ケロロの旗

フィリピンから帰って、ちびさんの相手に疲れて、テレビのリモコン渡したら、アニメ三昧になっている。とりわけ最近のお気に入りは「トムとジェリー」で、テレビ見ながら、とんだり跳ねたり奇声をあげたりしている。「トムとジェリー」見るより、ちびさん見てるほうが断然面白いが、その無邪気さというか、気持ちの幼さというか、このひと、ほんとに来年、小学生になるんだろうか。

近所の同じ年長の男の子には、ちびさんは赤ちゃんのようにしか見えないらしく(彼は体も大きいのだが)どちらも相手を、遊び仲間とは認識していないし、いっしょに遊ぼうとしない。ところが、3歳の妹のほうは、会うと夢中になって、ちびさんにまとわりついてくる。ちびさんもそれがまんざらでない。

そういえば私も、同級生とはあまり遊ばなかった。近所の3、4歳年下の子たちや、1、2歳年上の子とばかり遊んでいた。それはかなり大きくなってもそうで、たぶん、異年齢のほうが、人間関係をつくりやすかった、と思う。
こないだ出会った自閉症の男の子もそうなのだが、うちのちびさんみたいな年下の子と上手に遊んでくれるが、でも同年齢の子とは遊べないのだという。

たぶん、アスペルガー自閉症の子にとって、異年齢や異性は、もとより違っているので、自分もちがったままでいいというか、ありのままでいられて、同年齢同性のなかにいて違和感を感じるときの、居心地の悪さのようなものがなくてすむからかもしれない。同質性を期待されない分だけ心が楽というか。そういうことはあるかもしれない。

ここんとこ成功率あがっていたのに、また昨日パンツに▲。
なんに夢中になってて体のことに気づかないのか、おもらしもするし。
「だって、ぼく、まにあわなかったんだよ」ってかわいい声で言うのだが、まにあわせてください。

夏休みも終わり。



ちびさん、ケロロの旗なんかつくっていた。

毎日毎日、ケロロたちや積木や車や電車や船や飛行機を並べて、町をつくったり壊したりしている。(あ、壊すのは私か)。
気に入りの町ができると「ママ、こんな町に、ぼくといっしょに住んでみたいと思わないかい」って、誘ってくれるけど。ケロロの旗がなびく、ケロロの町だって。そこにはピラミッドもあって、実はお化け屋敷なんだって。いや、誘ってくれるのはうれしいけど。