ダイ・イン

昨日、30分だけの約束を、3時間もパソコンでゲームをしていて、私に叱りとばされた子ども、
宿題やりかけたままで、電車で遊びはじめて、またしても私に叱りとばされた子ども、
横になって、死んだふりする。
最近、すぐに死んだふりするんだ。
疲れて寝てるみたいだよ、とパパがだまされたからたいしたもんだが、寝てるのではない、私たちが部屋から出ると、動き出すよ。
ダイ・インしてるんだな。

このまま、原爆ドームの横に運んでいって、置いてこようか。どうせダイ・インするなら、そっちのほうが意味がある。
6歳のすねた子どもでもできる平和運動

すねた子ども、今朝もまたすねている。
3時間ということは、きみは6日ぶん、ゲームをやったんだから、あと5日間は禁止、というのを昨日は納得していたが、今朝は納得できず、朝からまとわりついてきて泣く。
これがもう、しつこいのなんの。
背中にぴったりくっついて、びーびー泣くのだ。なんにも用事ができん。
「おねがいです。おねがいです。ゲームできないと、ぼく、かなしくて死んじゃうんだ。」とか、うるさいのなんの。
ようやく泣きやんで、あっちに行ったかと思ったら、手紙がとどく。

「「おねがいなのでおこらずにゲームさせてください」といったら、おこらず、だめといわないでさせてください。」(やぶらない、ゴミばこにすてるな)

おもしろいけど、ゆるしてやらん。だめなものはだめ。約束は約束。
また泣く。
今度はノートに数式をかいてくる。
「りくし+チャウダーゲーム=りくし・てんごく」

チャウダーゲームができたら、ぼくは天国なんだけど、できなかったら地獄なんだ」しくしくしく。
いいよ。地獄にいろよ。ママといっしょに地獄にいようよ。
「いやだよ。地獄こわいよ。地獄は針の山とかあるんだよ。いたいよ」
想像したらしく、またひとしきり泣く。びええええーん。
「ママだけ地獄にいればいい。ぼくは天国にいくんだ」
などという。人に地獄に行けというやつは、絶対に自分も天国に行けない。人に地獄に行けといったら、かならず自分も地獄に行くことになるよ。おぼえときなさい。わかった? と叱られて、
「はい、ごめんなさい」
と、ふいにすなおになり、
「でも、ゲームできなかったら、かなしくて死んじゃいそうなんだ、死んで地獄に行ったらどうしよう」
びえええええーーーーん。
もう、わけわからん。

(むかし、「つきあってくれなきゃ、死ぬ」とかいった男がいたけどなあ、こいつもそんなこと言い出すのかなあ、たまらんなあ。と言うと、パパが「心配するな、ひっかかる女の子はおるよ」と言う。だから、そうじゃなくてっ。)

子ども、たっぷり1時間ほどは、泣いたか。あー、めんどくさい。

畑に行く。するとついてくる。ようやくあきらめたらしい。
枝豆、種まいたのがぐんぐん育って、ここんとこ毎日たくさん収穫できる。
(これだけでも、いい奥さんと思ってほしいよね。あとのこまかいことは、うるさく言うな。)

アフリカのどこかの国で、干ばつがつづいたとき、政府が、野菜づくりを禁止する命令を出した、というのは、いたしかたないことかもしれん。こんなにかんかん照りがつづくと、畑の水やり、追いつかない。
キュウリの葉っぱも干からびてかさかさいってるもんね。焼けこげてるみたいになってたり。むきになって水やったが、復活するだろうか。

なすびができてきている。摘みたがるが、まだ小さいので、まだだめだと言ったら、またすねる。
「きょうは、ぼくは、かなしいことばっかりだ」
だから、なすびの気持ちも考えなきゃ。おまえはもうちびのままでいい、これ以上大きくならなくていいって、ぽきって摘まれたら、どんな気持ちよ。りくは、いまのちいさなままでいいの。
「いやだ」
だろ。だったら大きくなるの、待ってやんなきゃ。

宿題、一行日記も、一日忘れるとたいへんだ。もうなんにも思い出せんもんね。絵日記もあと3枚ある。
それで、親にも宿題があって、秋に「生活」の時間に使うらしい、お手玉をつくれ、とか、おきまりの雑巾とか。お手玉、サイズもきまっていて、縫い方のプリントもくれたが、めんどくさっ。これさ、父子家庭だったりすると大変じゃないかな。家庭科苦手な女子も大変じゃないかな。

明日から宇和島に帰省の予定。
準備しなきゃ、準備。