2017-01-01から1年間の記事一覧

空き地の水たまり

カズオ・イシグロがノーベル文学賞。うれしい。知人でもなんでもないけど、本は読んだので、親しい人の気がする。勝手にそんなことを思えるのだから、読者でいるっていうのは楽しいことだ。最初に読んだのは「わたしを離さないで」。出版されてすぐぐらいだ…

インターンシップ @病院

ほかの学年は、前期終了して秋休みだが、2年生はインターンシップ。2日間の職場体験。自分が行ってみたいところを第3志望まで書いて提出したのが夏休み前。夏休みの間に受け入れの可否を先生たちが確認してくれて、行き場所が決まる。息子は第一志望の病…

もうひとりのわたしが

中秋の名月、らしい。思い出して窓から見たら、月はうすい雲のなかをすすんでいて、なんだか不思議な写真になった。 もうひとりのわたしがどこかとおくにいていまこの月をみているとおもうそういうことを、考えていたのは中学生の頃、かな。もうひとりのわた…

バケツのコスモス

天気がよかったので、午後は畑の草刈り。ひたすら草刈り。ようやく、にんにくを植えるスペースぶん、草ひきして、耕した。 草のなかから、枯れずに残ったいちごの苗があらわれる。(枯れたのもずいぶんある)。いちいち植え替えてやる。この作業もえんえんと続…

その場さんち

この家には、その場さん一家が住んでいる。その場しのぎさんと、その場かぎりさんと、その場だけちゃんが暮らしている。……という話を、私たちはよくする。朝夕冷えてきた。衣替えがまだできない。その場しのぎにそれぞれあやしげなものを着たり着なかったり…

秋の庭

金木犀の匂いに誘われて、庭に踏み入ったら、蜘蛛の巣に頭からつっこんでしまった。でも気持ちのいい季節になった。秋海棠も咲いて、すっかり秋の庭。金木犀の香を嗅いだら、ふいに「静かなドン」と「チボー家の人々」のことを思い出した。中学校の通学路に…

コスモス畑

コスモス、きれいなんだけど。夏の間、ほったらかしだった畑はすごいことになってて、コスモスは巨大で私の背より高い。いちご畑も背たけほどの雑草が茂り放題で、いちごさんたちまだ生きてるかしら、どこかに、さつま芋畑もあるはずなんだけど、かきわけて…

国際フェスタ

木曜日、パアラランに送金。助けてくださるみなさま、ありがとうございます。1995年からの送金記録を整理していたのですが、みなさん、ほんとうに長い間、支援を続けてくださっていて、あらためて感激しています。心から感謝申し上げます。パアラランは…

続 トランポリンハウス

業者さんが、年に一度の床下点検にくるというので、ではそのときに、部屋の残りの床板も張り替えよう、ということになった。動かしきらない箪笥があるので、全部は無理としても半分くらいは替えてしまいたい。それで机を動かしたり、本を運んだり、早朝から…

見てきたもの

台風一過。息子を誘って美術館に行った。機嫌よくついてきた息子だが、目当ては美術館ではなくて、駅と電車だった。古い小さなカメラで、通過する電車を撮っていた。久しぶりの県立美術館。レオナルド・ダ。ヴィンチと「アンギアーリの戦い」展をやっていた…

トランポリンハウス

いつだったか、イギリスの話だったと思うけど、子どもが、terrorist house テロリストの家に住んでるという作文を書いて、騒ぎになったことがあったっけ。それはスペルミスで、本当はterraced house テラスのある家に暮らしてるって書いたつもりだった、とい…

小さい旅

旅。といっても、愛媛に帰省しただけなんだけど。でも、ひとりで帰省するのは、10年ぶりぐらい。 静岡の友だちが、松山に来るというので、松山なら会いに行ける!というわけで、海を渡った。広島港から乗るよりは呉港から乗ったほうが、すこし安い。朝6時…

体育祭

ほんとに、森有礼は余計なことをしてくれたよ、と言うのであった。日本の学校教育に、運動会を持ち込んだことについて、運動嫌いの子の不満だけど。クラス対抗で長縄跳びがあって、その練習に女子たちがはりきっていて、でも自分はもう、足が痛くて無理だか…

ニュースレター

パアラランのニュースレターつくっています。うちの印刷機の、あんまりまじめに働かないやつの、機嫌とりながら。刷ってる間、目が離せないというか、離すとたちまち、紙をつまらせるとかして動かなくなるのが、なんかもう、息子みたいというか、私自身みた…

すべて正解だったわけ

私の子どもは、私によく似ている、と思う。嘘つくときとか、もうほんとに、私がやりそうなことをやってくれるので、たまらん、と思う。でも、だいたい想像はつくおかげで、待ち伏せして首ねっこつかまえて、白状させる、ことができる。と思っていた。思って…

SLに乗る

発券がはじまった翌日には、往路はすでに完売、復路だけ2人分の座席を確保した。それで山口に帰省した。19日の午後、津和野─新山口間をSLやまぐち号に乗るために。なんでも9月からは新しい車両になるので、これまでのタイプに乗れるのはこれが最後、と…

帰省その2 闘牛と海

14日。闘牛にゆく。山の上の闘牛場まで歩いてのぼる。ふもとの集落が母の里で、幼稚園の頃まではよく遊びに来た記憶なんだが、あたりはもうすっかり変わっていて、どこに母の実家があって畑があったかも、わからない。坂道登ると、お城山が見える。 千枚のう…

帰省その1 同窓会と花火

12日。宇和島に帰省。早朝6時のバスに乗った。パパと息子は、青春18きっぷで瀬戸大橋廻りで宇和島へ。四国に渡って、途中一部分特急利用して、西条駅下車、列車の博物館を見学して、松山からは下灘まわりで、宇和海の夕陽を見て、夜9時頃宇和島に着く、と…

夏休みの宿題

フィリピンから帰ってきたら、息子の夏休みの宿題が、さっぱりすすんでいないことが判明。終わらなかったら、宇和島に連れて帰らないよ、と脅してはみたが、帰省前夜のいまになっても、終わってないよね。かといって、連れて帰らないわけにもいかない。勉強…

2017年8月 Paaralang 5

8月4日 金曜日 午前中、エラプ校。この日は色の勉強をしていた。これは青です。言ってみましょう。「ブルー」。子どもたち、雲の絵は、みんな青で塗るんだけど、ここでもやっぱり雲は青。では空は何色になるかというと、黄色、が多いかなあ。 この日、入口で…

2017年8月 Paaralang 4

8月3日木曜日。この日もレティ先生は病院。2か所の病院をまわってくるという。2年前に骨折で入院して骨粗鬆症が判明して以来の車椅子生活なのだが、血液検査その他いろいろ問題があって、頭痛もあって、薬も通院も欠かせない。次男のボーンが仕事なので、…

2017年8月 Paaralang 3

8月2日 水曜日。午前中、エラプ校へ。エラプ校の午前のクラスは、3歳半~4歳の80人、4クラス。8時から10時半まで。午後のクラスは、4歳~5歳の82人。4クラス。1時から3時半まで。雨季で小さい子たちは欠席が多いので、朝のクラスは、全員1階で合同クラス…

2017年8月 Paaralang 2

8月1日火曜日 この日、パヤタス校はクラスがあったけど、エラプ校のある町は、早朝、激しい雨が降ったので、休校だった。市長からお知らせが来るらしい。レティ先生が病院に行くので、その前に、ボーンが私たちをエラプ校まで車で連れて行ってくれた。途中、…

2017年8月 Paaralang 1

7月30日、福岡空港から出発。今年は小学校の先生をしている女の子、トモコちゃんと一緒。彼女は英語ができるので、私は辞書を持って行かない。辞書の文字がもう小さくて読むのつらいし。マニラの空港には、ジュリアンが、奥さんと娘のサビエンヌと一緒に車で…

帰国

昨日、帰国しました。お世話になりましたみなさま、たいへんありがとうございました。またご報告します。 日本、暑い。暑中お見舞い申し上げます。 迎えに来てくれた息子が開口一番、「ママがいない間に、ぼくが、全部の宿題に手をつけたということは、ほめ…

やっと夏休み

パアラランに送金にゆく。なんとか今月の経費分送ることができました。(来月分はこれから)。送金してくださったみなさま、ほんとうにありがとうございます。ほんとうに助かりました。がんばりますので、どうかひきつづきよろしくお願いいたします。 ☆やっ…

夏休み前夜

夏休み前夜。金曜日で終わりかと思ったら、月曜日も授業があるらしく、火曜日は授業はないけど、個人面談。それでも夏休みの宿題は出揃って、その量が半端ない。登校日が4日で、そのときに提出しなければいけないものもいくつかあるという。英語の新聞と社…

未来局

こども未来局、というところからお手紙が来た。なんかちょっとどきどきする響きだ。こども未来局。ふと、科学博物館からのお知らせのようなものを思い浮かべたりして、するともうたちまち、SF的な世界が頭のなかに広がっていったりするのは、ちょうど自分…

巣立ち

すこし油断したら、畑はたちまち荒れ地に戻る。とわかっていながら、油断しっぱなしの私なので、雨があがって数日して、何日かぶりで畑に行ったら、荒れ地になっていたのだった。雨で元気に茂ったのは雑草たち。草刈り草ひき。昼間は暑いし、日暮れは蚊に襲…

パアララン・パンタオ支援のお願い

しばらくこの記事をトップにしておきます。新しい記事は下に。 パアララン・パンタオ(フィリピン・マニラ郊外のゴミ山の麓のフリースクール)支援のお願い パアラランの友人のみなさま、いつもありがとうございます。私たちは1995年以来、パアラランの運営…