と言える神経が、信じられない。 というか、そういう神経…